大澤 真幸 は 「不可能性の時代」 という本のなかで,オタクを分析しています. それによると,オタクは特殊なモノにこだわってそれを収集しているようにみえるが,実は普遍的なものをもとめているのだということです. この議論を読んでいて,龍安寺石庭をおもいだしました. 閉じられた石庭はオタクの庭なのでしょうか?
Misty Keasler の写真集 “Love Hotels” (Chronicle Books) は,外国人には (ラブホテルをしらない日本人にも) とても奇異なラブホテルのへやなどの写真をあつめている. ほとんどの写真は大阪のラブホテルのものであり,ほかのおおくも関西である. 東京のものはひとつだけである. たまたま Keasler が大阪を中心に調査したからそうなったのか,この種のデザインが大阪中心なのか,ちょっと興味をひかれる.
100 枚以上のラブホテルの室内の写真をならべた写真集である. この本の最初の版は 2001 年に出版されているが,その後,アメリカでは Misty Keasler の写真集 “Love Hotels” (Chronicle Books) が出版されている. 大阪中心にラブホテルの写真をあつめている点では共通しているが,いくつかちがいもある.
Keasler の写真からはテレビや灰皿のようなフツーのものが排除されているのに対して,都築はテレビを積極的に写真にいれている. その結果,Keasler の写真にくらべると都築の写真のほうに日常性が感じられる. 対象となっているラブホテルも都築のほうがおとなしいところがおおいようである.
Keasler のほうがインパクトはあるようにおもうが,都築のほうが日常と非日常が交錯する,よりラブホテルらしい空間をえがいているといえるのかもしれない.
評価: ★★★☆☆
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ラブホテルを卒論のテーマにえらんでしまった女子大生が,指導教官のすすめもあって博士課程でまでラブホテルの研究をすることになった.この本がその集大成というわけである.研究なので地の文は基本的にまじめである.ラブホテルやその経営者に取材した情報が中心である.しかし 1970 年代にはやった回転ベッドなどの派手なしかけはいまはなく,当時の週刊誌・月刊誌からの引用にたよっている.それに影響されている部分は地の文もおもしろい.
ラブホテルは衰退しつつあるというが,女子大生が研究テーマにとりあげるのも秋葉原文化にちかいところがあるからではないのだろうか.写真集も日本でもアメリカでも出版されている.この本でも欧米のわかい旅行者がこのんでラブホテルにとまっていることが紹介されている.チャンスはあるのではないだろうか.
評価: ★★★☆☆
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17 日の NHK 「視点・論点」 は 相原 博之 による 「キャラ化する日本」. 現代においてはさまざまなキャラクターが日本人に癒しをあたえているが,それがいま急におこったのではなくて,数 10 年の歴史があることをつたえていた. それをきいていておもったのは,キャラには,数 10 年どころか数 100 年の日本の歴史のなかではぐくまれてきたものがあるということだ.
日本の携帯電話は世界のそれとはまったくちがう方向に進化しているというので,「ガラパゴス化現象」 ということばがつかわれている. しかし,ちょっと Web 上でさがしてみても,なにがガラパゴス化しているというのか,はっきり書いてあるページはみつからない. ちょっと追究してみることにしよう.
1970~80 年代の全盛時代に大胆なデザインのラブホテルをつくりつづけてきた著者の原点は幼稚園のおまるだったという. 新風営法以降,大胆なデザインは規制されてラブホテルは衰退したが,それでも著者は ED になやむ夫婦や萌えキャラにしか興奮しない若者にラブホテルをすすめて感謝されているという. ここにも規制緩和が必要なのかもしれない.
評価: ★★★☆☆
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著者によれば,日本は源氏物語の時代から,おおくの芸術や芸能をうみだしてきた. しかし,現代日本においては 「今なお 80 年代の好景気から生まれた 「モノづくり」 に対する神話が残り続けている」,「人々はバブル時代のモノづくり神話を信じ続け,経済大国のノスタルジーに浸っている」 という. ソニーのトップだった出井氏もそうだという. その神話をすてて,日本は 「涼宮ハルヒ」 で代表されるクールなコンテンツをのばすべきだと主張している.
だが,日本のモノづくりはむしろバブル時代におろそかにされていたのであり,それ以前につちかわれてきたはずである. また,ソニーは CBS やコロンビア映画を買収してコンテンツ・ビジネスをおこなってきた会社である. ジャパン・クールのコンテンツをいかすべきだという主張には賛成だが,モノづくりとくみあわせてこそ,つよみをいかせるのではないだろうか.
