もうだいぶまえのことになってしまいましたが,2005 年の年末から 1 年間のあいだに,仕事で中国の杭州に 3 回ほどいきました. おもしろいものはいろいろありましたが,テレビもそのひとつでした. もっとホットなうちに書けばいろいろ書けたかもしれませんが,いまでも印象にのこっていることをかきとめておこうとおもいます.
日華事変以来,日中の関係はよかったとはいいがたいのですが,小泉政権下で最悪になり,現在も十分回復したとはいえません. その原因としては中国の日本への (あるいは中国人の日本人への) 誤解もあるでしょう. しかし,日本人に欠けているもののひとつは,ながい歴史と文化をもつ中国への敬意ではないかとおもいます.
もうだいぶまえのことですが,2005 年から 2006 年にかけて,3 回ほど中国の杭州に出張する機会がありました. 杭州は上海から比較的ちかい (最近,新幹線ができたので 1 時間くらいでいけるようになったときいています) 中規模の都市です (周辺もふくめると人口は 800 万人くらいとのこと). そこで空港からまちにいく途中,不思議な家がたくさんあるのをみました. 塔がついていたり,家の一番最上階に特別なへやがついていたりします. 仕事の相手にきいても,なぜそういうつくりになっているのか,わかりませんでした.
文化大革命でおおくの中国人がひどい目にあわされたが,この本を信じるならば,その後もべつの意味でひどい目にあわされつづけていることになる. 拝金主義,腐敗をはじめとするモラル・ハザードの極致,その種をまいたのが鄧小平だという. しかし,中国に対する敵意をむきだしにした本がおおいなかで,この本の著者は中国への愛をもって告発している. 中国だけでなく日本のためにも,はやく中国がこういう状態からぬけだしてほしいとおもう.
評価: ★★★★☆
関連リンク: トンデモ国家@ , トンデモ国家@Amazon.co.jp.
中国は南京事件で 30 万人が虐殺されたと主張しています. この数字が非常にうたがわしいことは,おおくのひとが指摘しています. 30 万人という数が捏造されたのには,日本軍を糾弾するためにそういうおおきな数字が必要だったからではないかとかんがえられます. つまり,先日の四川省の大地震でも死者数が 3 万人をこえるのではないかといわれていますが,中国では数万人にのぼる死者数をだすことがしばしばあります. インパクトをあたえるにはすくなくとも 10 万をこえる数字が必要だったのではないでしょうか? これは,おなじ数字をだしても日本人と中国人とでは,うけとりかたがちがうということを意味しています.
最近,ビルマ (ミャンマー) のサイクロン災害,中国の四川大地震と,おおきな自然災害がつづけておこりました. 日本では阪神大震災 (阪神淡路大震災) を記憶しているひとがおおいため,四川大地震は阪神大震災と比較されます. 私は阪神大震災のとき,被災地からははなれた筑波にいましたが,なにかのやくにたちたいとおもって,VAG (ボランティア支援グループ) というネット・コミュニティに参加しました. VAG がめざしていたのは,被災者を直接たすけたり物資を配布したりすることを情報ネットワークを通じて後方から支援すること,すなわち情報ボランティアでした. 被災地からとおい場所にいても,そういう支援活動ならできるのではないかとかんがえられたからです. 結局はほとんどなにもできませんでしたが,ふたたび大地震がおこったときにはなにかやくにたてる可能性があるのではないかとおもっていました. しかし,今回の震災ではそのことをすっかりわすれていました.
中国のわかい写真家を中心として,80 人ほどの作品を紹介している. Amazon.com で 4.5★ の評価をうけていたので,現代中国のエネルギーが感じられる作品を期待して買ったが,期待はずれだった. 写真など,あたらしい作風のものはまだ熟していないと感じられる. それに対して中国の伝統をいかした Gu Wenda の書にはみるべきものがある. ほかに Song Kun によるすこし空虚な情感をとらえた絵画 (水彩?),Wang Qingsong の,多数の人間をつかった彫刻のような写真 (?) には,すこし興味をひかれた. これから何 10 年かさきには,きっとおもしろいことになるだろう.
