秋になって色や形が変化したナス
プランターでナスを栽培しているが,夏には比較的まるくて,いろつやがあまりよくなかったものが,最近はながほそくて,いろつやがよいものがおおくなった.
モロヘイヤをプランターでそだてている. 1 月ほどまえから花をつけていて,すでに実をつけている. しかし,花がさくまえから,とくに先端の葉がしおれて,なかには枯れているところもある.
さまざまな Web メディアにかかわってきた著者が,Web メディアを中心として新聞・雑誌という既存のメディアまで,さまざまな点を論じている. さまざまな Web サイトがとりあげられているが,それらを知らない読者が本書をよりよく理解するには,それらをみずから体験する必要があるだろう. だから,本書はじっくり読む必要があるし,そうすればいろいろなたのしみがあるのだろう.残念ながら私はまだそれだけの時間がとれていない.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 新世紀メディア論@ ,新世紀メディア論@Amazon.co.jp.
1954 年に上海にうまれた作曲家 Ge Gan-Ru の弦楽四重奏曲集である. もっとも最近の作品が 2007 年の 「パグダッド陥落」 だ. この作品にかぎらず,微分音が多用されている. 戦争がタイトルになっていることからも,(トーン・クラスターではないが) クシシュトフ・ペンデレッキの 「広島の犠牲者への哀歌」 などをおもいだす. しかし,解説をみるとジョージ・クラムへのオマージュとして作曲された作品が多いという.
CD: Naxos 8.570603
評価: ★★★☆☆
関連リンク: バグダード陥落@Amazon.co.jp, バグダード陥落@HMV.
クラシック系の近現代音楽が趣味のひとつだ. これまでもときどき CD 評を書いてきたが,最近,HMV のレビュー欄も充実してきているので,アマゾンと HMV に CD 評を書きつつ,このブログにも書いていくことにした.
フィギュア・スケート NHK 杯の一部をみた. サン・サーンスの交響曲第 3 番 「オルガンつき」 をつかっている競技者がいて,ひさしぶりにききたくなった. 20 年ほどまえにアメリカで買ったオーマンディの CD をとりだしてきてきいたが,音がわるくて,満足できなかった.
20 年ほどまえピッツバーグに住んでいたが,そこではじめて Ikea (アイケア) に行った. 日本に最初の Ikea (イケア) ができてからだいぶたつが,これまで行く機会がなかった. こどものための家具をみるという目的で,やっと先日の日曜日に新三郷の Ikea に家族ででかけた.
「論理」 といえばまず 3 段論法をおもいだすが,この本では 「対」,「言い換え」,「媒介」 の 3 つがすべてである. 3 段論法があつかわれていないわけではなくて,それは 「媒介」 の一種としてあつかわれている. つまり,ふだんの日本語でつかわれる論理としては 「対」,「言い換え」 という 2 つのものの関係 (2 項関係) のほうがもっと重要であり,3 段論法は 3 つのものの関係 (3 項関係) である 「媒介」 のなかのひとつ (にすぎない) ということだろう.
この本のなかには 「類書はすでに多数あります」 と書いてあるが,こういう方針が単純で実用的な読解の本は比較的すくなくて,価値のある本だとおもう.
評価: ★★★★☆
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いろいろな 「ネット通販」 の方法を著者の経験をおりまぜながら比較して,これから商売しようというひとをガイドしている.食品を売るときは 「おいしそうな写真」 をのせるとよいなど,ちょっとしたヒントがあちこちにある.キャッチコピーについても,記述はみじかいが適切な例が多数あげられている.ネット通販ショップの M & A についてさえ書いてある.密度の濃い本だ.
評価: ★★★★☆
関連リンク: となりの「ネット通販」@ ,となりの「ネット通販」@Amazon.co.jp.
たまたま見たケンプラッツという建築・住宅情報 Web サイトの記事のなかに,先日の衆議院議員の比例代表選挙における年齢別の投票に関するインターネット上でのアンケート結果があった.建築関係者へのアンケートなので一般調査とは結果にずれはあるだろうが,それによると 20 ~ 29 歳では民主党 40.7% に対して自民党 40.7% と同率になっているのに対して,年齢とともに自民党への投票が減り,70 歳以上では自民党は 0 という劇的な結果がえられている.