著者がソニーと対比するアップルは,たしかにコンテンツ中心に収益をあげているのだろうが,iPod にせよ iPhone にせよ,モノづくりによってもたらされるユーザ・エクスペリアンスを重視している会社である.その点で著者の認識は根本的にまちがっているとおもう.
評価: ★★☆☆☆
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日本人の 8 割がキャラクター商品をもっているという. 「むひょキャラ」 とよばれるキャラクターは (能面のように) 「無表情なため,かえって,こどもたちは自分のほうで勝手にキャラクターの表情を解釈し,自らの感情を様々に投影することができる」 という. 人間の 「キャラ」 についても 「現実の 「私」 とは似て非なる 「キャラとしての私」」 が他人によってあたえられるという. 小泉元首相や東国原知事のような政治家やホリエモンについても 「キャラ」 によって解釈しようとしている.
いろいろな社会現象が 「キャラ」 によって解釈されているが,それがただしいのかどうかはよくわからない. 基本的には日本の現象としてとらえているようだが,キティのような日本のキャラが世界ではやっていることをみても,日本に特異なことではなさそうだ. 外部から 「キャラ」 をあたえられるのはディベートのやりかたにも似ている. 現代社会をよみとくヒントはあたえているとおもうが,結局,この本を読んでも,わかったような,わからないようなでおわってしまう.
評価: ★★★☆☆
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相原 博之 の 「キャラ化するニッポン」 では 「現実の 「私」 とは似て非なる 「キャラとしての私」」 が他人によってあたえられるという. 相原はまた,日本のキャラには表情がない,それによってひとびとがキャラに自分の感情をうつすことができるといっている. このように 「キャラ」 が外部からあたえられることが,もしかすると 「だれでもいいから殺したい」 という,最近よくきかれることばとも関係しているのではないだろうか?
「日本の携帯電話のガラパゴス機能とは?」 という項目では,日本の携帯電話のお財布ケータイ,ワンセグ,着うたフルなどの機能はガラパゴス機能だが,カメラはちがうと書いた. アメリカでは携帯電話のカメラのつかいかたの本まで出版されているが,IEEE Pervasive Computing というジャーナルでもカメラつき携帯電話がとりあげられている.
著者は 「学校裏サイト」 に関する報道が偏見にみちていることをするどく批判する. いじめや危険が強調され,そのプラスの面をみていないという. そして,「学校裏サイト」 の実態をただしくしめすためにいろいろな統計が引用されている. しかし,それらの統計は著者の議論をうらづけるにはよわい. また,ケータイを 「教育の妨げ」 とする議論を 「「教える側」 の能力や方法論の欠如」 と批判している. しかし,ここでも感覚的な批判にとどまっている. もっと迫力のある数値にうらづけられた説得力のある議論をしないかぎり,現状をかえることはできないだろう.
評価: ★★★☆☆
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日本の携帯電話がそうであるのと同様に,シャワートイレ (TOTO でいえばウォシュレット) というのは徹底的に日本人固有のニーズにこたえたガラパゴス商品だ.
日本では携帯電話が固有の進化をとげていて,「ガラパゴス現象」 ともよばれている. この現象を肯定的にみるひとつの視点は,携帯電話が万葉集以来の短歌,俳句など,短文による表現の伝統にマッチしたデバイスなのではないかということだ.
「昭和」 という時代にうまれたオタクが第 1 世代から第 3 世代までを経て,ついには死滅してしまったという. 最近はオタクというとすぐ 「萌え」 とむすびつけられるが,著者はそれに違和感をもっている. 個人的な趣味の追及だったはずの 「オタク文化」 が 「メディア芸術の殿堂」 にまでとりいれられようとしている (オタクをオタクでなくしようとしている?) 現在,この本を読んでオタクとはなんだったのかをかんがえてみてもよいだろう.
評価: ★★★☆☆
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日本の携帯電話は海外のそれとくらべると特殊な進化をしているために,ガラパゴス化しているといわれる. つまり,その機能は海外ではうけいれられていない. しかし,日本からはマンガ,アニメ,オタクをはじめ,さまざまな文化が輸出されている. メジャーになるかどうかはべつとして,ケータイ文化も輸出できてしかるべきではないのか?
タイトルは意味不明だが,内容はアキバのオタク文化をよくとらえている. 前半を読んでいるうちは最近のアキバの話だけでおわってしまうのかとおもっていたが,電気街の歴史や鉄道博物館,アキハバラデパートなどについても後半に書いてある. もっとふるくからの歴史のあるまちではあるが,新書としてはこの程度でよしとするべきなのだろう.