評価: ★★☆☆☆
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中国の乳製品に混入されたメラミンがひきおこした問題が拡大している. この問題はサブプライム・ローンがひきおこした問題にくらべればちいさく,収束もはやいとかんがえられるが,その構造には共通点があるようにおもえる. すなわち,商品の流通がグローバル化したために,リスクが拡散されているということである.
レアメタル (希少金属) を中心に,世界で争奪戦をくりひろげる国や企業をとりあげている. 中心はレアメタルの主要な産出国でありながらアフリカなどから輸入している中国であり,低賃金,わるい労働条件,危険など,その悪評が執拗にかたられる. 日本では住友金属鉱山が積極的だというが,他国に負けるさまがえがかれている.
末尾では 「日本人が [中略] 話し合いを責任を持って行えば,少ない予算で短期間に成果を出せるだろう」 と書いている. この主張は理解できなくはないが,欧米や中国との対比はちょっと極端なのではないだろうか.
評価: ★★★☆☆
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この本は 「満州国」 について,また満州における日本人の功罪について,公平に記述しようとしている. また満州だけでなく,当時の日本や中国,ソ連などの状況についても書かれている.
満州の状態に関しては,治安がわるく,調査団もおもうように調査ができないことが書かれている. 匪賊によってしばしば鉄道が爆破されること,朝鮮人による日本の著名人などの暗殺が横行していること,とくにリットン調査団員の暗殺計画があったことや団員をまもるために多数の警官が動員されたことについても書かれている.
日本人やその行為に関しては,つぎのようなことが書かれている. 日本人がチチハルの住民に対して新しい支配者としてふりまっていたこと. 「満州にいる中国人は [中略] 「満州国」 に対し,ほとんど例外なく敵対感情を抱いていた」 こと. また 「いまから百年前ならば,おそらく中国を征服して,ここに大帝国を建設することができたかもしれない」 が,当時は 「日本が独占的に中国を支配しようと試みても,単に中国民衆の抵抗に遭うばかりか,中国に利権をもつ各国から反対されるであろう」 と書かれている.
日本人の大陸における農林業への貢献についても書かれている. たとえば,「朝鮮人は植林もせずにやみくもに森の木を伐った.[中略] 日本人は,日本の政権が禿山に植林した業績を誇っている」.
政治的にも経済的にも混乱する日本の様子もえがかれている. たとえば政治に関しては狂信的な国家主義者によって浜口首相,井上元蔵相,犬養首相らがつぎつぎに暗殺されたこと,国民世論もこうした穏健な政治家の退陣をせまっていることが書かれている. また,農業に関しては日本人が朝鮮の稲作を発展させたこととあわせて,はげしい朝鮮米と内地米の競争や世界恐慌などから農業危機がもたらされたことが書かれている.
ソ連の行為に関しても,シベリアの住民が悲惨な目にあい,数千人の餓死者がでていること,満州に逃げのびたひとびとを中国の将軍がソ連にひきわたし,ボルシェビキに射殺されたことなどが書かれている.
最近,日本では東京裁判以降にひろめられた歴史観とともに,それを否定し大東亜戦争に価値をみいだそうとする 2 つの派があらそっているが,両極端にはしっているようにみえる. この本のように,生の中立的な立場の記述からまなべることはすくなくないとおもう.
評価: ★★★★☆
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従来の見方にとらわれず,さまざまな面から満洲国をとらえようとしている. 張作霖,張学良などの奉天軍閥の再評価,日本から進出した農家や商人が商売上手な中国人に勝てずに失敗したこと,農業技術の革新ができなかったこと,最近の回想録の傾向など,いろいろ興味ぶかい. 内容がさまざまなぶん感想もまとめにくいが,そういう道教的 (?) な世界だったということだろう.
評価: ★★★☆☆
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朱鎔基は中国に市場経済を根づかせ 「資本主義を不言実行」 した,もっとも注目するべき指導者である. にもかかわらず,日本ではあまり有名だとはいえないのは,著者によれば日本のマスコミが 「痴呆状態」 だったからだという. それでも 1998-2000 年ころには日本でも朱鎔基をとりあげた本が何冊か出版されていた. しかし,私自身,最近まで朱鎔基に注目していなかったので,これらの本も目にとまっていなかった.
