まえの電子書籍ブームの貴重な記録 ― 横山 三四郎 著, 「ブック革命 ― 電子書籍が紙の本を超える日」
最近の電子書籍ブームにさきだつこと 7 年,最近の本ではあっさりあつかわれている,まえのブームをホットにあつかっている本だ. テキスト派と画像派との対立,シャープが BVF と XMDF という電子書籍フォーマットを開発したいきさつなど,貴重な記録といえるだろう.
評価: ★★★★☆
関連リンク: ブック革命@ , ブック革命@Amazon.co.jp.
最近の電子書籍ブームにさきだつこと 7 年,最近の本ではあっさりあつかわれている,まえのブームをホットにあつかっている本だ. テキスト派と画像派との対立,シャープが BVF と XMDF という電子書籍フォーマットを開発したいきさつなど,貴重な記録といえるだろう.
評価: ★★★★☆
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めまぐるしく変化しているインターネット上のサービスのなかで,本にとってかわろうとしている電子書籍は,グーテンベルク以来のメディアとしての本と同様に変わりにくいものであるはずだ. 同様に,Web もその本質的な部分については変わりにくいものだといえるだろう. 変化しやすいものと変化しにくいものとが共存しているなかで,それぞれをうまくあつかっていくことが必要だ.
日本では縦書きの本や雑誌がおおい. 新聞もほとんど縦書きだ. この文化をまもるために ePub のような電子書籍の標準に縦書きをとりいれようといううごきがある. しかし,はたしてそれは必要な,あるいはのぞましいことだろうか? そんなむだな努力はやめて,いかにきれいに横書きにするかをかんがえたほうがよいのではないだろうか?
シャープが 「ガラパゴス」 という電子書籍リーダを発表した. 「ガラパゴス」 という名は,シャープが日本固有の本の文化をできるだけまもっていこうという姿勢をあらわしているといえるだろう. 縦書きをはじめ,禁則処理,ルビ,外字など,日本固有のものはいろいろある. 電子書籍において,これらをどこまでとりいれていくのか… これらをすべてとりいれれば事実上,世界共通のフォーマットの採用は不可能になる,つまり 「ガラパゴス化」 せざるをえなくなるだろう. それがシャープがめざす道なのだろうか?
ここ数年,パセリを栽培しつづけている. 毎年タネをまいているわけではないが,花が咲き,タネがおちて,そだっている. ところが,タネがおちて枯れたようにみえる枝に,また花が咲いている.
改装して 2010 年に出版されているが,もとは 1994 年に出版された本だ. 「新装版の読み方」 と題されたあとがきにあるように,当時としては画期的な内容だったといえるだろう. しかし,現在からみれば (当然のことながら) Web 2.0 的なものはまったくふれられていない古典的な電子図書館や電子書籍についての本であり,いま読みかえす価値がどこにあるのか,よくわからない. もはや歴史的な本だといえるだろう.
評価: ★★★☆☆
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ネットをつかったセルフ・ブランディングに関する先駆的な本ということだ. しかし,いまではセルフ・ブランディングというかんがえかたが,すっかりひろまってしまったために,あまり新鮮味がない. 330 ページをこえる厚さの本だが,それほどの内容があるかどうかは疑問だ. アメリカでの就職活動に興味があるとか,特別な理由があればべつだが,ふつうの日本人にとっては冗長な部分がおおい.
評価: ★★★☆☆
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オフィス・ドキュメント生産のプロセスをソフトウェア開発のプロセスになぞらえて,ウォーターフォール型やプロトタイピング型のプロセスを論じ,「デバッグ」 のやりかたを論じている (が,本書の内容がそれだけというわけではない). 「書かない技術」 というと,ソフトウェアのばあいは既存のプログラムの再利用を意味する. 読むまえには,ドキュメントについてもあらかじめ部品を用意してつかうことをすすめているのかとおもっていたが,そうではなかった. 書くために必要以上に時間をかけない技術ということであり,それはもちろん重要だが,期待していた内容ではなかった.
