約 20 年前に家をたてるとき,リビング全体の照度を 100 ルクスときめました (「わが家の測定器とセンサーたち」). これは日本の家庭のなかではかなり,くらいほうです. 作業や食事のためにはこれではたりないので,それをおぎなうためにいくつか,部分照明をおくことをかんがえました. それは,ダイニング・テーブルのためのペンダント,ソファのそばのスタンドとブラケット,キッチンの作業台のスポットと流しのうえのシーリングライトなどです. また,主寝室には 「主照明」 をおかず,ダウンライト,スポットライト各 1 個とブラケット 2 個をおくなどです.
ダイニング・テーブルのうえには数年前まで比較的ひらたいかたちの傘がついたペンダントをつるしてありました. このペンダントの問題点はランプのひかりが直接目にはいるので,まぶしいということでした. そこで,単純なかたちでありながら,傘がランプをおおっているペンダント (オーデリック OP034102) にかえました. ランプをかくすためにもっと複雑なかたちの傘をもつペンダントはよくありますが,このペンダントのよい点はかたちが単純な機能主義的なところです.
リビングルームには南側におおきな窓がありますが,西側にも 90 cm 角くらいの窓を 2 つつけてあります. この窓のまえにソファをおくことをかんがえていたので,そこには 2 個のブラケットがつけてあります. ところが,その後この窓はつぶして,西側の壁全体を書棚にしてしまいました. そのとき,ブラケットははずさないままにしておいたので,いまではそのスイッチをいれると書棚の背後から本がてらされるようなことになっています. これでは,あまり意味がありません.
ソファにすわって本を読んだりするときには,専用の照明が必要です. そのために,設計時には床おきの大型のスタンドをおくことをかんがえていました. しかし,あまり適当なものがみつけられないのと,大型のスタンドは高価であることのため,これは断念しました. かわりに,アメリカに住んでいるときに小型のスタンドを買いました. 本を読むのに適したあかるさをえるために必要な照度は,小型のスタンドでちかくから照明するほうが,容易にえることができます. このスタンドは 10 年以上つかっていましたが,安物であり,はじめからあまり安定性がよくありませんでした. 最後はこわれてつかえなくなったため,捨てざるをえませんでした.
このスタンドにかわって,現在ではデスク用のスタンド OAL-2727W を窓枠にとりつけて,つかっています. このスタンドはネジをしめて固定するタイプです. おなじスタンドをパソコン用の照明としてもつかっています. ここでは書棚の棚板に固定してつかっています. いずれも,本来はデスクの裏側からとりつけるようにできているのに,それを表側からとりつけているため,タッチスイッチが裏側にあり,その点ではあまりのぞましいつかいかただとはいえません. もうひとつ,おなじスタンドをこどものつくえにもつけていますが,こちらはただしいつかいかたなので,スイッチが正面をむいています.
リビングのとなりに私の “仕事” スペース (明確にくぎられているので,へやとはいえない) があります. ここはリビングのつづきなので,もともとはリビングとおなじダウンライトを 1 灯,つけていました. しかし,とくに 1 灯だけなので “仕事” のためにはくらすぎます. そこで,これを数年前,シーリングライトにかえました. ほんとうは,蛍光灯なら 30 W くらいで十分だとおもうのですが,調整できるようにしたいということもあって,32 W + 30 W のものにしました. これで,くらくてみえないということはなくなりましたが,逆にこれではあかるすぎると感じることはあります. この “仕事” スペースのパソコンの裏には,LAN や電源の配線などのときだけつかうスタンドもあります.
寝室には主照明がありませんが,これは,ベッドをつかうのは睡眠時であり,そのときは主照明はつかわないというところからきています. 部分照明としては入口ちかくにダウンライトを配し,鏡台にはスポットをあてています. スポットは天井にあるため,影ができやすく,鏡台の照明としてはかならずしもよいとはいえないのですが,あまり適切な方法をおもいつかなかったため,このようにしてあります.
また,ベッドで本などを読むときのため,ベッドの横にブラケットをつけてあります. これはデザイン的にはけっこう気にいっているのですが,私自身はここで本を読んだりしないので,あまり私自身のやくにはたっていません.
ここまで書いてきた部分照明のなかの頻繁につかうもののなかで現在も白熱灯をつかっているのは,寝室のスポットとベッド横のブラケットだけです. スタンドはコンパクト蛍光管用に設計されていますが,白熱灯用に設計されたダイニング用のペンダントではボール形の電球形蛍光管をつかっています. キッチンに関しては,すでに書いたようにスポットと流しもと灯とをつかっていますが,これらについてはとくに書くべきことはありません.
関連項目 (2008-7-27 追記):