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数学・計算・情報学・プログラミングアーカイブ

0001-01-01

NintendoDS.jpg Cell-Processor.jpg このカテゴリーにはコンピュータや図書館の情報学やコンピュータによる計算,コンピュータのプログラミングに関する話題をあつめています. 上位のカテゴリーはカナダからのブログです. オペレーティング・システムデータベースとストリーム処理プログラミングとコンパイラ人工知能・複雑系と人工生命仮想化・仮想空間情報の検索・抽出・組織化などに関する話題はサブカテゴリーに分類しているので,そちらをみてください.

なお,このページは情報学・計算・プログラミング アーカイブ のページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 19:40 です).

おもくなるのをさけるためにアーカイブのページには写真がはいらないようにしていますが,個別ページにある写真をここに引用しておきます.

WASSad.jpg
WASS (Wikipedia Axis-Specified Search) (Wikipedia の検索エンジン)

2007-06-30

ずっとまえから話題になっていた iPhone (アイフォーン) がやっと市場にあらわれたということです. キーのない携帯電話,これは電話のインタフェースからキーに起因する制約をとりはらった,ポケット・コンピュータ (携帯情報端末, PDA) にほかなりません.

つづく…

2007-08-23

日立のメインフレーム・コンピュータ関連製品として,かつて IAP (Integrated Array Processor, 内蔵型アレイプロセッサ) というものがありました. 何世代か IAP をつくりつづけているうちに,IBM がだしてきたのが VF (Vector Facility, ベクトル処理機構) です. これらはいずれもベクトル処理を高速化するための CPU 付加機構 (attached processor. コプロセッサともよばれる) ですが,その設計思想にはおおきなちがいがあります. このことについて一度書いてみたいとずっとおもっていましたが,ここでそれを実現しようというわけです.

つづく…

2007-09-30

本書におけるセレンディピティ・マシンとは,「セレンディピティ効果」 をもたらす機械という意味である. セレンディピティということばは本来 「偶然をとらえて幸運に変える力」 という意味だが,「セレンディピティ効果」 はこれとは《関係がなく》,さまざまなデータの断片をもとに予期せぬ発見をすることである. セレンディピティ効果のひとつとして,本書では幸運どころか,予期しない事態でものごとがうまくいかなくなる 「カモノハシ現象」 をあげている. ほかにもさまざまな IT に関係するセレンディピティ効果が紹介されていて,それぞれおもしろいのだが,はたしてこれが読者が 「セレンディピティ」 ということばから期待するものとあっているだろうか? すくなくとも私のばあいはそうではなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: セレンディピティ・マシン@ [bk1]セレンディピティ・マシン@Amazon.co.jp

つづく…

2007-10-14

もう 3 年くらいまえのことですが,Perl をつかってリアルタイムでデジタル音声処理をするプログラムを書きました. 3D 音声をつかったコミュニケーション・メディア voiscape (ヴォイスケープ) の音声 3D 化,残響計算とミキシングの処理をするプログラムです. Perl で書いてちゃんとうごくかどうか心配でしたが,デモ目的ではほとんど問題なく動作しました. おそまきながら,この話題について書いてみたいとおもいます.

つづく…

2007-10-27

PS3 に関する WiredVision の 2 つのニュースがおもしろい. これらは PS3 (プレイステーション 3) をスパコン的な用途でつかったものであり,PS3 が搭載している Cell プロセッサの強力さを証明しています. PS3 はゲームにつかうより数値計算につかったほうがよいということでしょう.

つづく…

2007-11-22

これまで,さまざまな最適化の技術が開発されてきました. それによって,たとえば工業製品をつくるのに,かつては試行錯誤をくりかえして最適なものをつくりあげていたのが,コンピュータをつかうことによってむずかしい最適化問題についても最適にちかい解がもとめられるようになり,ほとんど試行錯誤なしに最適なものがつくれるようになりました. しかし,現状をパラメタ化してそれに対して最適化すると,その結果としてつくられるものは現状維持を指向することになります. ほんとうは現状が適切でないときには,これによって 「最適化の罠」 にはまってしまうことになるとかんがえられます.