評価: ★★★☆☆
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「ソーシャルな関係性 (ソーシャルグラフ) の中を伝わる情報の流れ」 を 「ソーシャルストリーム」 と呼んでいる. そのうえで,「ソーシャルメディア」 を分析し,それをうまくつかう方法を論じている. だが,せっかく定義した 「ソーシャルストリーム」 という概念がこの本のなかであまりいかされていないようにおもう. 「ソーシャル」 はいつもつかわれることばだが,なぜ 「ストリーム」 なのか? そういう意味で,ちょっとタイトルにうらぎられた感じだ.
評価: ★★★☆☆
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ITpro に 「電子書籍は “本” ですか?」 という記事がある. このなかでなぜ電子書籍にページめくりが必要なのかという疑問がしめされているが,まったく同感だ.
自宅に保管してあった雑誌の PDF 化をはじめた. 最近 「自炊」 つまり自分の蔵書を PDF 化するひとがふえているというので,それをためしてみようということだ. 本をバラバラにするのは気がひけるし,いきなり何 100 冊の本を PDF にするのも無理なので,まずは雑誌からためしてみようというわけだ. 富士通の ScanSnap S1500 というドキュメント・スキャナーと,中国製の比較的安価な 大型の裁断機を買いこんで,つかってみた. それぞれの長所・短所やつかいかたのノウハウなどがわかってきた.
自宅に保管してあった雑誌を PDF 化するために,富士通の ScanSnap S1500 (下の写真) を買って,つかってみた. その長所・短所をまとめてみる.
自宅に保管してあった雑誌を PDF 化するために,富士通の ScanSnap S1500 (右の写真) を買って,雑誌の電子化のために,つかってみた. そのつかいかたについて,まとめてみる.
1996 年以降の 10 年のインターネットをめぐる騒ぎをえがいている. 96-99 年のネットバブルも,その後でてきたホリエモンらの起業も主役は若者だといわれてきたが,著者はそこに出資した真の主役はは莫大なカネをもっていた中高年だという. インターネットに新鮮なものをみるひとが多いなかで,著者はむかしからあるドロドロした人間くさいものをみようとしている. 十分に論証されているとはいえないが,ひとつの見方としてはおもしろい.
評価: ★★★☆☆
電子化や Web にむしろ積極的にアプローチしている著者だが,書籍が電子書籍でとってかわられると,印刷屋である著者はメシのタネがなくなってしまうことをおそれている.
印刷屋はこれまでにも技術の断絶を経験してきた. つまり,著者は 「活版で身につけなければならなかった知識とコンピュータ平板印刷で必要な知識が一致するところは多くない」 と書いている. しかし,つぎにくるべき波はもっとおおきいということだろう.
だが,この本にあらわれている著者のこれまでのさまざまな積極的なこころみをみれば,この先もなんとか,いきのびていけるのではないかという気がしてくる. いまとはすっかりちがう業態になっているだろうが,どうなっていくのか,ちょっと興味をそそられる.
評価: ★★★☆☆
「ツイッター部長」 というと,インターネットをつかった拡販専門の仕事をするひとのような印象をうける. しかし,著者はむしろ,休憩時間に顧客との Twitter による会話をたのしむ趣味人だといえるだろう. どういう表現や技法をつかえば Twitter によるコミュニケーションがうまくいくのか,さまざまな具体例をあげている. Twitter を拡販のためにつかうという意識がそれほどないから,うまくいっているといえるのだろう.
評価: ★★★☆☆
最近,食器洗い機が途中で停止するようになった. 乾燥の直前でとまるので,乾燥だけさせれば完了させることはできる. しかし,これを機に買いかえることにした. National つまり松下電器のものだったが,今度も Panasonic のに買いかえた.
保管してあった雑誌を PDF 化している. まだはじめたばかりなので試行錯誤の連続だが,PDF への変換に関して,わかってきたこともある. 検索可能でちいさいファイルをつくるために,ScanSnap と Adobe Acrobat をどうつかえばよいのかがわかってきた.
家庭用 PBX (交換機) などという,あまりつかわれないものにドアホンをつないでいるせいか,ドアホンがうまく動作しないというトラブルをときどき経験してきた. 最近ついに,ハウリングのような音のためにドアホンからの音がきこえないという重篤な症状におちいったので,交換するこにした.
