自宅はもう約 20 年まえにたてたものですが,たてるまえから建築として一番きにいっている場所は階段室です.
写真のようにここは勾配天井になっていて,天窓があり,照明としては 4 本のペンダントがぶらさがっています. 天窓が東側にあるため,とくに,はれた朝には太陽のひかりがさしこみます. これらの要素はすべて設計時に私が希望したものです. 最初,設計者は勾配天井にすることに難色をしめしましたが,そのうち同意して,私の希望どおりになりました. この階段室は家のほぼ中央にあるため,天窓がなければつねに照明が必要になりますが,天窓をつけることで,あかるく,魅力的な空間になると考えました. 勾配天井でなければ,せっかくの天窓からのひかりが直接,壁までとどかなくなってしまいます.
ペンダントの器具は白熱灯用ですが,節電・エコロジーのために,はじめから東芝の電球型蛍光管をつかっていました. 当時は球形のランプしかなくバランスを欠いていましたが,現在では電球そっくりのもの (ネオボール Z-REAL EFA10EL8R) があるので,器具のデザインとよくマッチします. 電球色のものをつかっていますが,昼白色や昼光色のものもあります. 写真ではよくわかりませんが,きれたものから順次 「そっくり型」 におきかえているので,まだ従来型の電球型蛍光管と混用しています.
ペンダントの電線はもっとながくする予定でしたが,私がいないあいだに工事がおこなわれて,みじかく切断されてしまいました. 階段室のうち,どこまでが連続した空間かという点に関する感覚が,私と工事業者とのあいだでちがっていたのだとおもわれます. (ただし,空間全体を 1 枚の写真にうつすことができないので,理解してもらうのは困難です.) しかし,それにしてもここは昼間は太陽のひかりがさしこんであかるく,夜間はこのペンダントで照明される,私にとって魅力的な空間であることにはかわりありません.
追記:
ネオボール Z-REAL については 「とことん電球に似せた東芝の電球形蛍光管」 でよりくわしく書きました.
関連項目 (2008-7-27 追記):