つづく…

2008-02-08

文字列によるコマンドによってコンピュータに指示をあたえるユーザ・インタフェースを英語では CLI (Command Line Interface) といいます. ところが,日本ではおなじ意味で CUI (Character(-based) User Interface) という和製英語がひろくつかわれているようです. 海外ではつうじない,このような和製英語をつかうべきでしょうか?

つづく…

2008-02-23

Internet Explorer (IE6) にいろいろ不満があったので,Web ブラウザとして,ふだんは Firefox をつかっています. IE7 はだいぶ改善されたので,Firefox のバグにいやけがさして,のりかえようとおもったのですが,やはりダメなようです.

つづく…

2008-02-26

私はこれまでいろいろな研究をしてきて,そのときどきでことなるさまざまなプログラミング言語やツールをつかって,そのデモをおこなってきました. しかし,そのほとんどは現在は動作しないので,デモしたくてもできません. 最近の研究をのぞけば,いまでもデモ可能な唯一のものが,Java で書いた 「化学的計算のモデル」 のデモ (「はじめて公開した Java のプログラム ― 反オブジェクト指向 (?) のプログラム」 の項目を参照) です. Web の強力さをしめしているといえます.

つづく…

2008-03-11

最近,会社で Aopen の XC Cube EX945-GC という小型の PC を導入したことは 「音がでずにすこしあせった,ベアボーン XC Cube をつかった Windows XP の実験用 PC」 という項目に書きました. それとあわせて MP965-D という超小型 (165 x 165 x 50) の PC も買って Linux (Fedora 8) をのせたので,それについて書きます.

つづく…

2008-03-12

音がでずにすこしあせった,ベアボーン XC Cube をつかった Windows XP の実験用 PC」 という項目に書いたように Aopen の XC Cube EX945-GC という PC に Windows XP をのせてつかっています. 付属の CD-ROM についているイーサネットのドライバをのせると,ときどき電源をいれたときに LAN インタフェースが認識されません. リブートするとなおるのですが,不便なのであたらしいドライバをさがしてインストールしました.

つづく…

2008-04-11

これまで,いろいろな種類の 「電子マネー」 が開発されてきました. そのなかには,DigiCash (デジキャッシュ) のように非常に巧妙なソフトウェア技術にささえられたものもいくつかありましたが,みな,きえさってしまいました. Visa Cash (ビザキャッシュ) もそういう電子マネーのひとつであり,これは日本でも実験的に使用され,私もその実験に参加しましたが,結局,ほとんどつかわずにおわってしまいました. しかし,ちょっとつかってみて,なぜダメなのか,それなりに納得したのでした.

つづく…

2008-04-13

SaaS は ASP とどうちがうのか,えせ SaaS ベンダをみわけるにはどうしたらよいか,などの点について,技術内容にたちいらずにえがこうとしている. だれでも読める本にするために技術内容にふれていないことが,かえってわかりにくくしている面があることは否定できない. 最後の章で SaaS がおもに販売管理や人材管理につかわれていて,今後も企業の 「競争力強化」 にかかわる部分にはつかわれず,「未確定情報」 や 「文字情報」 の処理のため,「負荷削減」 のためにつかわれるだろうという指摘は納得できるものである.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: SaaSはASPを超えた@ [bk1]SaaSはASPを超えた@Amazon.co.jp

つづく…

2008-04-29

すくなくとも最近まで,情報通信技術は最先端技術であり,主役でした. すくなくとも情報通信技術者たちは,そうおもっていたでしょう. しかし,ユビキタスの時代,つまりコンピュータがみえなくなる時代 (「ユビキタス・コンピューティングとエージェント指向コンピューティング」 参照) には,もはやコンピュータは主役ではなくなる,つまり情報通信技術は主役である 「みえる技術」 をささえる脇役になるのだとおもいます. 主役はむしろ農林水産業や鉱業などなのではないかともおもいます.

つづく…

2008-05-15

研究上,数値や数式の計算やシミュレーションのためのプログラムをつかうことがあります. たとえば,voiscape におけるような音に関する計算をするとき,MATLAB がよくつかわれます. また,ネットワークに関するシミュレーションにはよく OPNET がつかわれます. しかし,これらは有料であり,使用するにはライセンスが必要です. そこから発生する問題のためにつかいにくくなっているので,どうしても必要なとき以外はフリーのもの (オープン・ソースのもの) のほうがつかいやすいと私はかんがえています.