所蔵雑誌の PDF 化をはじめたので,Adobe Acrobat 9 をそのためにつかう時間がふえた. PDF ファイルを変換しているあいだは,Acrobat で他の PDF ファイルをみることもできないし,Adobe Reader も起動することができない. そこで,Adobe Reader のかわりにつかえる Foxit Reader という PDF リーダをインストールしてみた.
かつてセゾングループをひきいていた 辻井 喬 こと 堤 清二 が 上野 千鶴子 につっこまれつつ語っている. かつて 堤 清二 がしてきたことに対して,ときにはするどく自己批判的に語っているところが印象的だ. 経営者がちがっていればセゾンが破綻せずにすんだとはかんがえていないというが,グループがなぜうまくいかなくかったのかを,いろいろな面から分析している. 上野のツッコミにこたえるかたちだが,重要な点はみな辻井の口からでている. ふつうは語られないであろう,なまなましい経営の成功と失敗の分析として,価値がある.
評価: ★★★★☆
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「ソーシャルウェブ」 的な 28 のサイトを紹介している. そのうち一部のサイトだけしか,つかってみてはいないが,つかってみた印象からすると,これは ちょうちん記事だ. いろいろ問題点もあるサイトのよいところだけを書いているという印象だ.
わるい点を書くと,つかってみようというひとがへるだろうから,それでもよいのかもしれない. しかし,つかってみて時間を浪費してしまったというおもいもある.
評価: ★★★☆☆
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チリ・コピアポの鉱山事故でとじこめられた 33 人が全員,生還した. このニュースはいつも 「奇跡」 ということばを付して報道される. たしかに幸運でなければ死者がでることはさけられなかっただろう. しかし,周到な計画をたて,全員をまとめてきたのはマニュエル・ゴンザレスという指導者のためだという. それは奇跡,すなわち偶然ではない.
MIT をはじめとするアメリカの大学が講義ビデオや教材を Web にのせ,日本や他の国の大学もそれにならっている. この本はこういう,まなぶためのコンテンツを提供する側の話題が中心になっている. まなぶ側についても DIYbio,TakingITGlobal など,いくつかのコミュニティが紹介されていたり,コラムとしてそういうコンテンツでまなんだひとの経験談がはいっていたりするが,まだよわい.
この本を読んでも,私には,どう選択してそういうコンテンツを利用したらよいのかわからない. この本のなかにも書いてあるが,いまは,まなびたいひとそれぞれが試行錯誤をくりかえすほかはないのだろう. 提供されているコンテンツやサービスについて知ることはできるが,まだ 「知の革命」 までには距離がある.
評価: ★★★☆☆
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第 1 章はセカイカメラからはじまる. これは入門書としては適切だろう. しかし,第 1 ~ 2 章のなかに AR のためのプログラム・ライブラリの話まででてくるのは,ちょっとバランスがわるいようにもおもえる.
iPhone やケータイでアクセスできる AR についてはよく書いてあるが,もっと先端的な事例や研究についても書いたほうがよかったのではないだろうか. この本にたりないのは 「感動」 だ.
評価: ★★★☆☆
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2 人の著者は iPhone の使用にちがうくふうをしているのだろうとおもう. しかし,この本ではそれが融合されている. 読者は著者とはちがうつかいかたをするだろうから,読者が自分にあった方法をみるけることができるように,いろいろ選択肢を書いているということかもしれない.
しかし,そのために,著者がほんとうはどういうふうに iPhone をつかっているのかが,みえにくくなって,ちょっとウソっぽくなっているようにもおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: iPhone 情報整理術@ , iPhone 情報整理術@Amazon.co.jp.
著者はロボット屋からシステム論屋になったひとのようである. この本ではシステム論を発展させることがいまの日本に必要だという. 著者は 4 つの思考法として 「要素還元思考」,「システム思考」,「ポスト・システム思考」,「システム思想」 をあげ,それらは相補的だと主張している. はじめの 2 つはシステム論を知っているひとにはおなじみのものだが,あとの 2 つは著者が独自にかんがえたものだ.
著者はこれは宗教ではないというのだが,「ポスト・システム思考」 は哲学,「システム思想」 は宗教だ (とくに仏教に影響されている) ととらえると理解しやすいようにおもう. 著者がいうように 「要素還元思考」 でも 「システム思考」 でもとけない問題はあり,科学にこだわらないのであれば,そこに哲学や宗教が登場してくる余地がある.