江沢民が中国のナンバーワンだったことは,もちろんよく知られている. 江沢民がみいだされたのは天安門事件がおこったとき上海ではおおきな混乱をおこさずにすんだためだというが,それも朱鎔基がいたからだという. 市場経済化にあたっても地域ごとに具体的な指示をだし正確な数値の報告をもとめたという. また,自分がだした指示にあやまりがあればすみやかにそれをみとめて補足したという.
私はまだ朱鎔基に関する本をこれ 1 冊しか読んでいないので,これが彼を知るのに最適かどうかはわからない. しかし,この本を読めば朱鎔基がどういう人でありどういう経済政策を実行したのかをいろいろな角度から知ることができる.
評価: ★★★☆☆
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現代中国においてもっとも注目するべき指導者である朱鎔基が首相になるまでをえがいている. 日本で出版された朱鎔基に関する本はほとんどが 1998~2000 年に出版されているが,この本は 1998 年であり,重要な部分が欠けていることが惜しまれる. 比較的淡々と書かれていて迫力はないが,朱鎔基と他の中国指導者とくに鄧小平との関係,日本の政治家との類似点などが比較的くわしくえがかれている.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 朱鎔基の中国改革@ ,朱鎔基の中国改革@Amazon.co.jp.
中国製の冷凍食品がどんどん日本にはいってくるようになったころ,それはつまり天洋食品の事件がおこるよりずっとまえ (たぶん 10 年以上まえ) には,中国製の食品はなんて安くてなんておいしいんだろうとおもった. 当時は日本向けに特別なことはなにもしていない,つくっている中国人にとっておいしいものをそのまま輸出していたのだろう.
当時の中国食品が安全だったのかどうかは,いまとなってはわからない. しかし,すくなくともその後はびこった安全を無視したもうけ主義は当時はまだなかったのではないだろうか? いまでは中国食品そのものが信頼をうしなってしまったが,私にとってもっと問題なのは,日本人の口にあわせた結果,おいしくなくなってしまったことだ.
Naxos の 8.570604 「華人作曲家系列 Zhou Long and Chen Yi: Wild Grass (野草)」 をきいた. Zhou Long はかつてのアバンギャルドなど,さまざまなひびきをとりいれている. 洋楽器だけでそれをやれば,どこかできいたひびきにしかならないが,それに中国やアジアの音楽をとりいれ,中国の楽器をとりいれ,中国語のうたとくみあわせたところに新鮮さがある.
野菜の値段は気候・天候によって変化するが,野菜の種類ごとの値段は相対的にはあまりかわらない. ホウレンソウやコマツナとくらべると,チンゲンサイはひとたばが半値以下だ. 八百屋でみているかぎりは値段がやすい理由はよくわからないが,プランターでつくってみた結果,わかった気がする.
歴史上の国や地域の状況を想像することは,すくなくとも私にとっては現在の国や地域を想像することよりむずかしい. だから,大東亜戦争当時の中国の状況を現在のアフガニスタンの状況とくらべて理解するようにこころみてみよう.
尖閣諸島沖での衝突事件でつかまっていた中国人船長が突如,釈放された. 検察の判断で釈放したというコメントがだされているが,まったく不可解だ. 海外のメディアは 「日本が白旗」 というような報道をしている. こんな解釈がされるようなことを日本政府はゆるす (する) べきでなかった.
上海租界にはイギリス人,アメリカ人,ロシア人,ユダヤ人,日本人,そして中国人がいた. おもに,自由な雰囲気があった 1930 年代までの上海について,それぞれに 1 章ずつあたえて書いている. 内容はそれぞれの国民というよりは,彼らがもたらした文化に重点がある. 日本人についても,山田妙子というダンサーや,朝比奈隆,服部良一という音楽家,山口淑子という女優などがとりあげられているが,「文化建設という点においては欧米に遠く及ばない」 と認識されていたという.
現在の上海を観光してこういう時代にふれるのはむずかしいだろうが,この本を参考にして,ぜひ,こころみてみたいとおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 上海@ , 上海@Amazon.co.jp.
中国では日本ではかんがえられないようなことがいろいろおこっている. この本には中国でくらす著者が経験したことやききこんだ話が書いてある. 写真もところどころにあって,話の真実味を増している.