ひさしぶりにきいたオーマンディのサン・サーンスの音のわるさにまいったので,もっとあたらしい録音の CD を買ってみた. デュトワによる 1983 年の演奏は廉価盤 (Decca 467 433-2) になっていて,HMV で 691 円で買うことができたが,オーマンディよりは派手さをおさえて,しみじみときかせてくれた. 録音はもちろん格段によい.
オーマンディとデュトワによるサン・サーンスのこの曲について,べつの項目で書いてきた. デュトワの CD を買うついでに,サン・サーンスの交響曲全曲がはいったマルティノンの CD (EMI 7243 5 85186 2 7) を買った. HMV では 911 円 (これもアマゾンではあつかっていない). 2 枚組でこれはやすい. 1970 年代のアナログ録音なので,デュトワの 1983 年のディジタル録音とくらべるとキレがなく帯域はせまいが,低音のノイズがすくない点はききやすい.
アメリカ人は冷静に判断すればマケインをえらんだはずなのに,まちがってオバマをえらんでしまったという. 著者はオバマ自身の能力にも否定的だが,オバマのスタッフや,これまでの民主党政権とくにカーター政権に対する評価がひくい.
著者はまた,オバマ暗殺の可能性を示唆し,アメリカへのあらたなテロの可能性を指摘する.
著者は国際紛争を解決する最終手段は戦争しかないという. そして,1929 年の大恐慌からアメリカをすくったのはニューディール政策ではなくて第 2 世界大戦だという. それなのに民主党政権はいつも緊張をきらい,外交で失敗するという.
しかし,そういう戦略が現代のアジアにおいては 「合理性のあるものになってきている」 ともいう. また,アメリカ経済回復への可能性のひとつとして,大規模な代替エネルギー産業を起こすことだとも書いている. 全体のトーンはオバマ大統領に否定的だが,よくみれば可能性もしめしている. そして,代替エネルギー政策をはじめとして,実際にオバマはその方向にむかっているようにみえる. 過去にとらわれた著者のおおくの言説よりも,こうした可能性に期待をかけたい.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 不幸を選択したアメリカ@ ,不幸を選択したアメリカ@Amazon.co.jp.
大型の台風 18 号におそわれて,プランター栽培の野菜もだいぶ被害をうけたが,なによりも,とまった電車に 2 時間以上,足止めされたことがおおきい.
マルティノンの 2 枚組のサン・サーンス交響曲全集 (EMI 7243 5 85186 2 7, HMV では 911 円) のなかの,交響曲 「ローマ」 をきいた. サン・サーンスの曲として,これまではかぎられたものしかきいてこなかった. この曲もはじめてきいたが,ふたたびききたいという気にはならなかった.
ノーベル平和賞が政治家におくられることは以前からよくあった. しかし,だいたいは単なる発言だけでなく,なにかしら実質的な仕事をしたひとに対してだった. ところが,オバマはまだ演説し,計画をたてただけで,ほとんどなんの成果もあげていない. それなのに彼はノーベル平和賞をもらった.
Web 3.0 といえばセマンティック・ウェブのこと,という感じになっているが,この本はもっとずっとひろい 「Web 2.0 の次」 をみている. セマンティック・ウェブやそれをささえるべき自然言語処理については,むしろ悲観的な見方のほうを紹介している. いわゆる Web 3.0 について知りたいのであればこの本は適切でないが,もっとひろく次世代の Web についてかんがえたいのであれば,えるところがあるだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 神々のWeb3.0@ ,神々のWeb3.0@Amazon.co.jp.
上陸した台風 18 号でそれほど深刻な被害はなかったが,それでもナスのプランターなどがいくつか転倒して,実のついた枝が折れたり,実がきずついてやわらかくなったりした. ネギやセロリもインゲンも,しおれている. 折れていない葉や枝はそのうち回復するだろうが,2 日後のいまはまだ元気がない.
ハラペーニョの葉がまだらになっている. よくわからないが病気のようだ. ウィルスによって葉がモザイク状になることもあるというが,これがウィルス性のものかどうかはわからない.
インゲンがハモグリバエによってかなり深刻な被害をうけている. みつけたら幼虫をつぶすようにはしてきたが,おいつかない. 実が成長してきているので,オルトランなどの農薬はつかえない. ハエにやられた葉にはまた,オレンジ色のたまごのようなものがついている. このほうが退治するのは容易だが,もしかしたらこれが天敵なのだろうか?