現代の困難な問題をとくには,これらをうまくくみあわせるのがよいということだが,どうくみあわせればよいのかはあいまいだ. あとの 2 つを哲学と宗教とかんがえるなら,これはとくにあたらしい思想ではないだろう. もっと明確な指針をあたえてくれるのなら価値があるだろうが,この本からそれほどのものがえられるようにはおもえない.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: 思考脳力のつくり方@ , 思考脳力のつくり方@Amazon.co.jp.
1 級建築士である著者が,自分の親もふくめて,シニアむけのリフォームについて書いている. 3 つのツボは 「動線」,「収納」,「インテリア」 ということで,それぞれを説明している. 具体例もいろいろあげられていて応用できるとはおもう. しかし,3 つのツボを個別に論じているので,総合的にどう解決されているのかがよくわからない. 住宅雑誌によくある紹介記事のほうが,全体がイメージとしてつかめるようにおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 40代からの住まいリセット術@ , 40代からの住まいリセット術@Amazon.co.jp.
前半は高利回りの運用はやめようとか,カネの計算ばかりするのはやめようというような話ばかりで,ちょっとうんざりする. 「老後に本当はいくら必要か」 というタイトルでカネの計算ばかりしているひとを釣って,それをやめさせようというのか!?
ところが,もうすこしよみすすむと定年後に起業するのも選択肢のひとつという話がでてくる. オイオイ,高利回りの運用より起業のほうがずっとあぶないんじゃないか!? なんだかよくわからない本だ.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: 老後に本当はいくら必要か@ , 老後に本当はいくら必要か@Amazon.co.jp.
加賀屋をはじめとする 8 つの事例を解説している. 「おもてなし」 とくふうをこらしたコストカットの両面をあつかっている. とくに,「おもてなし」 をささえる裏方のしかけがおもしろい.
評価: ★★★★☆
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「Fax 用に IP 電話を確保した」 という項目に書いたように,NGN (フレッツ光ネクスト) に Fax 専用の IP 電話回線を追加した. しかし,そのためにつかった NTT の VoIP アダプタは,つかおうとすると,つかえなくなっていることがおおい. これではいつでも Fax が受信できるというわけにいかない. こまったことだ.
雑誌の自炊を進行させている. 雑誌にはノリでとじた無線とじと,針金でとじた線とじとがあるが,それぞれ,くふうするべきところがちがう. 無線とじはノリが内側まではいりこんだところがあるので,しっかりはがしてからスキャンする必要があるが,線とじにはそういう苦労はない. しかし,線とじは裁断するときに注意が必要だ. うまくきれなかったり,裁断機の刃をいためたりする危険がある.
あたらしいマシンで Thunderbird を設定した. 重要な設定はすぐにするのだが,しばらくわすれたままつかっていたのが,メイル入力字の行おりかえしの設定だ. 改行をどこにいれるかは手動できめているのだが,行おりかえしが既定の 72 文字になっていると,手動でおりかえすまえに自動でおりかえされてしまって,みぐるしくなる. Thunderbird 3.1.5 でこれを設定しなおすのが,ひと苦労だった.
「光の道」 は総務省のタスクフォースがうちだした構想だが,この本の出版社はソフトバンク,内容もソフトバンクの主張が中心だ. 税金をつかわずに 2015 年までに全世帯に光ブロードバンドを普及させる,そのためには NTT からアクセス回線会社を独立させる必要があるというのが主要な主張だ. しかし,他社の意見もかんたんにまとめられていて,最低限の客観性は確保されている. これに反対する NTT などの主張ももっときかないと判断はできないが,読むに値する意見だとおもう.
評価: ★★★☆☆
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江戸時代から現代までのあいだに日本でうまれた大発明 5 個ほどについて解説し,そこから教訓をひきだそうとしている. 教訓の中には 「失敗で諦めるな」 と 「目標は機を見てあっさり変えろ」 というように矛盾しているとみえるものもあり,ひとすじなわではいかない.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 世界を驚かせた日本人の発明力@ , 世界を驚かせた日本人の発明力@Amazon.co.jp.
