よりおおくのアジア人を日本にうけいれる必要が生じてきた現在,アジア人やアジアの文化を理解する必要はたかまっているといえるだろう. 著者は韓国人と日本人とのあいだにもおおきなへだたりがあることを指摘し,アジア人だから容易にわかりあえるというかんがえを戒めている. また,「カルチャー・ショック」 の深刻さについても書いている. アジアだけでなく,ベルサイユ宮殿の 「トイレの謎」 など,欧米とのちがいに関しても興味ぶかいエピソードをとりあげている. 内容は系統的というよりはエピソード的だが,それゆえにおもしろい.
評価: ★★★☆☆
1974 年前後には日本でも世界でも,政治経済の方向を左右するおおきなできごとが いくつかあった. ニクソン・ショック,ニクソン大統領と田中首相の辞任,ニクソンと田中の訪中と中国との国交回復. そこにはさらに 1974 年前後におこったさまざまなエピソードがくわえられる. 長嶋茂雄の引退,横井軍曹と小野田少尉の発見と帰還,その他さまざまだ.
それらをもって著者たちは 1974 年をターニング・ポイントとみなしている. これらすべてが 「ネオ階級社会」 にむすびついているわけではないだろうが, こうしてそれらが織り上げられたかたちでしめされると,ターニング・ポイントが あぶりだされたようにみえてくる.
評価: ★★★☆☆
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トルコでは外国語をのぞけばトルコ語しかつかわれていないと公式にはいわれ,差別をおそれるあまりトルコの文化に同化しつつある異民族もいるなかで,著者はさまざまな圧力をうけながらもうまくかわして異民族を調査し,トルコにおけるさまざまな言語を調査してきた. 淡々とした調子で書かれているが,官僚や警察官とのやりとりや,そこでの著者の機転にはおどろかされる.
評価: ★★★★☆
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国土地理院からダウンロードしたサンプル地図の 3D データ (STL フォーマット) を印刷してみた. 3D 地図のあたらしい印刷法をかんがえているが,まずは現在の方法をためしてみるためだ. 2 種類の方法で印刷して比較してみた. 時間を節約するために,サイズを縦横それぞれ半分にちぢめた. それでも STL から印刷するとどちらも 30 分くらいかかる. 螺旋状に印刷すれば 10 分以下にできるとかんがえられるが,おなじデータではまだためしていない. しかし,地図はやはり等高線にそって印刷したほうがよいようにおもえる.
螺旋 3D 印刷技術を使用してつくったこのような「3D デザインランプ」を 3d-dl.com で売っています.