野菜の値段は気候・天候によって変化するが,野菜の種類ごとの値段は相対的にはあまりかわらない. ホウレンソウやコマツナとくらべると,チンゲンサイはひとたばが半値以下だ. 八百屋でみているかぎりは値段がやすい理由はよくわからないが,プランターでつくってみた結果,わかった気がする.
ロシアうまれでアメリカ在住の作曲家の作品.どちらの曲も tutti になることはなく,しずかにきかせる.第 1 番は小編成のオーケストラであり,ひびきは小編成の室内楽といった感じ.近代的なひびきだが,しみじみきかせる.第 3 番は弦楽器中心でロマン派的かつ単純でわかりやすい曲想.ミニマル・ミュージックとはちがったかたちでの単純さの追求といえるのかもしれない.
Naxos の 21st Century Classics シリーズにはパブロワの他の交響曲もふくまれている.
CD: Naxos 8.557157
評価: ★★★☆☆
関連リンク: Alla Pavlova: Symphony@Amazon.co.jp, Alla Pavlova: Symphony@HMV.
日本ではあまりつかわれていないが,アメリカなどでは Perl より Python のほうがはるかにおおくつかわれているようだ. そこで Python をためしてみようとおもって,処理系もインストールし,本も何冊か買った (柴田 淳 著, 「みんなの Python」, 「みんなの Python Web アプリ編」 など) のだが,あいかわらず,なかなか Perl からぬけだせないでいる.
サン・サーンスの交響曲全曲がはいったマルティノンの CD (EMI 7243 5 85186 2 7) のなかで 3 番については 「ゆったりしたマルティノンのサン・サーンス 交響曲第 3 番 「オルガンつき」」 という項目に書いた. この CD のなかのもっとも初期の交響曲 (in A),第 1 番,第 2 番をきいた. 初期の交響曲はベートーベンの影響がつよくて,あまりおもしろみがない. それに対して 3 年後に書かれた第 1 番はベートーベンなどからの影響をかなり脱して独自の世界をきずいている. というわけで,サン・サーンスの交響曲のなかでダントツなのは第 3 番だが,そのつぎは第 1 番!
妻が都電荒川線にのりたいといったので,家族 3 人ででかけた. 中野駅から東西線で早稲田までいき,そば屋で昼食をとってから荒川線の早稲田駅にむかった.
教師や学校に不当な要求をするモンスター・ペアレント,日本だけでなくアメリカやイギリスでも類似の現象があるという. イギリスの 「フーリガン・ペアレント」 は教師に暴力をふるうというから,日本のモンスター・ペアレントにちかくて,ある意味ではより,たちがわるい. しかし,アメリカの 「ヘリコプター・ペアレント」 は大学生になった子供についていって,大学教育に口をだすという. 日本でもありそうだがモンスター・ペアレントほど深刻だとはおもえない.
外国の状況を紹介するのもよいが,モンスター・ペアレントとの関係はよくわからないし,対策もそれぞれちがうのではないかとおもう. いっしょに論じる利点がよくわからない.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: 親たちの暴走@ ,親たちの暴走@Amazon.co.jp.
前原国土交通相が羽田空港の 24 時間ハブ空港化にとりくむという. 大賛成だ. これに対して,きのうは森田千葉県知事が 「冗談じゃない」 とまで言い,成田空港の地元が大反対していることがつたえられた. ところが,1 日たって前原-森田会談がおこなわれて,成田-羽田の一体的運営で合意したという. どうなっているのだろうか?
1994 年に出版され,当時はちからをもっていたいわゆる 「ゆとり教育」 でめざされていた教科書の内容削減に反対する本だ. 教育内容をへらして意味がわからなくなった内容をまるおぼえするのは困難だし,おぼえても効果がないことを本 1 冊かけて主張している. 教科書はもっと厚くして,そこに記述されたことがらの関連がよく把握できるようにするべきだという.
これはむしろ,いうまでもないことだとおもえる. いまでも廃刊されていないということは,いまだにこの本からまなぶべきひとがおおいということを意味しているのだろう. 実際,「ゆとり教育」 以前から日本の教科書はうすくて,記述がみじかすぎ,わかりにくかった. こういう教科書で教育されてきたから,社会にでてもひとが書いた文章をなかなか読まないひとがおおいのではないかとおもえる. そうだとしたら,これからも読まれるべき本なのだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 間違いだらけの学習論@ ,間違いだらけの学習論@Amazon.co.jp.
