「冷水用ではおいしい麦茶はいれられない!」 というわけで煮出して麦茶をつくります. ところが,これをべつの容器にいれて冷蔵庫にいれておいても,まもなく味がかわって,まずくなってしまいます. 市販の麦茶には保存料としてビタミン C がはいっているので,それをいれることもためしましたが,うまくいきませんでした. 結局,最善の方法はわかしたやかんにいれたままで保存するという方法でした.
市販のペットボトルや紙パックの麦茶は夏場に常温でおいておいても味がほとんどかわりません. ところが,家でつくったお茶は冷蔵庫で保存していても 1 日もたつと味がかわってしまいます. なんとかもっと保存性をよくして,のみおわるまで味がかわらないようにしたいと,ずっとおもってきました.
そこで,市販の麦茶には酸化防止剤としてビタミン C がはいっているので,それをためしてみようとおもいました. 安価なビタミン C の顆粒を買ってきて麦茶にいれました. ところが,こうやってもたいして効果はないうえに,市販のビタミン C には酸味がつけてあるので,麦茶がすっぱくなってしまいます.
ビタミン C をいれてもあまり効果がないのは,たぶん,味がおちる原因が酸化ではなくて細菌だからです. そこで,比較的熱につよい容器を用意して,麦茶があついうちに容器にいれるようにしました. これはたしかに効果がありますが,細菌がはいらないようにするためには容器の口の部分まで殺菌する必要があります. これはそれほど容易なことではありません. したがって,家でのむ目的ではそんなによい方法ではないとおもいます.
しかし,いまでも,家でつくったお茶をそとにもっていくときにはこの方法がよいのではないかとおもっています. つかいおわったペットボトルを保存しておいて,麦茶が 85° くらいにひえたところでそれにいれます. このとき温度がたかすぎるとペットボトルが変形してしまいます. 100° にたえる容器ならわかしてすぐにいれることができますが,PET の耐熱温度はそんなにたかくないので,すこしだけひやしてから,いれる必要があります. しかし,ひやしすぎると殺菌されなくなって,保存性がわるくなります.
結局,家でのむ麦茶はやかんにいれたままにしておくのが最善ということになりました. できるだけ,やかんのふたをはずさず,くちもふさいでおく (ピーピーケトルをつかっているので,ふえをはめておく) ようにすれば,細菌がはいるのをふせぐことができます.
わが家ではやかんを冷蔵庫にいれていませんが,もちろん,冷蔵庫でひやすこともできます. やかんが十分にひえたところで冷蔵庫にいれればよいわけです. やかんは熱伝導率がたかいので,ひえやすい (そのかわり,冷蔵庫からだしたままにしておくと,あたたまりやすい) ということがいえます.
関連項目 (2009-9-21 一部追記):