ホテルのそばのカフェで昼食にマリネをたべた
ヴェネツィアへの出張からもどってもう 5 日くらいたつのだが,まだ書きたりないことがある. 昼食のためにやや遠出した日もあるが,最初の 1 日は会場のホテルで,もう 1 日は 2 つとなりのガソリン・スタンドの裏にあるカフェでたべた. ホテルではふつうのスパゲティ・ボンゴレで,とくにいうことはない (しじみのような,ちいさなあさりだった) が,カフェでは 9 種類のマリネをたべた.
ヴェネツィアへの出張からもどってもう 5 日くらいたつのだが,まだ書きたりないことがある. 昼食のためにやや遠出した日もあるが,最初の 1 日は会場のホテルで,もう 1 日は 2 つとなりのガソリン・スタンドの裏にあるカフェでたべた. ホテルではふつうのスパゲティ・ボンゴレで,とくにいうことはない (しじみのような,ちいさなあさりだった) が,カフェでは 9 種類のマリネをたべた.
著者は大学医学部教授でありながら,現代の西洋医学を否定するような内容を書いている. 医師を信じて治療をつづけながらも健康を回復できないひとに,もっとべつの道があることを示してくれる.
著者が主張していることは決して非常識なことではない. それぞれの主張内容は,ストレスをなくすこと,からだをあたためること,くすりにたよりすぎないことなど,もっともなことだ. しかし,それを全部あつめると,現代医学にするどく,きりかかってくる.
評価: ★★★★☆
関連リンク: 免疫革命@Amazon.co.jp.
私はあまり医者にかからないのだが,ことしは何回かかかってしまった. 一度は右手親指の関節がうごきにくくなり,無理にうごかして痛くなったときだ. もう一度は左足親指の間接が痛くなって,痛風をうたがったときだ. どちらも 2 種類ばかりのくすりをくれたが,まだ効果があるかどうかわかっていない尿酸をへらすくすり以外はほとんどやくにたたないものだった.
手芸と電子回路をくみあわせて,ひとや環境に反応してひかったり,うごいたりする作品をつくっている. 3 つの章からなっていて,イントロダクション,「テクノ」 とはいえない入門作品のつくりかた,そして 3 章が本命の,Arduino などをつかった作品のつくりかたを紹介している.
ところが,なぜか 2 章までがカラー印刷されていて,3 章は 2 色印刷だ. 作品そのものはそれなりにおもしろいが,完成品の写真は本の最初の部分をみる必要がある. その写真もあまり魅力的にはうつっていない. もっとテクノ手芸のおもしろさをひきだしてもらいたいものだ.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: テクノ手芸@Amazon.co.jp.
かつては手工業的な方法で成功することができたが,大量生産の時代 20 世紀にはそういう方法で対抗できなくなった. 電子工作でも 1970 年代にアマチュア無線の全盛期をむかえたが,その後はわけのわからないマイクロチップの時代になったと著者は書いている. しかし,安価な 3D プリンタや CNC ツールの登場によって,だれでも工業生産の手段をてにいれることができるようになった. これが著者のいう 21 世紀の産業革命だ.
この本ではどんなツールがあり,それをつかっていまアメリカ中心になにがおこっているかを紹介している. 日本にはすぐれた町工場がたくさんあるが,こういうもっと小規模な “ホーム工場” を起業したひとはまだわずかだ. この本をきっかけに,どんどん,すそ野がひろがっていくことを期待したい.
評価: ★★★★☆
関連リンク: MAKERS@Amazon.co.jp.
タイトルの 「デジタル教育」 についてもすこしは書いてあるが,中心的な話題は日本の教育はどうあるべきか,「ゆとり教育」 がなぜおかしな方向にいったか,ほんとうはなにをめざしていたかなどということだ. 「ゆとり教育」 に関してはさまざまな誤解があるから,それをよりただしく理解するために有効な本だとおもう. タイトルにまどわされると,著者がいいたいことがわからなくなる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 緊急提言@Amazon.co.jp.
文科大臣になってしばらくはおとなしくしているようにみえた田中眞紀子が,外務大臣のときのように,ついに本性をあらわした. 数年間準備をかさね,認可は時間の問題だったはずの 3 大学を不認可とした. 強引なやりかただが,このくらいのことをしないかぎり政治はかえられないともいえる. これまで民主党でもここまでやるひとがいなかったから,結局,ほとんどなにもかえられなかったわけだ. この 「事件」 がどっちにころぶかわからないが,よいほうにいくことを期待したい.