この曲にかぎらず,クラムの作品には不思議な魅力がある.1962-68 年に作曲された “Songs, Drones, and Refrains of Death” は男声と打楽器やギターを中心とするアンサンブルのための作品だ.静かな部分がおおくて,一度には 1 ~ 2 の楽器しか鳴っていない.無音の時間もある.しかし,それは憑かれた時間だ.
1994 年に作曲された “Quest” もこういうクラムの音楽の特徴においては変わっていない.
CD: Naxos 8.559290
評価: ★★★★☆
関連リンク: Songs, Drones, and Refrains of Death@Amazon.co.jp, Songs, Drones, and Refrains of Death@HMV.
Microsoft のソフトウェアのなかでも PowerPoint と Word はまえから相性がわるかった. PowerPoint で図をつくって Word にはりこんでも,なかなかおもうようにいかない. Office 2007 でも,あいかわらず,なやみはつきない.
映画館でみることはないが,宮崎 駿 の作品をテレビではいろいろとみてきた. そのなかでもっとも印象的だったのはなんといっても風の谷のナウシカだ. 最初にみたから印象的だったということもあるだろうが,やはりこれが処女作とはいえ,ビジネス的視点に影響されていない 宮崎 駿 本来の作品だからではないだろうか.
いまだに 1 冊も本を書いたことがない. おおくのひとは本を書くことを目標とし,出版社でとりあげてもらえないと自費出版してでも本をだすひとがすくなくなかった. だが,私自身は会社をつうじて本を書く機会があたえられても,ついに書かずにふみたおしてしまった (すみません _ _). いまこうしてブログを書いているのも,そのほうが本を書くよりもっと魅力があるからにほかならない.
話が通じない理由をいろいろ分析している. ひとことでいえば 「非・論理的コミュニケーション」 をしているからだという. しかし,私の経験では互いに論理的に話をしようとしていても通じないことがしばしばだ. この本を読んでもその理由や対策はよくわからない. いろいろな話が書いてあるが,あまり新鮮な話題はなかった. 結局,知りたいことはわからなかった.
評価: ★★☆☆☆
ときどきブランデーをもらうのだが,それほど頻繁に飲んではいない. もらうときにすでにけっこう生産されてから時間がたっていることもあって,のむときには 5 年以上たっていることがある. それでもブランデーそのものは品質に問題はない. しかし,コルク栓はすでにぼろぼろになっていることがおおい. これはこまったことだ.
別宮貞雄の交響曲第 1 番と第 2 番をおさめた CD,Naxos 8.557763J をきいた. 別宮はおもに 1960~80 年代に活動した作曲家だが,当時,私の目はむしろ前衛にむいていたので,それほど彼の作品には注目していなかった. いまふたたびこれらの作品をきくと,構成のたしかさと比較的単純ななかにもくふうされた厚みのあるひびきがめだっている.
歴史上の国や地域の状況を想像することは,すくなくとも私にとっては現在の国や地域を想像することよりむずかしい. だから,大東亜戦争当時の中国の状況を現在のアフガニスタンの状況とくらべて理解するようにこころみてみよう.
最近,日本人の味覚にあわせてつくったキムチがふえてきたようだ. 日本でも漬物は浅漬けがおおくなっているが,野菜のあおくささがのこっている浅漬けがおいしいとはおもわない. キムチでもおおくの日本人は醗酵がすすんでいないものをこのむようだが,私の趣味にはあわない. 醗酵がすすんでいないものがすきなら,はやいうちにたべればよい, 私はもっと醗酵がすすんでからたべる. それでよかったはずなのだが,最近は時間がたっても醗酵がすすまないようになっているものがふえてきた. だから,最近,なにを買えばよいのかわからなくなってきた.
近年,丸粒麦茶はちかくの店では手にはいらない. そのためネットで注文しているのだが,ちいさな単位で麦茶じたいもたかく,また送料もかかるので,たかくつく. そこで 6 月に丸粒麦茶 10 kg を買った. 10 kg は約 1 年分に相当するのだが,4 か月たったいま,すでにかおりがかなり,おちてしまった. もっと保存にくふうが必要だった.
小学生のころは 「x 年の科学」 をたのしみにしていたが,「大人の科学」 はこれまで買ったことがなかった. Vol. 24 の 4 bit マイコン GMC-4 にちょっと興味をそそられて買ってみたが,なかなかにクセモノだ.
