箇条書き アーカイブの説明
このカテゴリーには箇条書きに関する話題をあつめています. 上位のカテゴリーは知的生産とリテラシーです.
なお,このページは 箇条書き アーカイブ のページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2008-12-28 10:45:52 です).
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報告書や口頭のプレゼンテーションのための資料・スライドでは,箇条書き,表,図式などが多用されます. プレゼンテーション資料・スライドで箇条書きがつかわれるのは万国共通なのではないかとおもわれますが, とくに日本では報告書等に図表が多用されるのが欧米にはない特徴的なことなのではないかとおもわれます.
文章やプレゼンテーション資料を他人に理解してもらうときはわかりやすく書くのがいいにきまっています. しかし,自分のためのメモはどうでしょう? あとから自分で読んでわからないものでは論外ですが,わかりやすさが最優先というわけではないでしょう. 文章を書く目的がひとのためでもあり自分のためでもあるというばあいがあります. 私についていえば,たとえばブログを書くとき,あるいは会社であまりおおくのひとが読んでくれそうもない研究報告を書くとき,むしろ 「自分のため」 を意識して書いています. (このブログもどれだけのひとがみているのか,しらべていませんが,すくなくともコメント/トラックバックをくれたのはまだひとりだけのようです -- スパムがおおいので,みのがしてしまったものもないとはいえませんが.)
「ネット時代のドキュメント形式」 に書いたように,従来の印刷技術やワードプロセッサの提供機能をそのままつかっていたのでは,ネット時代 (Web 2.0 時代?) にふさわしい文章を書くことはできません. いずれそれらの技術や機能にかわるものが確立するとしても,いまは XHTML が提供している程度の文章論理機能をつかって書くしかありません. 箇条書き (<ul> ... </ul> や <ol> ... </ol>) くらいはつかえますが,注釈機能 (<abbr> ... </abbr> など) はまだ安心してつかえません.
会社で PowerPoint の資料作成を依頼されました. どういう資料をつくればよいのかよくわからないまま,いつもの要領でつくってわたしたところ,すっかりかきかえられてしまいました. それをみて唖然としました. ほとんどすべて私の常識をひっくりかえすものになっていたからです.
著者は,文章を読んだり書いたりするとき,文章の構造を図にかいてみればよくわかる,どう書けばよいかがわかる,ということを主張している.すくなからぬ例をつかって具体的に図のかきかたなどを説明している.
図にかくことで直観的に文章構造の概要を把握できることはたしかだろう.しかし,すくなくともこの本で説明されている文章の構造は単純であり,ほとんど箇条書きで表現できる内容である.そういう文章を読んだり書いたりするのに,とくに効率をかんがえるとき,はたして,てまをかけて図をかくのが最適な方法なのかということに疑問を感じる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 論理的に考える技術@ ,論理的に考える技術@Amazon.co.jp.
「ほんとうに,てまをかけて図をかくべきなのか ?」 という項目にすこし書きましたが,村山 涼一 の 「論理的に考える技術 ― 図形化すれば考えはこんなにまとまる」 という本では論理的にかんがえるための訓練として,文章を読んだり書いたりするときにその内容を図形化 (視覚化) してみることをすすめています. ほかにも論理を図によつて表現することをすすめる本はすくなくありません. たしかに,訓練として有用なばあいもあるでしょうが,私には,図にしなくても箇条書きにするだけでほぼ必要がみたされてしまうようにおもえます.
文章を書いたり資料をつくったりするとき,箇条書きで書きたいのに,うまくはまらずにこまることがあります. ときどきこまっているにもかかわらず,きちんと分析したことはまだありません.
プレゼンテーション [Nis 04] [Tak 99] や思考法 [Mur 06] でつかわれる図解のおおくは,プログラムの制御構造やデータ構造と対応していることがわかる. しかし,日本における図解の解説本ではこういう論理構造がかならずしも明確にされず,図解が論理をあらわさずに,みばえをよくするだけになってしまっているようにみえる. プログラムと対応づけることによって論理を明確化することができるだろう.
一方,図解において重要なポイントとされているがプログラムにおいては重視されていない点 (たとえば要素数を 7 くらいにおさえるべきだという点) が多々ある. これは,プログラムが読み手の立場で書かれていないことをあらわしているとかんがえられる. よみやすいプログラムを書くためには図解からまなぶべき点がいろいろあるだろう.
日本人のなかには箇条書きや図式をこのむひとがおおいのですが,このブログのなかではこれまで,それらに対する疑問や箇条書きに関するなやみを書いてきました. 疑問をもっているひとはわたしだけではありません. ネットでみつけた箇条書きに関する記述について書きます.
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