オランダではワークシェアリングがうまくいき,経済が活性化されているという. この本はそのオランダにまなんで日本でもワークシェアリングを実現しようという内容だ. だが,この本にも書かれているようにオランダと日本とではさまざまなちがいがある. 日本人のはたらきかたや労働市場などについてはこの本でも検討しているが,経済構造などについてもっと分析が必要なのではないだろうか. このようなせまい分析では,オランダのやりかたがとりいれられるのか,また.どうとりいれていけばよいのか,わからない.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: ワークシェアリング@Amazon.co.jp.
きのうは田中大臣による 3 大学新設不認可がよい方向にむかってほしいと書いた (「吉とでてほしい,田中眞紀子大臣の強引な 3 大学不認可」). しかし,それから 1 日もたたないうちに田中大臣は決定をひるがえし,3 大学を認可すると明言したという. まだ最初の発言から 1 週間もたっていない. そんなにすぐに決定をひるがえすのは,なんの成算もないまま発言したとしかかんがえられない. こんな無責任な大臣にはすぐにやめてもらいたい.
「遠隔操作ウィルス事件」 では,他人のパソコンにウィルスをいれて犯罪行為をおこなわせ,その後そのウィルスをけすことによって,冤罪を誘発した. 巧妙な手口の犯罪はゆるしがたいものだが,この事件は警察・検察が冤罪を容易におこしうることを示した点では 「功」 があったということができるだろう.
ひとと交渉する際に重要なポイントを 「1 時間め」 から 「6 時間め」 にわけて書いている. そのなかには,なれれば自然にできることもあるだろう. しかし,ここで書かれている交渉技術のおおくは明確に意識しないかぎりはできないことだ. この本の演習問題をとくだけで実際の場面でもできるようになるなんていうことはないだろう. それだけに,この本をくりかえし,とりだしてみるとやくにたつだろう.
評価: ★★★★☆
関連リンク: 武器としての交渉思考@Amazon.co.jp.
ひさしぶりに新宿の高島屋に行った. 高島屋じたいが目的ではなかったが,高島屋の店内に関しても感じたことがある. なんて,みとおしのわるい店だろうということだ.
オランダではワークシェアリングがうまくいき,経済が活性化されているという. そういうオランダからまなぼうという本は何冊かあるが,この本もそのうちの 1 冊だ. 他の本のおおくがワークシェアリングなど比較的せまい範囲をとりあげているのに対して,この本はそれだけでなくオランダの社会がコンセンサスのしくみにもとづいていること,福祉のしくみ,社会悪を 「制御」 するというかんがえかたをとっていることなど,ひろい範囲をあつかっている. このようにひろい視野をもってみなければ,オランダからなにがまなべるかもわからないだろう.
2000 年に出版されているから,もう,本の内容があたらしいとはいえないが,もっとも重要なのは 1980〜90 年代だとかんがえられるから,そこはこの本でもカバーされている. いまでも読む価値のある本だ.
評価: ★★★★☆
関連リンク: オランダモデル@Amazon.co.jp.
2000 年以前に書かれた本なので,いまとは電子出版に関する状況はまったくちがう. HTML で書いて Web 上で 「出版」 することが話題の中心だ. 著者が Web 上で表現したり儲けるためにやったことの大半はいまでは必要ない. しかし,PDF のことは書いてあって,それはいまでもそんなにかわっていない.
しかし,この本には電子書籍と紙の本やマスコミとの性質のちがいや電子書籍で成功する方法などが分析されていて,それはいまでも有効であるようにおもえる. だから,なつかしい過去の話とあわせて,この本にはいまでもよむ価値があるとおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: インターネット「印税」生活入門@Amazon.co.jp.
原発事故やそのときの首相のふるまいについては,すでにさまざまなひとが書いている. それらとくらべてとくにあたらしい話が書いてあるわけではない. ということは,それなりに信頼できる内容だということだ. しかし,自己直後に福島第一原発の吉田所長に会ってその人物をみきわめられたことがその視察の最大の収穫だというところは菅直人だから書けることだろう. 浜岡原発停止決定のプロセスなどについても,すこしあたらしい情報がある. 当時の誤解はだいたい解けているが,誤解したままのひともいるだろうから,この本では根拠をあげて誤解を解こうとしてもいる.
