といあわせがあったことを機に,修論で書いたプログラミング言語学について再考したことは 「プログラミング言語学 「形態論」 のその後」 にも書きました. といあわせにこたえたり,「その後」 の研究をしらべているうちに,2 つのことに気がつきました. プログラミング言語学と OSS (オープンソース・ソフトウェア) との関係と, MSR (International Working Conference on Mining Software Repositories) という学会のことです.
まず OSS との関係についてです. 修論を書いた当時はプログラムを大量に入手することは容易でなく,またいろいろな権利がついていてナマの結果を発表することもむずかしかったようにおもいます. しかし,いまでは大量のオープンソースが入手できるので,それを解析してみればおもしろいだろうとはおもいます. つまり,いまだからできることがたくさんあるということです.
それから,MSR という学会ですが,「プログラミング言語学 「形態論」 のその後」 でとりあげた Ohba & Gondow の論文もそうですが,プログラミング言語学に関係のありそうないろいろな論文がこの学会にだされています. つまり,この学会がめざしているところは OSS のプログラムなどを解析してソフトウェア工学にやくだてようということであり,人文科学であるよりは工学なのですが,それをのぞくとプログラミング言語学にちかい位置にあります. ちょうど,認知科学と人工知能との関係のようなものです. まだ上記の Ohba & Gondow の論文以外はあまりみていませんが,もっとこの学会にくびをつっこんでみたくなりました.
関連ページ (2008-8-2 追記):