つづく…

2008-06-07

欧米人のなまえを表記するとき,ダブルハイフン (゠) がつかわれることがあります. Wikipedia の 「ダブルハイフン」 にも書いてあるように,ダブルハイフン(゠)は JIS やユニコード (Unicode) にもあるにもかかわらず,しばしば等号 (=) や下駄記号 (〓) で代用されています. ただしいコードを使用するべきでしょう. また,ただしい表記をひろめるためには,コンピュータ・ソフトでそれがかんたんに表示されるようにする必要があるでしょう.

つづく…

2008-06-26

ACM (Association for Computing Machinery) のコンファレンスのひとつとして IMC (Internet Measurement Conference) というのがある. インターネット (IP ネットワーク) 上での各種の計測に関する学会である. 2007 年が 7 回めであり,毎年 30 ~ 40 件の論文が発表されている. この学会の論文の著者をしらべてみると,日本人が著者の論文はひとつしかみつからなかった. 日本にはインターネット上での計測の専門家はほとんどいないということだろうか?

つづく…

2008-07-24

日本で出願した特許の情報は 「特許電子図書館」 において検索することができる. 通常の検索においては 「初心者向け検索」 が便利である. ところが,「特許・実用新案検索」 からは明細書の PDF ファイルがダウンロードできるのに,よくにた 「初心者向け検索」 のメニューからはいるとそれができない. どうなっているのだろうか?

つづく…

2008-09-16

「整理」 の 3 つの段階つまり,それ自体を整理する段階,索引をつかう段階,電子的な手段でそれらの制約をとりはらった段階について書いている. 「インターネットはいかに…」 というタイトルは原書と関係なく訳書につけられたものである. 第 3 の段階に焦点があるが,それ以前の記述,たとえば百科事典においてアルファベット順とたたかったひと,デューイと 10 進分類に関するエピソードなどのほうがおもしろかった. これらだけでも読む価値は十分にあるとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: デジタルの無秩序がもつ力@ [bk1]デジタルの無秩序がもつ力@Amazon.co.jp

つづく…

2008-09-23

今後は,情報通信技術 (ICT) はこれまでのように主役であるよりも,農林水産業や鉱業の脇役としてのやくわりが増大していくでしょう. また,これらの 「リアル」 な産業に資金が傾斜する結果,ICT によるヴァーチャルな世界の重要性は相対的に低下するでしょう. サブプライム・ローン問題にみられるようなヴァーチャル世界のあやうさも,リアルへの指向をつよめるものとかんがえられます.

つづく…

2008-11-28

わたしのこどもとプログラミングとのかかわりについて書くことにします. 幼稚園のときに自発的に書いたプログラムの話と,小学生 (低学年) のときに Squeek の本をみつけてパソコンでプログラムを書いていた話です.

つづく…

2008-12-30

Microsoft Excell などでもなかなか画面に表示されたとおりには印刷できない. しかし,Web ブラウザの表示と印刷とのちがいは,がまんがならない. ふだんは Firefox をつかっているが,それでうまくいかないときに Internet Explorer をつかうとうまくいくことがある. しかし,インストールしているどのブラウザをつかってもうまく印刷できないこともある. どうしてこうなのか! 「印刷なんか,つかうもんじゃない」 のかもしれないが,もうすこしうまく印刷できるようにしてほしいものである.

つづく…

2009-03-18

タイトルの 10 ヶ条はところどころ列挙されてはいるが,「説明の必要なし」 として説明されていない. C++ についてや数人のひととの対話などから構成されているが,そのテーマは明確でない. 著者は自称 「IT エンジニア」 だが,なにが専門なのだろう. すくなくとも本書の内容からして C++ をよく理解してはいないようだから,プログラマではないのだろう. 著者の立場もよくわからないから,「10 ヶ条」 がだれのためのものなのかもわからない.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: IT技術者として生き抜くための十ヶ条@ [bk1]IT技術者として生き抜くための十ヶ条@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-10

XML データをあつかうとき,それを自動生成するしくみがよくつかわれる. そもそも XML の構文じたいが,人間が読むのに適しているとはとうていおもえない. 自動生成によって生産性が向上するのはよいが,つねに自動生成にたよる,自動生成しかできないようでは,人間はバカになってしまうのではないだろうか?