「VJE をあきらめるかわりに 64 bit 版 Windows をあきらめる ?!」 という項目にも書いたように,かな漢字変換に関しては VACS (バックス) の VJE にどっぷりつかっていたので,サポートが停止されているにもかかわらず,なかなかぬけだせないでいる. それでも 64 bit 化をかんがえると,そろそろ脱出する必要があるので,ついにそれをこころみてみた.
副題として 「世界一 IQ が高い町の 「壁なし」 思考習慣」 がカバーに書いてあるので,シリコンバレーの思考の特徴を分析しているのかとおもって,読んでみた. しかし,そこにはバラバラなエピソードがならんでいるだけであり,そこから思考習慣を抽出するには,読者にかなりの負担がかかる. ちょっと表紙にだまされた感じだ.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?@ ,なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?@Amazon.co.jp.
IMF の管理下におかれたとき以来,韓国は 「超格差社会」 になった. もともと日本とはちかいところもあるが,ちがいもいろいろあった. その差がさらに拡大した.そういう,日本とちがうところを,もともとのちがいも IMF 危機以来のちがいもふくめて,この本は解説している.
「超格差」 に対しては韓国のほうがより批判されてしかるべきだろうが,それ以外の点については,はたして韓国と日本のどちらがフツーなのか,かならずしもわからない. この本では問題点のほうがおおくとりあげられているが,それがはたして公平なのかどうかは私にはわからない.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 超格差社会・韓国@ ,超格差社会・韓国@Amazon.co.jp.
麻生前首相が衆議院を解散せず,首相の座にいすわりつづけたことに関しては,当時から批判されていた. 結果論にはなるが,現在の状況からかんがえると,これは 「麻生の罪」 というほかはない.
日本の携帯電話は海外のそれとくらべると特殊な進化をしているために,ガラパゴス化しているといわれる. つまり,その機能は海外ではうけいれられていない. しかし,日本からはマンガ,アニメ,オタクをはじめ,さまざまな文化が輸出されている. メジャーになるかどうかはべつとして,ケータイ文化も輸出できてしかるべきではないのか?
日本人は 「終戦」 というできごとを日本だけのこととしてうけとってしまう. それによって 「大日本帝国」 が崩壊し,東アジア全体が影響をうけたことをわすれてしまっている. 著者は 「大日本帝国」 が影響をあたえていた南太平洋からタイ,インドにいたる東アジア全体がその崩壊によってどういう影響をうけたのかを分析しようとしている.
そこまでかんがえるのが,「大東亜共栄圏」 をうたっていた日本人がこの戦争を反省するうえで必要なことなのだろう. 著者の分析は十分とはいえないが,結論は 「大日本帝国の誕生から崩壊まで,ほとんどの日本人は日本人による日本人だけの帝国という意識を捨てきれなかったのである」 ということだ. 多民族国家だった 「大日本帝国」 にふさわしい体制をつくれなかったことがおおきな敗因だといえるのではないだろうか.
評価: ★★★★☆
関連リンク: 「大日本帝国」崩壊@ ,「大日本帝国」崩壊@Amazon.co.jp.
フランツ・シュミットは Naxos がほりおこした近代作曲家のようだ. 生年が 1874 年,没年が 1939 年ということで,リヒャルト・シュトラウスと同時代 (年齢は 10 歳わかいが短命) であり,音楽にもシュトラウスからの影響が感じられる. しかし,シュトラウスの音楽とくらべると歯切れのわるさ,あるいはあいまいさが感じられる. もしかすると,聴きこめばそれが魅力になるのかもしれないが…
CD: Naxos 8.570589
評価: ★★★☆☆
関連リンク: Franz Schmidt: Symphony No.2@Amazon.co.jp, Franz Schmidt: Symphony No.2@HMV.
文化における 「ノイズ」 がテーマになっているが,「サブカルチャー」 ではなくて 「ノイズ」 ということばをもちだした意味はよくわからない. 「ノイズ」 ということばで,いままでにない概念を表現しているわけではないようだが,いわゆる 「サブカルチャー」 が死んだあとも生きのこっているものということか.
この本を読むと頭の体操にはなる. しかし,この講義じたいがノイズでしかないようにおもえる.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: ノイズ文化論@ ,ノイズ文化論@Amazon.co.jp.