一番ちからがはいっているのは,事故後に,自民党などが政権をとればくつがえされるだろうから実現されるかどうかはわからないが,鳩山由紀夫まで “だまして” 首相の座にいすわって,原発廃止へのみちすじをつけたことの記述だ. ただし,その菅おろしさわぎについてはほとんど書いてない. まだまだ書いてないことはたくさんあり,とくに不利な部分はそうだろうが,原発事故に関する重要な資料のひとつになるだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 東電福島原発事故@Amazon.co.jp.
6 章はほんとうに 「ピカソは本当に偉いのか」 というテーマを追求している. しかし,それだけにとどまらず,この本では現代美術と画商や美術館との関係をえがき,ピカソの人物像や恋愛・結婚をえがき,「アヴィニョンの娘たち」 に代表されるピカソの絵画を 「今後の絵画はいかにあるべきかという課題に対するピカソ理論の発表のようなもの」 であり学会論文のようなものだと書いている. そしてさらに,そういう絵画の歴史をセザンヌ,エル・グレコからティッツィアーノにまでさかのぼっている. ここには,絵画の歴史をおおう著者のひろい知識と独自のかんがえがある. これは読むに値するものだとおもう.
ピカソが周囲のひとを 「心理的葛藤に巻き込むことで相手の感情を攪乱し,冷静な判断をする心の余裕を奪うことによって,彼の心理的な支配を受け入れざるを得なくしてしまう」 と書いている. 角田美代子のように ?!
一方で,著者はピカソ晩年の自画像を 「間近に迫った死を恐れるものと解釈されても不思議のない深い絶望感をたたえて」 いると書いている. ここは慎重な表現になっているのだが,円熟や悟りのない凄惨な晩年というイメージをえがいている. 常識的なおちついた晩年からははずれていたのだろうが,最後まであたらしいものをもとめつづけたピカソに 「凄惨」 というようなことばはあたらないのではないだろうか.
評価: ★★★★☆
関連リンク: ピカソは本当に偉いのか?@Amazon.co.jp.
Kindle 本の出版をかんがえているのだが,そのためにはいったん HTML で記述するのがよいようだ. 最近はふだんつかっているのが MacBook なので,そのうえでテキストを編集しようとした. ところが,いまこの MacBook にのっているアプリケーションのなかで,目的にあうものがなかなかみつけられない. しかたがないので,Windows 上で書こうとおもう.
かつては芸術家は金銭的な成功をめざすものではなく,好き勝手にするかわりに貧乏に耐えなければならないようなイメージがあった. しかし,それではながつづきしないことがおおい. 著者は普遍的な価値をめざしながらも現代美術をビジネスとしてみている. そこからでてくる現代美術家のイメージは,古典的な芸術家のイメージとはかなりちがう. しかし,西岡 文彦 の 「ピカソは本当に偉いのか?」 におけるピカソ像とはかさなっている部分があるようにおもえる.
とはいえ,アマゾンの書評にはこの本をとてもたかく評価しているものが多いが,それほどの内容だろうか?ともおもう. すくなくとも,これが現代美術を成功させるための唯一の方法ではないだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 創造力なき日本@Amazon.co.jp.
ひとりでかんがえるときでもディベートの技術がやくにたつという. だから,この本では 「ディベート思考」 が論じられている. しかし,読みすすむにつれてディベートと思考とのちがいがみえてくる. ディベートでは 「大きな枠組みから考えはじめて,徐々に小さな枠組みに落とし込んでいく」 から,かんがえるときもそうするのがよいと書いているが,ほんとうにそうだろうか? 思考はもっと自由にすすめたほうがよいのではないだろうか.
また,ある行動をするときにそのメリットとデメリットを検討するが,メリットの 条件として揚げている 「内因性」 と 「解決性」 がこの本にあげられた例ではひとつの条件のうらがえしになっている (重複! 冗長!) だけで,わける意味がわからない.
ディベートの方法を思考法としてつかおうというところはすこしあたらしいが,それが成功しているかどうかは疑問だ. ディベートそのものはもっとほかの本でまなんだほうがよいだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 武器としての決断思考@Amazon.co.jp.
3D CAD や 3D CAM とそれらをいちはやく導入した企業を取材したものだ. 出版されてから 8 年たっているが,この世界を知らないひとにとっては,いまでも参考になるとかんがえられる. ただし,企業紹介について書かれていることはとにかくはやく導入したことであり,それほど特徴的なつかいかたをしているようにはみえない. いま読んで不満なのはこういう特徴的な部分がわからないことだ.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 3Dものづくり@Amazon.co.jp, 3Dものづくり@Amazon.co.jp.