つづく…

2009-04-22

出版社,とくに,しにせの出版社はおおかれすくなかれ,教養主義にささえられてきたといってよいだろう. だから,最近の教養主義の後退は,あらたなながれに身をまかせた会社をのぞいては,こうした出版社にとってきびしいものだったにちがいない. 金融資本主義が後退した今後の世界において教養主義はどうなっていくのだろうか. この点で 2 つの対立する意見があるようだ.

つづく…

2009-05-17

複雑系に関するやさしい話から数学的な話まで,さまざまな内容がいりまじっている. 数学的な話を理解するには基礎的な説明が必要だが,そのためにところどころ,「次元とは」,「対数とは」 といった基礎的な話もおりまぜられている. とはいえ,これだけでは初心者が理解するにはたりないだろう. それが 「雑学」 だといわれればそれまでだが… この本には第 2 版がでているが,最後に 10 ページくらい追加されている以外は,目次をみたかぎりでは変化がない. 理解しやすさもあまりかわっていないと想像される.

この本でひとつ不満な点は,この本でとりあげられている 「複雑系」 は比較的かんたんに計算できるものがおおくて,なぜ近年になって複雑系が 「大ブーム」 になったのか,その理由が書かれていないことだ. ライフゲームなどが複雑な挙動をすることは 40 年以上まえからしられていた. しかし,そういう複雑系の性質がよくわからなかったのはコンピュータの計算能力がひくかったからだ. コンピュータがはたしたやくわりについて書いてほしかったとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 複雑系@ [bk1]複雑系(第2版)@ [bk1]複雑系@Amazon.co.jp複雑系(第2版)@Amazon.co.jp

つづく…

2009-06-14

最近,クラウド・コンピューティングということばが氾濫している. その意味もさだかではないが,すくなくともファイルや計算力 (computing power) がてもとで管理しているコンピュータにあるのではなくて 「あちら側」 で管理されているコンピュータにあることはまちがいない. これまでコンピュータをとりかえるたびに,実は保存するべきだったいくらかのファイルが散逸してしまったという経験をしている私としては,この点はぜひクラウド・コンピューティングに期待したい.

つづく…

2009-06-28

分散オブジェクトを使用したシステムの設計方針を知るためにこの本を買ったが,まったく裏切られた. とりあげられている事例がそもそも Web サーバと RDB を連携させたアプリケーションという,どこにでもあるしろものなので,出版されたのが 2001 年だということをかんがえても,なぜ CORBA が必要なのかもわからない.

この事例に関して UML によるモデルがしめされているが,抽象的なレベルで記述されていて,各オブジェクトがどこに存在するのかは捨象されている. IDL はごく一部しか書いてない. つまり,「分散」 オブジェクトのモデルにはなっていない.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 分散オブジェクトモデリングガイド@ [bk1]分散オブジェクトモデリングガイド@Amazon.co.jp

つづく…

2009-07-20

エディタは Emacs! というわけで Windows でも Emacs 22.3 をつかっている. 文字化けはあるものの,UTF-8 の漢字があつかえるので,一応はつかえている. ところが,マウス・ホイールでスクロールすると,どうもおかしい. しらべてみると,上スクロールするときと下スクロールするときとで,おなじだけホイールを回転させてもスクロール量がちがうことがわかった. これでは快適につかえるわけがない.