評価: ★★★☆☆
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著者は世界をあるきまわって,日本発の 「カワイイ」 がどれだけ浸透しているか,使用所たちがなにをかんがえているかをこの本にまとめている. そのひろがりはおどろくほどであり,興味ぶかい.
しかし,この本でのべているのは現象だけであり,なにがそうさせているのか,なにが背景にあるのかといった疑問にはこたえてくれない. 本質を把握しないまま不況克服に利用しようとしても,かえってカネをもっていかれてしまうのではないだろうか.
評価: ★★★☆☆
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著者は経営者の立場にあって,「知のグローバリゼーション」,Web 2.0 やクラウド・コンピューティングへのながれを経験してきた. 「21 世紀の産業革命」 もアメリカからおこるなかで,日本は IT ではなく 「クール・ジャパン」,ガラパゴス文化を世界に発信していくのがよいという.
世間でいわれているいろいろなことをつなぎあわせた内容であり,著者独自のかんがえは希薄である. しいていえば,大衆文化が次世代をひらくというかんがえに独自性があるようにみえる. 著者は Twitter を評価し,「大衆自身がコンテンツを作り,公開することでウェブ空間に 「巨大知」 が形成され」 と書いている. しかし,Twitter が 「巨大知」 を形成できるメディアだとはおもえない. こういうひとの意見にしたがっているだけでは,日本はますます没落していくだろう.
評価: ★★☆☆☆
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世界でアニメ,ゴスロリ,コスプレなどを取材し,イベントに参加してきた著者が,そのパワーや世界の若者のかんがえかたなどについて書いている. おなじ著者が 「世界カワイイ革命」 などの本も書いていて,基本的な方向はかわらない. しかし,この本では世界と日本とのちがい,とくに世界ではコスプレがうけいれられているのに日本ではあまりうけいれられていないことなどがとりあげられている.
しかし,世界の現象も日本の状況も,十分に分析されているとはいえない. 「クルマと家電が外貨を稼ぐ時代は終わった」 のはたしかだろうが,アニメがどれだけそれにとってかわれるのか,近視眼的なこの本からはこたえがみいだせない.
評価: ★★★☆☆
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日本からアメリカに特撮映画やアニメが輸入されていたが,歴史的,宗教的,社会的,その他の理由でうけいれられない部分があってカットされたり改竄されたりしていた. それにもかかわらず,著者をはじめ,おおくのアメリカ人がそれにひきつけられてきたことが,この本にえがかれている. 改竄されなければならなかった理由のなかには,宇宙戦艦ヤマトと米軍によって撃沈された戦艦大和との関係,性,暴力などだ. このあたりには,日本人には書けない部分が多々あるようにおもう. いまではインターネットを通じて,もつとナマの情報がはいるようになっているはずだ.
この本にはテレビ番組ワースト 50 にはいったという 「ピンクレディー・ショー」 や日本人についての誤解をまきちらした 「将軍 - Shogun -」 などについても書かれていて,おもしろく,かつかんがえさせられる.
評価: ★★★★☆
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アメリカのオタクやマンガ,アニメなどについてはよくつたえられているが,フランスのオタクの日本語での紹介は貴重だ. アメリカ人は文化に対しては保守的で,マンガやアニメもアメリカナイズされなければうけいれられなかったが,ヨーロッパでは… ということだが,フランスでもやはり日本のマンガやアニメは,暴力シーンを中心に,さんざん改竄されなければうけいれられなかったようだ.
原作は 1998 年に出版されているのでだいぶふるいが,文庫として 2009 年に出版されるにあたって,ジャパンエキスポなど,最近の事情についても書かれている. しかし,そこにそれほど目をひく内容があるわけでもない.
評価: ★★★☆☆
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「模倣」 がおもなテーマになっているが,模倣される日本だけでなく,日本が外国を模倣するさまもえがかれている. 大学のゼミでのいろいろな話をまとめたということで,それほどまとまりのある内容ではない. とはいえ,スピルバーグが他人がつくったストーリーをまねて,いちはやく成功したさまや,日本での省エネ・スーツの失敗の歴史など,いろいろおもしろいエピソードがちりばめられていて,おもしろい.
評価: ★★★☆☆
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表紙には 「クール・ジャパン」 の文字があり,まえがきなどにも 「アニメ」,「マンガ」 などの文字がみえる. なので,過去の日本と現在の 「クール・ジャパン」 との関係などが論じられているのではないかと期待したが,どうも,ちがっていたようだ. アニメ,マンガ,オタクなどについての議論もあるが,それはそれとしてあり,他の大半の文章では過去の日本についての分析が大半だ. 両者をつないでほしかった.