最近,記者会見などの際にいつもおなじようなパネルが背景にある. 白ともう 1 色からなる 2 色のタイルを交互にならべたパネルだ. 色はそれぞれちがうし,タイルのうえにロゴなどをかさねているが,おおきさもおなじにみえるから,印象はおなじようであり陳腐だ. なぜ,こうなってしまったのだろう.
表紙の写真につられて買ったが,iPad でも Kindle Fire HD でも本文中の写真 (がもしあるとすれば) はまったく,みることができなかった. Macintosh では日本語の Kindle 本はどれもロードできないから,それは著者の責任ではないのだろうが,0 円よりたかい値段で売るのであれば,Kindle 以外のタブレットでもみられることは確認してもらいたいものだ. 改訂をつよくのぞむ.
評価: ★☆☆☆☆
関連リンク: ドイツの電気機関車コレクション@Amazon.co.jp.
マルクスの資本論をもちだして,労働の 「価値」 と 「使用価値」 のうち,現在ひとびとが 「使用価値」 ばかり重視しているが,実は 「価値」 が重要なのだという. しかし,企業ではたらいている身には 「価値」 が重要なのはあたりまえだが,おおくの社員は 「価値」 も 「使用価値」 もかんがえていないことが問題なのだとおもえる. だから,著者の問題意識はすこしずれているようにおもえる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 僕たちはいつまで@Amazon.co.jp.
「モノづくり」 ではボトムアップの部分あるいは 「現場」 が重要だが,この本はほとんどすべてがトップダウンつまり 「あたまでっかち」 だ. あたまでかんがえたことと,かんがえることのすすめ. それは著者がコンサルタントの経験から書いているためだろう. しかも,あまり現場をよくみてこなかったのではないだろうか. トップダウンも必要だから,その部分を知るにはこの本を読むのもよいだろう. しかし,それはむしろ相対的にはちいさな部分だとおもう.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: 儲かる「モノづくり」@Amazon.co.jp.
写真の枚数は 60 枚あるが,説明もなく目次もないから,あけてみないと枚数もわからない. おなじような写真がおおくて,つまらない. 縦長の写真はよいが,横長の写真は左向き,右向き,いろいろあって,ややこしい. 写真がちいさいのは容量のせいで,やむをえないのかもしれない. 358 円なんていう値段をつけるなら,もうすこし読者にサービスしたら? 紙の写真集なら送料こみ 251 円でもっとずっといいアマゾンの古書が買える.
評価: ★☆☆☆☆
関連リンク: 小林恵美素肌@Amazon.co.jp.
iPad の Kindle でみられるのは目次だけであり,写真はまったくみられません. 238 円で売るなら,どのタブレットでもみられることを確認してから売ってほしい. これは,ありえません.
評価: ★☆☆☆☆
関連リンク: 世界の写真@Amazon.co.jp.
3D プリンタについて,さまざまな観点をとりいれて,よくまとめている. 3D プリンタが犯罪行為につかわれていることなど,いままで知らなかった. これから 3D プリンタを導入しようとするひとはもちろん,それに興味をもっているひとは読むとよいだろう.
Kindle 本のなかではよく編集されていて,比較的,誤植がすくない (ほかの Kindle 本がひどいということだが…). ただし,難点はもとにしたというイギリスのレポートと著者のかんがえの境界がどこにあるかがわからないことだ. それから,この本は注釈が多いのだが,そのリンクをたどると本の末尾にとんでいき,もとにもどるのがむずかしいことだ. 逆のリンクをはる必要があるだろう.
評価: ★★★★☆
関連リンク: 3Dプリンタの社会的影響を考える@Amazon.co.jp.
電子書籍の書きかた,売りかたなどに関する本はすくなくないが,日本語が表示できるようになった Kindle のための本はこれが最初だろう. まだアメリカのアマゾン (英語での出版) に関する部分が多いが,タイトルにあるように,日本語の本を書き,日本のアマゾンで売るための方法もひととおり書いてある. 図版を多用してわかりやすくしている. 800 円はすこしたかいので★をひとつへらしたが,それでも買う価値は十分ある.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: Kindle本の作り方&売り方@Amazon.co.jp.
iPad の Kindle アプリにダウンロードしようとしたが,できなかった. 100 円でもカネとるなら,みられるようにしてくれ!