つづく…

2009-09-11

Apache のインストールからログ解析,セキュリティ対策,運用管理などについて書いている. Web サーバへのいろいろな脅威,つまりストリーミング配信やロボットなどに対する対策や,ユーザの追跡のしかた,時計管理の方法なども書かれている. もはや最新の情報ではないので,現在ではあたらしい脅威もあるだろうが,おおくの点は現在でもやくにたつし,ほかの本にはあまり書いてない点も参考になるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: Webサーバ・メンテナンス@ [bk1]Webサーバ・メンテナンス@Amazon.co.jp

つづく…

おなじ 「最強の自宅サーバー」 というタイトルで Fedora によるサーバ構築の本もある. それとくらべると,この本のほうが XAMPP というツールをつかうことによって手順がかんたんになり,そのぶんだけ外向けのサービス構築の記述にちからがはいっている. 実際に外向けにサービスを提供するにはもっとセキュリティ対策などが必要になるが,記述のバランスとしてはよいようにおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 最強の自宅サーバー@ [bk1]最強の自宅サーバー@Amazon.co.jp

つづく…

Fedora のインストールは初期にくらべるとよりかんたんになった. しかし,それでもこの本を最初から読んでいくと,まずインストールと OS の設定でかなりのページをさいているので,(何 10 回もインストール経験がある私でも) ハードルはたかいと感じてしまう. おなじ 「最強の自宅サーバー」 というタイトルのべつの本にある Windows によるサーバ構築のほうがかんたんにみえる. しかも,メールサーバなど,内向きの設定に関する記述がおおくて,Web のような外向きの機能の記述はすくない. 初心者にはやはり Windows のほうがよいのかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 最強の自宅サーバー@ [bk1]最強の自宅サーバー@Amazon.co.jp

つづく…

2009-11-23

ライブドアの技術力を結集した一冊ということのようだ. Google などが独自のインターネット・サービス技術をほこっているいま,ホリエモンですっかりイメージ・ダウンしてしまったライブドアがもう一度,スゴイ技術をみせようということか? 残念ながら Google にはくらべるべくもないが,いろいろ,おしえられることはある. ただ,「Web サービス構築術」 といわれると XML Web サービスを想像してしまうが,XML の話はなくて,データベースやキャッシュの話が中心だ. タイトルには 「4 Gbps を超える」 とあるが,ネットワークの部分はよわい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: Webサービス構築術@ [bk1]Webサービス構築術@Amazon.co.jp

つづく…

2009-12-01

ソフトウェア開発に関する名著 8 冊を紹介している. この本を読んでもこれらの本のエッセンスがわかるという虫のいいはなしはないだろう. しかし,この本を読むことによってもとの本のうちの 1 冊でも読む気になれば,収穫があったというべきだろう. 私のばあいは 「ソフトウェア職人気質」 を読みたいという気になった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ソフトウェア開発の名著を読む@ [bk1]ソフトウェア開発の名著を読む@Amazon.co.jp

つづく…

2009-12-13

ファイルを変換するにはなにかしら 「変換操作」 をしなければならないものとおもっていた. なので,Emacs をつかって EUC-JP コードの HTML ファイルを UTF-8 コードに変換するときに,一生懸命,「変換操作」 をこころみた. ところが,いくつか 「変換操作」 をこころみてみても,変換してくれない. そういえば,HTML ヘッダで EUC-JP が指定されていたら,それを UTF-8 にかきかえなければならないのだった. そこでこれらのヘッダの指定をかきかえると,「変換操作」 をしなくても変換してくれることがわかった.

つづく…

2010-04-04

ACM (Association for Computing Machinery) ではずっとまえから電子図書館が整備されていた. 年間 100 ドル程度をはらうと,いつでも ACM のジャーナルや SIG (研究会) の文献に自由にアクセスすることができる. これはとても便利なのだが,これまで,私が所属している他のどの学会でも実現されていなかった. それがようやく情報処理学会でも実現された. あまりにおそかったが,それにしてもこれは画期的なことだ.

つづく…

2010-05-29

著者はコンピュータ科学の成果を利用してさまざまなアート作品を創作してきた. コンピュータをつかったアートは他の作家によってもさかんにつくられるようになっているが,AI (人工知能) にもふかくかかわる著者のこころみはよりひろく,ふかい.