しかし,マスコミもあまり信用できない国だし,うわさ話にいたっては眉にツバをつけて読むしかない. 著者が積極的にウソを書いているようなことはもちろんないとおもうが,中国人がやっていることもあやしければ,著者が書いていることもあやしいというわけだ.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 上海発! 新・中国的流儀 70@ , 上海発! 新・中国的流儀 70@Amazon.co.jp.
正編にも上海の日本人にページがさかれていたが,この続編ではさらに日本人のビジネスやシモネタにページをさいている. また,時代を反映して 「タオバオ」 など,中国のネット・ビジネスについても書いている. 正編に書いてないあたらしい話題がとりあげられているのはもちろんだが,それでも,だんだん飽きてきた.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 続 上海発! 中国的驚愕流儀@ , 続 上海発! 中国的驚愕流儀70@Amazon.co.jp.
著者が中国各地でたべたおいしいものについて書いている. そのなかには高価なものもあるが,まちなかで売っている庶民的なたべものもある. やすいたべもののなかにも,おいしいものがある. 著者はそういうものをたくさん紹介している. 私も中国のあっちこっちに行って,たべたい!
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 中華美味紀行@ , 中華美味紀行@Amazon.co.jp.
偽物・毒物が横行するオリンピック前の中国の状況をなまなましくつたえている. 著者は現在の中国につよい興味をもちながら,歴史も客観的にみようとしている. 歴史や儒教に無頓着な中国人をえがき,当時の主流派から弾圧された劉少奇がていねいにあつかわれているさまをえがいくなど,いろいろ興味をひかれる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: トンデモ中国@ , トンデモ中国@Amazon.co.jp.
4 泊 5 日の旅程で上海にいき,そこから 1 日だけ蘇州にいった. 日本は東日本大震災とそれによる原発事故でおおさわぎしている. 旅行の計画をとりやめるひともおおいときくが,たのしみのためだけの旅行ではないこともあり,節電の効果などもあるので,決行することにした.
4 泊 5 日の予定で上海に滞在している. 上海のプードン (浦東) 国際空港からまちにでるには,リニアモーターカーをつかう. おなじ区間を地下鉄もはしっているが,それよりはかなりはやい. この電車に乗ってわかったことなどについて書くことにする.
4 泊 5 日の予定で上海にきている. 上海にはほかのまちにはない歴史がある. しかし,いろいろな面で,それは希薄になってしまったようだ. あたらしいものはいろいろあるが,大半は欧米からきたものだ. 南京路のあたりをふつうにあるいていても,おもしろいものはそれほど,みつけられなかった.
上海に 4 泊 5 日の予定できている. ホテルには Washlet があるが,その操作は複雑怪奇だ. ボタンは 16 個くらいもついていて,どれをおしたらよいかもすぐにはわからないし,現在の状態が表示されていないので,確認することもできない. この国にはよくあるニセモノではないかとおもったが,中国の東陶のウォシュレットのトップページ (http://www.toto.com.cn/cn/products/categories/washlet/index.html) に掲載されているから,東陶の製品であることはまちがいないのだろう.
中国でも大都市ならどこにでもあるだろうが,上海にも電子通信関係の機器や部品をあつかう,秋葉原のような場所がいるだろう. 上海にもそういう場所がいくつかあるようだ. 上海駅のちかくにある「不夜城」もそのひとつだということを読んだので,蘇州からのかえりに,そこにはいってみた.
中国は経済的にはゆたかになったが,政治的には独裁がつづき,言論の自由も制限されている. しかし,この本でとりあげられているアンケートなどには中国人の本音もみえる. 著者は 2022 年までには,ゴルバチョフのような人物がでなくても,民主的な政治改革がなされるとかんがえている. 十分な説得力があるとはいえないが,それがほんとうだと信じたい.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 中国@ , 中国@Amazon.co.jp.
金沢に 21 世紀美術館をはじめとする施設があるのは知っているが,中国各地や韓国,香港などにどういう娯楽施設があるかは知らない. こういう施設はあまりガイドブックに書いてないから,こどもづれでアジアに旅行するときには,こどもがよろこびそうな場所はないのだろうかとおもっていた. しかし,これだけゆたかになった中国などには,こどももおとなもたのしめる施設があることがこの本をみるとわかる. これからは,こどもの数も日本よりおおくて予算もある中国には,もっとたのしめる施設ができるのかもしれない.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 創造するアジア都市@ , 創造するアジア都市@Amazon.co.jp.