評価: ★☆☆☆☆
関連リンク: スモーキング・ブゥ~ギィ~@Amazon.co.jp.
iPad の Kindle アプリにダウンロードしようとしたが,できなかった (iPhone 4 でも!). 200 円カネとるなら,みられるようにしてくれ!
評価: ★☆☆☆☆
関連リンク: 電書雑誌よねみつ 創刊号@Amazon.co.jp.
写真が中心だが,かんたんに説明もついているのでよい. 横長の写真をそのままいれているので,すくなくとも iPad では写真を画面の半分にしか表示できない. 下半分はほとんど空白になってしまう. ズームアップした写真はよいが,木全体をうつしたものは花の質感がうまくでない. いまの未熟な Kindle 本 (アプリ) の仕様では,横長の写真は 90 度回転して収録するしかないのだろう. わるいのは Kindle のほうだが,いまのとろ著者がくふうするしかない.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 東京桜紀行 April, 2012@Amazon.co.jp.
この学会誌がてもとにとどいても,すぐにみることはあまりない. しかし,この号は電子書籍の特集なので,さっそくみてみた. コンピュータの学会なので最近開発された電子書籍技術の論文があつめられているのかとおもったが,そうではなくて政治的・社会的な内容の論文でしめられている. 高価なところに問題はあるが,学会員以外の一般読者のほうがむしろ興味をもてる内容だろう. 学会員の私としては技術的なサーベイがないところが不満だ.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 情報処理2012年12月号@Amazon.co.jp, 情報処理2012年12月号別刷@Amazon.co.jp.
学会発表のためシンガポールに出張した. 関連項目は以下のとおりだ.
学会発表のためシンガポールに行った. 成田空港ではセキュリティ・チェックで,いつもとすこしちがう経験した. 弱点がありそうにおもえる.
学会発表のためシンガポールに行った. 会社ではいまでも日本の航空会社を好むひとが多いが,すくなくともこの ANA の便に関しては,私にはそれほどよいとはおもえない. ワインはよかったが,食事の内容はよいとはいえない. 映画・音楽などのサービスに関してもそうだ. べつの項目に書くが,外国人へのサービスももうすこしかんがえたほうがよいのではないだろうか.
ANA (全日空) のサービスは日本人に最適化されていて,外国人にはあまりよくないようにみえる. だから外国人には人気がないのだろう. 日本人をちゃんとつかまえておくことが ANA にとっては重要なのだろうが,もうすこし改善する余地はあるのではないだろうか.
学会発表のためシンガポールに出張した. 行きの便として ANA をつかったが,なぜかその機内で花粉症のようなアレルギー反応になやまされた.
おおくの日本人が,成果のでないことをして 「仕事をしたつもり」 になっているという. 時間をかけて,つかれる仕事をしながら,成果につながらない. その原因は 「かんがえていない」 ことにあるのだろう. だから,著者は 「仕事をしたつもり」 の時間を半分にけずって,のこりの半分で真剣にかんがえようという.
しかし,この本は問題点を指摘することでほとんどのページをつかっていて,「かんがえよう」 という提案は最後に書かれているだけだ. 「かんがえよう」 といきなりいわれても,かんがえられないひとがほとんどだろう. どうやってかんがえたらよいのか,もうすこしヒントをあたえてくれればよいのではないだろうか.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 仕事をしたつもり@Amazon.co.jp.
著者は海外にいってみて 「日本は日本人がおもうほどわるい国ではない」 とおもったが,ふたたび日本にもどって,いろいろ課題がわかったという. だから,読者にも海外にでる経験をしてほしいということだ.
この本のなかにはいろいろなひとの経験談がふくまれていて,そのなかにはいったんは海外にでたが,また日本にもどって仕事をしているひともいる. また,海外で仕事をしているひともいる. どちらになるか,どちらがよいかは実際に海外にいって経験してみるまでわからないということだろう. しかし,日本にいると海外のことはよくわからないままだから,すくなくともいったんはでてみる必要があるというのは,まったく同感だ.
経験談はみな成功体験だし,海外一流大学への留学をめざせと書いてあるから,読者はひくかもしれない. しかし,著者がほんとうにいいたいのは,失敗するかもしれないがやってみよう,一流をめざさなくてもよいから海外留学や体験をしてみようということだろう. けっして,エリートだけへのメッセージではない.