しかし,AI じたいがまだ多様な側面をもった人間というものを十分にとらえているとはいえない. そういうなかでは,著者のそれぞれのこころみも一面的だという感じがぬぐえない. すぐれた芸術作品には多面性・多層性がある. 「カルチュラル・コンピューティング」 には従来のアートにはなかった人間とのインタラクションがある,とはいうものの,ふかみのある芸術に到達できるのはいつの日か,あるいはそもそも可能なのか? とおもってしまう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: カルチュラル・コンピューティング@ [bk1] カルチュラル・コンピューティング@Amazon.co.jp

つづく…

2010-06-24

粘菌を正面から研究したひととしては南方熊楠がよくしられているが,これとちがって著者は粘菌に迷路をとかせたり,最短経路をもとめさせたりという,ちょっとかわった研究をしている. 迷路などは実際に粘菌をつかってとかせているが,粘菌のふるまいをモデル化してシミュレーションでといているものもある. そのモデルについては数式をつかわずに定性的に説明している. 「知性」 ということばには疑問があるが,いろいろな例をたのしみながら,粘菌について理解をふかめられる,おもしろい本だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 粘菌@ [bk1] 粘菌@Amazon.co.jp

つづく…

2010-08-21

エッシャーをとりあげた本はすくなくないが,この本はエッシャーの他の種類の作品もとりあげながら,おもにタイリングにもとづく作品をとりあげている. そこから話はペンローズ・タイルやイスラムや日本の文様につながっていく. 想像力や創造力を刺激される本だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: エッシャーとペンローズ・タイル@ [bk1] エッシャーとペンローズ・タイル@Amazon.co.jp

つづく…

2010-09-07

建築だけでなく,おおくのデザインにおいてコンピュータはなくてはならないものになっている. しかし,そのほとんどがコンピュータを単なる道具として,デザインにとって本質的ではない部分でつかっているにすぎない. 著者はコンピュータのパワーをもっとデザインの本質的な部分にいかそうとしている.

この本のおおくの章は概念的な記述や既存のアルゴリズミックなこころみの紹介などにあてられている. そこにはアルゴリズミック・アーキテクチャのさまざまな可能性がよみとれる. しかし,プログラムの例がしめされた,アルゴリズミック・デザインの具体的な適用例の章になると,当面,著者が興味をもっているのはアルゴリズムで生成される形態やその過程だけらしいことがわかってくる. そこでは建築が人間をつつみこむものであり,居住性,アメニティなどがめざすべきものだということは,わすれられているようにみえる. コンピュータにさせるべき仕事はこういう目的と形態とをうまくつなぐことなのではないだろうか. 失望させられる内容だった.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: アルゴリズミック・アーキテクチュア@ [bk1] アルゴリズミック・アーキテクチュア@Amazon.co.jp

つづく…

2010-09-14

まえから気になっていたこの本をやっと買った. カバーをふくめて,あやしいイラストが何枚かはいっていて期待したくなる (?!) が,はずれた :-)  NAND のような基本的なものを中心とする IC 10 個だけで一応動作する CPU がつくれる. 配線もそれほど複雑ではない. スキルは必要だが,ある程度,電子工作をつくった経験があれば,たぶんつくれるだろう.

メモリが ROM だけで,CPU からはかきこみができないところがちょっと機能不足だが,それをのぞけば最低限のしかけはもっている. この CPU をもとに,すこし変化させてつくることができればもっとよいが,そこまでできるひとはかぎられているのだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: CPUの創りかた@ [bk1] CPUの創りかた@Amazon.co.jp

つづく…

2010-09-17

Eniac の時代からマイコン時代までのコンピュータ開発にたずさわった 10 人の日本人にインタビューしている. 本人にきくと,いろいろな裏話がでてくるところが,単なる 「歴史書」 とはちがうところだろう. そこには,TAC 開発のグループが分裂した話,その一方からでてきたパラメトロン計算機の開発者である後藤英一氏の話,TAC 開発をつづけたグループの和田弘氏の「パラメトロンは [中略] 速度が遅いから,実用価値は乏しいと思っていました」 という話など,ドラマもある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 日本人がコンピュータを作った!@ [bk1] 日本人がコンピュータを作った!@Amazon.co.jp

つづく…

2010-11-02

フィードバックやら複雑系やら要素還元論の話がでてきて 「逆システム論」 などということばがでてくると,かなり精密な議論をしようとしているのかと誤解してしまう. しかし,著者がつかっている 「多重フィードバック」 をもつような複雑なシステムは,著者もそれらしいことを書いているように,帰納的にその構造を推定することはもちろん,システムのパラメタをきめることも困難だ. だから,「逆システム論」 ではあいまいな定性的な議論しかできない. 著者も書いているように定性的な議論は重要だが,すべてがあいまいなまま議論しても,有用な結果をだすことはむずかしいだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 逆システム学@ [bk1] 逆システム学@Amazon.co.jp

つづく…

2010-11-18

著者は Viaweb という Web 上のサービスをたちあげた 「ハッカー」 であり,この本のなかにも Viaweb がときどき登場してくる. 5 年間ねかしていた本だが,そのあいだに Viaweb のようなサービスには 「クラウド」 というなまえがつけられて,なじみのあるものになった.