中国は大きく広く深く多いので,なかなかとらえられないと著者はいう. 著者自身も「書き進みながら中国は難しいと悲鳴を上げること度々であった」と書いている. この本では中国を国境問題,少数民族問題,政治家,日中関係,将来などの観点で書いているが,中国の大きさ,広さ,深さ,多さにせまれているとはおもえない. 日中関係をとってみても,「謝罪とは,たった一度だけ,相手にこれ以後は有無を言わせないというやり方で行う以外に方法はないのである」と書きながら,すでに「たった一度」ならずおこなっている謝罪を実利的に (つまりカネで) おこなうべきだという矛盾したことを平気で書いている. 中国のむずかしさにせまれているとはおもうが,解決策にはまったくせまれていない.
評価: ★★☆☆☆
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BIT 3D という会議で発表するために中国の大連にやってきた. ここ (もと満州国) は私の母がうまれそだった土地でもある.
BIT 3D という会議で発表するために中国の大連にやってきた. 会社の出張の直後に個人的に大連に “出張”したので,朝の 5 時にアメリカから成田に到着し,10 時に成田から大連に出発するというスケジュールになった. 荷物をとりかえるのに家にかえると時間的にきびしいので,妻にあたらしい服などを上野にもってきてもらって,ふるいものをもってかえってもらった. それによって 1 時間くらいの余裕ができた.
BIT 3D という会議で発表するために中国の大連にやってきた. 大連空港には全日空機で 12 時くらいについた. 空港で ATM をさがして,さっそく中国の料理をたべて,それからタクシーでホテルにむかった.
BIT 3D という会議で発表するために中国の大連にやってきた. 会場ちかくにとまりたいため,アパートメント・ホテルにとまったが,きてみるとかなりあやしげなホテルだった.
BIT 3D という会議で発表するために中国の大連にやってきた. これまで中国にきてもインターネットで不便を感じたことはなかったが,今回はちがった. Google がアクセスできないので不便だ. これまでは外国人として特別あつかいをうけてきたが,今回は安ホテルなのでちがうのだろう.
BIT 3D という会議で発表するために中国の大連にやってきた. 大連空港には全日空機で 12 時くらいについた.
冬の中国内陸は大気汚染がひどくて,PM2.5 が異常な値をしめすということが報道されている. 夏の大連は大丈夫かとおもっていたが,どうやらやはりよくないようだ.
BIT 3D という会議で発表するために中国の大連にやってきた. わざわざ中国の会議にもうしこんだ理由は,まだ世界的にみても 3D 印刷の会議はすくないなかで 1 回めをひらこうとしていること,そして大連なら比較的やすくいけることだ. 到着の翌日はもともと会議があるはずだったが,短縮されたらしくレジストレーションだけになっていたので,まる 1 日,観光にあてることができた. 私の祖父は満鉄 (南満州鉄道会社) ではたらき,母は大連でうまれそだった. そのルーツをたどるたびでもある. 1 週間まえの予報では雷雨となっていたが,実際は適度にくもっていた. この日の夜から雷雨になった.
中国の大連でひらかれる BIT 3D という会議で発表するためにやってきた. 前日のレジストレーションは会議の会場にちかい宿泊中のホテルからだいぶはなれた場所であり,だいぶ時間をとられたが,一応いってきた. 時間をとられるのはそれだけかとおもったら,当日もいろいろ問題があった.
中国の大連でひらかれる BIT 3D という会議で発表するためにやってきた. きょうは 3 日め,自分の発表があった日だ. 一部のセッションはあいかわらず騒々しい展示会のなかでおこなわれているが,自分の発表はしずかな環境でおこなわれ,ほぼ満足するべき結果だったとおもう.
ICAM-BM 2014 という学会で発表するために北京にきた.
ICAM-BM 2014 という学会で発表するために北京にきた. とまったのは安ホテルなので裏道にあるが,はじめての場所にしては順調についた. しかし,ホテルについたのは夜 11 時くらいだ.