評価: ★★★★☆
田村 耕太郎 の 「君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか !?」 という本への Amazon.co.jp の書評は,批判的なものが評価され,肯定的なものは評価されていない. もっとすなおに読めばよいのに,日本人とくにわかいひとたちの内向きつまり海外にでようとしない傾向を追認しようとしているのではないだろうか.
学会発表のためシンガポールに出張した. シンガポールのチャンギ空港からホテルまでは,これまでタクシーだけでいっていた. しかし,空港から直接,地下鉄にのれるようになっているので,ホテルのそばまで地下鉄でいった. あるいていくこともできただろうが,道がわかりにくいのと,駅前にタクシー乗り場があったのとで,タクシーにのってしまった. ホテルはすぐちかいのに,タクシーはさっぱりすすまない. すすまないまま,どんどんメーターがあがっていく…
Kindle 本を出版することをかんがえている. Kindle 本をつくるひとつの方法は HTML でテキストをつくって,Kindle Previewer をつかって変換する方法だ. それをこころみたのだが,Kindle Previewer のバグのためか,成功するまでにだいぶ時間をくってしまった.
学会発表のためシンガポールに出張した. 学会がひらかれたのは Furama Riverfront Hotel だ. 学会割引はあるのだろうが,それでもたかいので,比較的ちかい Link Hotel というホテルにとまった. へやはせまいしシャワーしかないが,設備,備品などにはそれなりにカネをかけているようであり,比較的,快適だ.
学会発表のためシンガポールに出張した. 到着した翌日は時間に余裕があったので,チャイナタウンおよびマリーナ・サウス方面に walking tour をこころみた. チャイナタウンのみせをみるのはたのしい. おみやげもいくつか,買ってしまった.
学会発表のためシンガポールに出張した. 到着した翌日は時間に余裕があったので,チャイナタウンおよびマリーナ・サウス公園方面に walking tour をこころみた. チャイナタウンからマリーナ・サウスへは数 km の距離があるが,途中にもみたいものがあるから,あるいていった. 雑誌などでよくみかける木のようなモニュメントをみて,また,ほかにもさまざまな庭園,彫刻などをみた. 博物館などもあるが,そのなかにははいってみなかった.
学会発表のためシンガポールに出張した. アウトラム・バークという公園のちかくにある Link Hotel というホテルにとまったが,周辺には安価なレストランが多数ある. 最初はみつけられなかったが,フードコートもみつけた. 今回は比較的短期の出張なので外食する機会もすくないが,それでも朝夕あわせて 5 回以上はいったので,それについて書くことにする. 以前いった Orchard Road 付近のほうがよかったようにおもうが,それでも,とくにフードコートでは日本ではあまりくちにはいらないいろいろなものがあって,あきない.
学会発表のためシンガポールに出張した. 学会行事のひとつとしてディナーがあるが,そのまえにホテルのちかくから海のそばまでのクルーズがあった. ディナーとクルーズというと,くっつけてディナー・クルーズを想像するが,そうではなくて,クルーズ後に陸でディナーをたべた. だいたい徒歩旅行した範囲だが,反対側からみるとちがいがある. また,川岸の建物などは川からみると邪魔するものがないので,よくみえる.
学会発表のためシンガポールに出張した. 学会会場では冷房温度が 25℃ 以下のところがおおくて,ずっといると,ひえてしまう. そこで,すこしからだをあたためるために散歩をこころみた.
学会発表のためシンガポールに出張した. 前回シンガポールでの学会に参加したときは,会場がオーチャード・ロードのちかくだった. しかし,今回ははなれているので,学会がおわったあとに行ってみることにした. 学会以外でもオーチャード・ロードには何回かいっているが,最近の変貌ぶりをみにいった.
1992 年におけるアメリカの大学と日本の大学とのちがいを論じている. 20 年たって,シラバスのように日本の大学がアメリカにちかづいた部分もあるが,差があるままの部分もある. アメリカのほうがすべてがよいわけではないが,いまでもまなぶべきことが多々ある. なぜとりいれられなかったのか,これからとりいれるべきなのか,この本を読んでかんがえてみるとよいだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: グローバル化時代の大学論 1@Amazon.co.jp.