評価: ★★★☆☆
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アニメーションの歴史,分類,日本と海外のアニメーションの代表例などがまとめられていて,大学で講義ができるくらいの内容はあるだろう. しかし,日本ではアニメーターがくらしていけるだけの収入がえられない,ということは大学でアニメーション学をまなぶ動機もないということだろう. アニメーション「学」をそだてるまえにアニメーションそのものをちゃんとそだてていく必要があるだろう.
評価: ★★★☆☆
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「腐女子」 は男どうしの恋愛マンガやアニメを趣味としている以外はごく普通の女性だという. ふつうに異性を愛している自分とは関係ない世界を夢見るのだという. 「腐女子」 が話題の中心だが,それだけでなく,もっとひろくオタク化や普通の女性のファッションの話など,いろいろな話題がとりあげられている.
「腐女子」 という,好奇心をそそられるような名前でよばれているが,結局はすこしかわった趣味をもつふつうの女性なのだということで,どちらかといえば退屈な結論におちついている.
評価: ★★★☆☆
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日本では縦書きの本や雑誌がおおい. 新聞もほとんど縦書きだ. この文化をまもるために ePub のような電子書籍の標準に縦書きをとりいれようといううごきがある. しかし,はたしてそれは必要な,あるいはのぞましいことだろうか? そんなむだな努力はやめて,いかにきれいに横書きにするかをかんがえたほうがよいのではないだろうか?
シャープが 「ガラパゴス」 という電子書籍リーダを発表した. 「ガラパゴス」 という名は,シャープが日本固有の本の文化をできるだけまもっていこうという姿勢をあらわしているといえるだろう. 縦書きをはじめ,禁則処理,ルビ,外字など,日本固有のものはいろいろある. 電子書籍において,これらをどこまでとりいれていくのか… これらをすべてとりいれれば事実上,世界共通のフォーマットの採用は不可能になる,つまり 「ガラパゴス化」 せざるをえなくなるだろう. それがシャープがめざす道なのだろうか?
巻末に解説を書いている東浩紀によれば,この本は先駆的なオタク分析だという. マンガやアニメだけでなく,オタクへのインタビューやアウトサイダー・アーティストのヘンリー・ダーガーの紹介など,さまざまな内容をふくんでいる. ヘンリー・ダーガーをとりあげているのは彼をオタク文化の先駆者ととらえているからだ. 東も書いているように,この本は,こうしたさまざまな十分には整理されていない内容をふくんでいるがゆえに読者に対してさまざまな可能性をひらいていて,おもしろいということができる.
評価: ★★★★☆
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「クール・ジャパン」 に関する海外での熱狂ぶりや政府の肩入れなどに違和感をいだくとともに,日本のアニメなどの惨状にこころをいためるとき,この本はそういう問題へのヒントをあたえてくれるとおもう. しかし,他の評者も書いているように,この本ではすっかり消化不良におちいってしまう. 私のようなアニメやマンガにちゃんとついていっていない読者,また (ネットをふくむ) 論壇についていっていない読者にはとてもフォローできない.
評価: ★★★☆☆
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現代の男子,女子がつかう 「かわいい」 から平安時代のそれ (現代とは意味がちがう),cute などの外国語まで,ひろく論じている. 男子がつかうのと女子がつかうのをいっしょに論じていいのかどうかも気になるところだが,すべての 「かわいい」 をはっきりわけずに論じている. 著者も 「「かわいい」 とジェンダーの関係については [中略] いずれ場所を変えて,より深い次元での分析がこころみられるべきであろう」 と書いているが,もうすこし整理してから本にしてもらいたかったとおもう.
評価: ★★☆☆☆
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この 20 年,日本は停滞していたが,アベノミクスによって経済はうごきだし,政治や文化においてもうごきはじめたようにみえる. しかし,国内の議論は内向きだ. TPP など経済協定においてはもちろんだが,憲法だけをとってみても西洋と東洋あるいは世界への貢献をかんがえるべきだろう. 戦前・戦後をとわずそういう視点があったはずだが,いまはそれが希薄になっているのではないだろうか. 安倍政権,参議院議員選挙,そして憲法改正問題はそういう視点をとりもどすひとつのきっかけになればよいとおもう.
3D 印刷に関する研究を LEM21 という,京都でひらかれた学会で発表した. 3 日間の会議 (さらにつぎの日には工場見学) のうちの最初の 2 日だけに参加したが,2 日めにあった京都の花街の社会学的研究の講演とその直後のバンケットでのもてなしは,わすれられないものだった.
螺旋 3D 印刷技術を使用してつくったこのような「3D デザインランプ」を 3d-dl.com で売っています.