きょう iPhone 3G が発売された. WBS (ワールド・ビジネス・サテライト) では iPhone のことを “パソコン” と表現していた. “PDA” (Personal Digital Assistant) ということばがあったはずではないか? WBS の視聴者には “PDA” なんていうことばはなじみがないだろうということで,“パソコン” ということばをつかったのだろう. iPhone を PDA と,あるいは Newton とさえ,いっしょに論じている Web ページはすくないようである.
Newton は Apple が 1993 年に売りだした世界ではじめての PDA である. しかし,当時はまだ PDA ということばはつかわれていなかった. ペンをつかって入力し,手書き文字認識機能をもっていたが,なにしろ当時の CPU は文字認識にはおそすぎた. その後,簡易文字 (グラフィティ) によって文字をペン入力する Palm が登場して,はじめて PDA が商品として定着した (「DS か iPhone か? ― ポケット・コンピュータをめぐる任天堂と Apple とのたたかい」 参照).
Apple はその後 PDA を製品化してこなかったが,やっと iPhone によって復活をはかったということができる. iPhone において Apple はペンを捨て,ボタンもほとんどすてて,すべてをゆびで入力するようにした. 英語の入力に関してはもうだいぶ経験をつんでいるが,日本語に関してはこれからである. iPhone の入力方式がどう評価されるか,たのしみである (「画期的な日本語入力機能をもつ iPhone,しかし月に 8000 円以上で躊躇する」 参照).
関連項目 (2008-7-27 追記):