いそがしくて本が書けない (?!) 孫 正義 にかわって彼の教育論をまとめている. 代筆であることからくる (?) 底の浅さが気になる. 現在の学校の授業の問題点を指摘し,それがデジタル化によって改善されると主張している. そのとおりかもしれないが,改善される理由の説明はあまり説得力がない.
電子教科書にはハードウェア,ソフトウェア,コンテンツという 3 つの要素があるが,「光の道」 論と同様にまずハードウェアをそろえればあとのものはそれについてくるという議論であるようにみえる. しかし,ソフトウェアやコンテンツの開発はそれほど容易ではない. よい素材があればよいコンテンツがつくれるとはかぎらない. それらしだいでは,いまよりわるくなる可能性もあるだろう. ハードウェアだけでなくソフトウェアやコンテンツに関するビジョンをもっとしっかりしめしてもらわなければ,「デジタル教育が日本を救う」 と信じることはできない.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: デジタル教育が日本を救う@Amazon.co.jp.
著者は 「システム思考」,「ポスト・システム思考」,「システム思想」 について論じて,「要素還元思考」 とともにこれらすべてが重要であり,いつも 4 つの並行的につかって,ものごとをかんがえることをすすめている.
これらのうちシステム思想以外は広義の 「システム論」 の範疇であり科学的ないし哲学的だが,「システム思想」 は著者もみとめるように西洋哲学の範疇にははいらない. 著者はこれを東洋思想と関連づけるが,すくなくとも西洋的な見方では宗教の範疇だろう. 宗教としてみると,尊敬される宗教家が自分の経験にうらうちされた思想をもっているのに対して,この著者は頭でっかちであり,思想としては軽い.
「システム思想」 は本来はシステム論 / ポスト・システム論と独立であり,セットで論じるのは単なる 「まとめ売り」 だとおもえる. 読者はさまざまな宗教や哲学のなかから 「システム思想」 をまなべばよいのであり,このような安易なセットをまなんでも,えられるものはすくないだろう. とはいえ,「システム思想」 と 「ポスト・システム思想」 に関しては,批判的にまなべる内容がある.
評価: ★★★☆☆
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現在の 「激安」 のしくみや仕掛人をあかしつつ,かつての 「激安」 仕掛人であるダイエーの中内,イトーヨーカドーの鈴木らも紹介している. ある種の激安商品が生産者にも利点があったことをのべつつ,現在では経済にとってマイナスになる危険があることも指摘している. よい 「激安」 とわるい 「激安」 とをみわけるために,やくだってくれるだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 「激安」のからくり@Amazon.co.jp.
慶応大学での講義にもとづいた本である. 毎回 2 人のゲスト講師の話をきき,討論している. だから,ひとりの話はみじかくて,もりあがらないうちにおわってしまう. もりあがらない理由はたぶん,ほかにもある. 「夢」 に特別なおもいをもっているわけではないひとに 「夢」 ということばをテーマに話をしてもらう. 「夢」 ということばの解釈も講師にまかされているようだ. まとまりもなく印象もうすいまま,あっという間に話はおわってしまう.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: 夢を考える@Amazon.co.jp.
著者は病気の治療を医者にまかせるのはまちがいであり,患者が病院や医者をえらび,医者のアドバイスにしたがって治療を自主的に選択するのが重要だという. 医者である著者にとっては,それをしないでおいて医者の責任を追及されたら,かなわないということだ.
医者には専門があり,それ以外はよくわからないのが普通だから,患者が医者の専門をみわけることが重要だという. だから,そのための方法が書かれている. すべての患者がそんなにかしこくはなれないだろうが,医者にかかったのに病気がわからず命をちぢめるようなことにならないためには,かしこく医療をうけるためにこの本を読むのがよいだろう.
評価: ★★★★☆
関連リンク: 「名医」のウソ@Amazon.co.jp.
比較的マイナーだが個性的な言語を 7 つえらんでいる. かつては 「言語屋」 のつもりだった私でも,つかったことがある言語はひとつだけだ. メジャーな手続き型言語やオブジェクト指向言語しか知らないひとにとっては,それらとちがう 7 つの言語を知ることはとてもよい経験になるだろう.
ただ,ひとつの言語について書いているページはかぎられているから,これだけで理解するのはむずかしいかもしれない. 時間があれば実際にこの本にある例をなぞってみれば,より理解がすすむだろう. むかしとちがって,いまならそれが比較的容易にできるだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 7 つの言語 7 つの世界@Amazon.co.jp.