従来の照明に関する本のおおくは専門家向けであり,一般の読者を想定したものでも,なかなか,おおくのひとが手にとって読めるようなものではなかった. この本の著者は,おおくのひとに親しめるように,本のなかにいろいろなくふうをしている. タイトルの 「頭がよくなる」 というのも (あまり肯定する気にはならないが) そのひとつだろう.
あかるさばかりをもとめてきた従来の日本の照明のありかたに疑問をなげかけ,安眠や効率アップなどのために読者が自分でできるくふうをいろいろと紹介している. 電球の色をかえたり,ろうそくをつかったり,時と場合によって照明をかえたりすることをすすめている. ただ,省エネ・温暖化対策への配慮もすこしあったほうがよかったのではないかとおもう. また,この本のなかでは科学的な知識もいろいろ紹介されているが,それと著者の意見とがはっきり区別されていないところがすこし気になる.
評価: ★★★★☆
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関連項目 (2008-7-27 追記):