8 月末に 3 連休があったので,高齢の母をふくむ家族 4 人で上田・菅平方面に旅行してきた. 足がすっかりおもくなった母をつれて家族全員で旅行すると,全員をそれなりに満足させるのはなかなかむずかしい. 私自身はほんとうはトコトンあるきたいのだが,それはちょっとかなわない. これまでも何回かこころみてきたが,今回は比較的うまくいったようにおもう.
これまで,いわき,とくにスパリゾート・ハワイアンズ, 三浦半島 などへの旅行をこころみてきた. リゾートなら年齢に関係なくたのしめるかというと,かならずしもそうはいかない. アメリカなどとくらべると,まだ高齢者への配慮は十分でないので,選択がむずかしい.
自家用車ないしレンタカーは必須であり,旅費などをかんがえると自宅からくるまでいける範囲ということになる. 高原だからくるまでいけない山道はどうしてもあるのだが,母はよほどおもしろいものがあるのでなければ,山道はおろか,2 階までの階段ものぼろうとはしない. 博物館のような場所なら,1 階でいすにすわっていてもらえばよいが,山道や遊歩道は,いりぐちちかくに休憩できる場所があることが必須だ.
ダボスの丘という場所へは山道をのぼっていくので,母をおいていかざるをえない. ちょうど,のぼりぐちのあたりにレストランがあったので,そこでやすんでいてもらうことにした. ところが,そこは (冷房しているわけではないのだが) さむかったのだという. 「菅平リゾートマンション」 なる宿にもどっても,22 ℃ は私にはちょうどよい温度だったが,母にはややさむかったという. 床暖房もあったのだが,私はそれはつけないでほしかった. 気温が 20 ℃ くらいまでさがるから,着るものをもっていくようにすすめてはいたのだが,まだ配慮がたりなかったようだ.
菅平には湿原がある (写真は sugadaira.org から借用). 母をのぞく 3 人はその遊歩道を散歩したのだが,母はその入口ちかくでやすんでいた. 入口には高原自然館という建物があるので,そのなかにいればよいとかんがえていた. ところが,その日はちょうど休館日の火曜日だった. それでも,そとがあつくもさむくもなく,かつ適当にやすめる場所があったのでよかった. 湿原といっても尾瀬とくらべるとせまくて,おもしろいものもすくないのだが,尾瀬だと母を入口においていくということはできないだろう. 小粒な場所がたくさんあるほうが,こういう旅行には適しているといえるだろう.