ICAM-BM 2014 という学会で発表するために北京にきた. この個人出張の最初の日は北京での APEC と一部かさなっているが,そのためによい空気のもとで北京のまちをあるくことができた. ホテルは天安門からすこし北にいったところだが,そこから池ぞいにあるいて,いくつかの公園をみて,天安門のほうにいこうとしたが,いろいろと困難があり,天安門はまだみていない.
ICAM-BM 2014 という学会で発表するために北京にきた. 2 日めの夜がここでの最初の夕食だ. とまっている Hutong Inn というホテルがある小道にはいる角の店が比較的はいりやすく,かつよさそうにみえたので,そこにはいった. ひとりなので主菜はひとつしかたのめないが,鶏の手羽先の料理の味はよかった.
ICAM-BM 2014 という学会で発表するために北京にきた. 「方向が指定されたモデルの変形による 3D デザイン・印刷」 に関する発表 (3D-printing of Generative Art by using Combination and Deformation of Direction-specified 3D Parts) だ. 発表のうけはかなりよくて,もっていったサンプルを発表後にみにくるひとがすくなくなかった. 学会に関しては,論文を書けといっておきながら proceedings にはいれてないとか,会場のちかくで APEC がひらかれることがわかって会場を変更するなど,いろいろ不手際があったが,全体としてはまあまあだろう. 発表のキャンセルもいくつかあったが,それほどおおくはない.
ICAM-BM 2014 という学会で発表するために北京にきた. 学会の会期は 2 日間だ. 朝食は会場ではたべられなかったが,2 回の昼食と 2 回のバンケット (夕食) は会場のホテルでたべた. 特別によいわけではないが,満足するべきものだとおもう.
学会がはじまるはずの日に公園や故宮を中心に観光したが,学会終了後の土曜日には建物やまちを観光した. オリンピック公園方面にいくのに,途中にある民族博物館をとおりぬけていこうとしたが,90 元もはらったので,かなり時間をかけてみてしまった. さらに,オリンピック公園周辺もまだ APEC の体制がとけていないので,おもうようにいけず,時間がかかった. そのため,みる場所はかなりかぎられてしまった.
ICAM-BM 2014 という学会で発表するために北京にきた (直後に書けなかったので,だいぶあとになって書いている). 学会は金曜日におわったが,日曜日の比較的おそい便 (17 時台) を予約していたので,それまでは観光にあてた. APEC がおわって数日たつので空気はだんだんわるくなってきたが,それでもきょうは風があることもあって,まだ多少は青空がみえる.
ebay.com で送料無料で 200 〜 400 円くらいのものが買えるようになったので,いろいろためしてみている. それでわかったのは,中国のものを日本の会社をとおさずに買うと,あいかわらず問題が多いということだ. すこし注意すればそれほどコストをふやさずに改善できるはずの点が多い.
中国にはヤバい製品もいろいろあるが,おもしろいものもいろいろあるということは,まえから知っていた. しかし,以前は行かないとなかなか買えなかった. あいかわらず,いかないとわからないものもいろいろあるとおもうが,ebay や aliexpress でもいろいろおもしろいものが買えるようになってきた.
以前から深圳 (Shenzhen) に行ってみたかった. 深圳でおこなわれているさまざまなこと (MakerFaire がそのひとつ) に興味がある. いつも,いろいろなものを深圳から買っているからというのもひとつの理由だ. MakerFaire があるのは 11 月なのでそのときに行きたいが,その時期には Design Festa にだしているので,行きにくい. そのため,母をしばらく老健にいれることにしたこの時期に 9 日間の旅行・出張を計画してみた.
かつては中国に来るとインターネットにうまくアクセスできなくて,外国人向けには特別の環境が必要だった. しかし,いまは普通にホテルを予約して,こまるのは Google がアクセスできないことくらいだ. それもだいたいは Baidu をかわりにつかうことで解決する.
深圳でとまったホテルが Jia Le Hotel (ジアル・ホテル) だ. ワシントンなどではホテルが高いので民泊をためしたが,鍵をさがしだすのに時間がかかった. そこで,ユース・ホステルや民泊のようなところはやめて,ヤバくなさそうなホテルの最低レベルをさがした. 事前に評判をみておけばわかったことだが,英語がまったく通じないのはこまったが,それでもだいたい必要なことはコミュニケートできた.