「光の道」 をタイトルにふくむ本は 2 冊. もう 1 冊はソフトバンクの主張をまとめた 「「光の道」 革命」 だ. それとくらべると,孫と,かならずしもソフトバンクの主張に同意しない佐々木との対談からおこしたこの本のほうが,もうすこし客観的にソフトバンクの主張をきくことができる. しかし,佐々木は総務省や NTT よりは孫にちかい位置にいる. 最初は対立点が強調されているが,2 人の意見はしだいに収斂していく. けっして 「決闘」 にはなっていない.
評価: ★★★☆☆
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最近,来年度予算をきめるにあたって,政府の各機関がパブリック・コメントを募集していた. そのなかに総務省の 「光の道」 にかかわる予算があった. これに対して私は否定的な意見を書いたが,その時点ではまだかならずしも,かんがえが明確になっていなかった. その後 「光の道」 に関する本を 2 冊読んで,現状ではそこに税金をつかうべきでないというかんがえはパブリック・コメントに書いたのとかわっていないが,より明確なかんがえをもつようになった.
少子化がすすむなかで,おおくの大学が定員割れして,いきのこりをかけた競争がおこっている. 著者は実名をあげて日本の大学がかかえる具体的な短所や長所を指摘し,問題解決のための案をしめしている. とくに重要な指摘は,これまで大学は 「研究機関」 という面が強調されてきたが,「教育機関」 という面が重視されるべきだ,つまり大学教授は教育のプロでなければならないということだろう.
少子化がとまらなければ大学が淘汰されるのはさけられないだろう. しかし,著者が指摘するように大学教育が改善されていけば,日本の将来はよりあかるいものになるのではないだろうか.
評価: ★★★☆☆
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Twitter での著者の USTREAM スタジオ開設の提案がただちにソフトバンクの孫社長にうけいれられてからの 「めくるめく 2 ヵ月」 をもとに書かれた本だ. 孫社長との会話も何回かあらわれていて,その決断のはやさやユーザ目線がえがかれている. わずか 2 ヵ月の経験だというが,USTREAM のさまざまなつかいかたが紹介されている. 興味ぶかい指摘もいろいろあるが,とくに視聴者はずっと USTREAM の映像をみているわけではないので 「映像より音声のクオリティーが大切」 という指摘が興味ぶかい.
評価: ★★★★☆
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「まだ EV が買えないので,廃車にしたアルトのかわりにまたアルトを買った」 という項目に書いたように,18 年くらいつかってきた スズキ アルト のかわりにアルトの中古車を買った. このくるまも 10 年以上まえのものだが,状態ははるかによい. よい買い物をしたとおもっている.
雑誌の 「自炊」 をすすめているが,そのためにドキュメント・スキャナーをつかっていると,いろいろと気づくことがある. ここでは,よみこみに失敗してとまったときの画像のわかりやすさについて書くことにする.
雑誌の 「自炊」 をすすめているが,ドキュメント・スキャナーにかけたときにやっかいなのは,まさつがおおきい紙だ. 写真のおおい雑誌には,うすくてくっつきやすい紙がよくつかわれているが,こういう紙はそもそもまさつがおおきくてすべりにくい. そのうえ,ドキュメント・スキャナーにかけているあいだに静電気がおこって,さらにくっついてしまう. そうすると,2 枚以上いっしょにまきこまれてしまう.
「家庭用交換機からコードレス電話へ」 という項目に書いたように,これまでつかってきた家庭用 PBX (交換機) がこわれたので,コードレス電話にとりかえた. とりかえるのは機能が似ているからだが,ちがうところもある. ここではこれらの製品の機能のちがいを比較してみる.
ScanSnap S1500 をこれまで Windows 7 のマシンにつないで,つかってきた. 常用のマシンで 「自炊」 すると不都合なこともあるので,1 台べつのマシンを用意して,ドライバやソフトウェアをインストールしてみた. Windows 7 はあまっていないので,Windows Vista にのせてみた. ところが,うまくうごかないのだ.
雑誌を 「自炊」 していると,気づくことがいろいろある. 雑誌のページのふりかた (つけかた) もそのひとつだ. 表紙にページをふるのか,ふらないのか? 広告のページをどうあつかうのか? さまざまなページのふりかたがあるが,ちゃんとスキャンできたかをたしかめるのに比較的都合がよいようにできていることがわかった.