やっときた深圳での初日,ホテルに 13:00 ごろチェックインしてから,昼食をとり,銀行にいったが,現金をおろせないままさっそく华强北にでかけた. よくわからないまま,あちこちあるきまわって,おもにスマホとその部品屋がはいったビルや,電気製品の量販店などをみた. LED 関連商品ばかりのビルがあるというのはネットで読んでいたが,それはみつけることができた. ほんとうにみたいのは Arduino などをつかったもっと怪しげな製品やその部品などだったが,そういう場所にはまだいきつけなかった.
乗り継ぎで 2 回,国境をこえるので機内で朝食を 2 回たべることになったが,行きの大韓航空の食事はありがたくなかった. やっときた深圳での初日,ホテルに 13:00 ごろチェックインしてから,まず昼食をとった. ホテルの下にある羊肉麺屋にはいったが,これは失敗. 夕食はアラカルトの店にはいった. 自由にとって重さをはかるオリジン弁当のようなやりかただ. これは悪くなかったが,あまりどうということもない味. あすはもっと,中国に来た感があるところにはいりたい.
深圳にきて 2 日めだ. 天気予報によるとあす以降は雷雨がつづくようなので,きょうは公園など,そとあるきを中心にしようとかんがえた. 最初はよかったが,笔架山公园という公園についたところで,なぜか iPhone が急激に電池を消費し,写真がとれなくなった. すぐにホテルにもどって充電しようとかんがえたが,道草を食っているうちに 3 時間くらいたってしまって,もとの予定は完全にくずれた. しかし,発見したこともあり,買い物もできた.
深圳にきて 2 日めの朝は中国での伝統的な朝食である朝粥と肠粉 (腸粉) にした. といっても店は真功天というマクドナルド風のチェーン店だ. 昼はアラカルトだが,1 皿 2 元から 10 元のものを選択するかたち. ここで大量のご飯をもらったので夜はご飯なし. Walmart で買った鴨肉と野菜,そしてそのまえにドゥリアンをたべた.
3 日めのきょうはまだ雷雨がこないようなので,きのう行けなかった深圳の西,OCT Loft という場所とその南にある公園や海岸などに行ってみることにした. ここにはそのうち OCT Loft のことを書く. OCT Loft はビジネス用の建物の一部などを現代アーティストに作業場所と表現の場所を提供している. こういう場所は日本にもところどころあるが,ここは規模がおおきい. ここからアーティストがそだつとともに,ここをおとずれる一般人にも影響をあたえるのではないだろうか.
深圳のホテルにとまっているのだが,ちかくの店でみたものや買ったものを写真とともに紹介する. スイカと冬瓜らしきものなどだ.
深圳にきて 3 日め,昼ごろまでは OCT Loft という場所にいたが,その後 OCT Loft から南にあるいて公園などをみてきた. 最後に海岸にいくつもりだったし場所のなまえには「海岸」がついているのだが,あまり海岸らしくない場所で,高級ショッビングセンタを覗いて,ほぼ 1 日をおわることになった.
3 日めの朝食はホテルで肉まんをたべることになった. ちいさいが 普通の肉まん だった. 昼は麺とご飯ものがある「普通の店」で豚足をたべたが,そこそこだった. 夜はホテルのちかくで,辛い鶏肉の料理をたべた.
深圳にきて 4 日め. 朝から雨がつづくなか,朝はそうめんのようなスープ麺,昼は魚のスープ,夜はアラカルト. 2 日めほどではないが,昼も夜もご飯 (米) の量はかなり多い.
深圳にきて 4 日めはついに雨になったが,それほどはげしくないし予報のように雷が鳴ることはなかったので,华强北をあるきまわった. どこになにがあるか,だいぶわかってきた.
朝は野菜いり饅頭 (肉なし肉まん),昼は汁なし排骨面 (パーコーメン),夜はアラカルト.
B to B の店は土日にはやすむのかとおもっていたが,そうではないらしい. 土曜日の深圳では秋葉原のように電子市場がところどころ営業していた. ほかにも LED 照明などでちょっとおもしろいものをみつけた.
深圳にきて 4 日めに LED 屋があつまっているビルのなかで写真をとりまくった. その大半をここにのせる. テープライトはさまざまあるが,電球のかたちをしたものでめだつのは,フィラメント形の LED をいれたものとストリング状の LED をいれたものだ. フィラメントのほうは実用的なあかるさにできる (それでも通常は白熱電球 40 W 相当以下) が,ストリングは白熱電球 20 W 相当以下なので装飾用だ. 装飾用の需要がつよいことをものがたっている.
きょうは 1 日,比較的ホテルのちかくにいたので,食事もちかくの店になった. 朝食は 3 度めの真功天,昼は香港風のやきそば,夜はやや高い鳥肉料理.
深圳にきて 6 日めのきょうは,まずホテルちかくにある食料品ばかりの Walmart をみて,化粧品屋などをみて,おとといから 3 日つづけて深南中道にあるスマホ部品屋をみた. そこで日曜なのに部品屋にむらがるひとびとをみて,おどろいた. スマホの修理の需要がつよいことに関係しているようだ. 野菜のほか肉をはだかで売る古典的なマーケットもみた.
毎日,深圳のまちをあるきまわっていると,どんどん汗をかく. そのため,水をどんどん飲む. 最初に 2 リットルくらいの水を買い,500 ml くらいのペットボトルも何個か買ったが,あとはだいたい 5 リットルや 4.5 リットルの容器からうつしてつかっている. きのうまでに 2 つ買ったが,もうひとつ必要だ. きょう,かえりに 4 リットルのを買ってきた.
深圳には 4 車線のひろいみちもあるが,たいていの車道はそれほどひろくはない. しかし,車道が 2 車線くらいであるかわりに歩道がひろいところが多い. ここにはとまったホテルの前の道の歩道の写真をのせる.
朝は辛い牛肉まん,昼はすこし太いビーフン汁そば,夜はアラカルトで魚.
深圳はハードウェア・スタートアップで有名な場所だが,あるのはそれだけではない. ここへきて 7 日めのきょうは LED 照明器具を追っているうちにみつけた 艺茂中心と ADC (Art Design Center) 艺展中心をみてまわった. 朝ホテルをでるときはもっとほかの場所もみるつもりだったが,写真をとりまくっているうちに iPhone の電池がなくなり,さらにコンパクト・カメラの電池もなくなってしまったので,4 時まえにうちきって,あとはあすにまわすことにした. あさっては日本にかえる日なので,この周辺をみてこの旅はおわりだ.
あす日本にかえるので,みやげものとして月餅を買い,きょうのために青島ビール,しばらくまえからたべたいとおもっていたライチ,そして気になっていた長崎チーズケーキを買った.
深圳にきて 7 日めのきのう,照明屋を一気にまわるつもりだったのが多すぎてできず,というかカメラが電池切れしたので中断した. そこで,もう 1 日かけて,照明,アート,デザイン,建材屋などのビルをまわることにした. きのうにくらべると収穫はすくないが,LED 照明に関してさらにヒントをえるとともに,中国のアート,デザインの現状をみた.
深圳にかぎったことではないとおもうが,日本では汗をかいてかわかないままにしていると,すぐに細菌が繁殖して,いやなにおいをはなつ. しかし,深圳ではそうならない. この差はなんなのだろう. そして,日本ではこうならないように環境をかえることはできないのだろうか?
深圳での最後の日,フライトまでにはまだすこしあり,きのうの朝すこしよけいにおろした現金がまだのこっているので,おみやげを買いにいった.
深圳に 9 日間行って,電子部品やスマホの店,そしてアートなどをみた帰り,行きと同様に 大韓航空で仁川経由で羽田にかえった. 深圳からの便の食事は仁川よりはるかによかった.
深圳からかえって,もう 1 週間以上たった 7 月 26 日だが,あえて,かえる直前の日付にしている. 電動バイクのことをかきわすれていたからだ. 深圳ではほとんど走行音のしない電動バイクがいたるところをはしっていた. 深圳ではたいてい歩道がひろいが,2 輪車のための道はわかれていなくて,電動バイクがどこでも通る. 音もなくかなりのスピードでやってくるので,危険を感じることもある.
最近,旅行・出張に行っていなかったが,おもいたって深圳に旅行 (出張) することにした. いつものように項目ごとに記事にして,ここにまとめることにする.
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