話題はいろいろな方向にふれていく. なかには専門家でないとわかりにくい話もあるが,そうでなくてもたのしめる部分がおおいだろう. この本を読んで,本来の意味の 「ハッカー」 を理解してもらいたい.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ハッカーと画家@ [bk1] ハッカーと画家@Amazon.co.jp

つづく…

2011-01-19

この本は,技術の習得を怠って 「35 歳定年」 をむかえてしまうプログラマと,著者のようにずっと現役でありつづけられるプログラマとのちがいがどこにあるかをしめそうとしている. 思考力をきたえ,つねによみやすいコードを書くように努力し,積極的・継続低に学習するなどの点が指摘されている. 英語力をきたえることもふくまれているが,TOEIC 900 点が必要というのは,いいすぎだろう.

目標はたかいほうがよいだろうが,「現役続行」 するためにこれほどたかい技術的・能力的なハードルが必要だとはおもえない. その一方で,これからのプログラマにはアップル・ストアで当てるというような起業家的な能力も必要なのではないかとおもえるが,この本がめざしているのは従来的なプログラマやシステム・エンジニアをきわめることであり,そこに弱点があるようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: プログラマー現役続行@ [bk1]プログラマー現役続行@Amazon.co.jp

つづく…

2011-02-19

専門家ではなく IT ジャーナリストが書いた AR 論だ. だから,AR の技術よりは社会,とくに広告などのビジネスが中心の話題になっている. セカイカメラやそれに類するサービスにかなりのページがさかれているが,こういうサービスはセカンドライフと同様にあまりパッとしない.

むしろ,本書でもふれられている 「AR 空間を整備することで,現実空間の人の流れを意図的に変えようという試み」 のほうが興味ぶかい. つまり,AR をみているひとの数はかぎられているので,他のひとにどれだけ影響をあたえられるかが勝負だとおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: AR@ [bk1]AR@Amazon.co.jp

つづく…

パソコン上で数式などを書くとき,「プラス」 の文字つまり 「+」 にはあいまいさがないが,「マイナス」 に関してはいつも,まよう.

つづく…

2011-06-12

メイルを読むのに Thunderbird をつかっている. よみおわったメイルは捨てずにとっておくのが私の流儀だ. ところが,最近こまったことがおこっている. メイルをためておくと Windows の起動がとてもおそくなるということだ. メイルを保存するのにデータベースをつかっていて,そのメンテナンスのために時間がかかるようだが,どうも矛盾している.

つづく…

2011-06-24

ネットワーク機器やネットワーク機能をもつ LSI などの構成要素のひとつに 「スイッチ・ファブリック」 がある. これまでこのことばを無反省につかってきたが,このことばをつかうべきかどうかを検討する必要にせまられて定義をしらべたところ,あまり明確に定義されていないらしいこと,そしてとくに Web 上での日本語による定義が不適当であることがわかった. しらべたことをここに書いておくことにする.

つづく…

2011-07-29

数学がきらいになるのは,先生が楽しそうにおしえてくれなかったり,暗記させたりするからだという. それは数学の教師が数学が好きでも得意でもないからなのではないかとかんがえると,くらいきもちになってしまう. この本では教科書や数学教育の退化も指摘されていて,ますます,くらくなってしまう. 著者はそういう問題を解決したいとおもってこの本を書いたのだろうが,解決への道はとおい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 人はなぜ数学が嫌いになるのか@ [bk1] 人はなぜ数学が嫌いになるのか@Amazon.co.jp

つづく…

2011-08-16

ベイズの定理にもとづく予測法のさまざまな応用について書いている. ベイズの定理そのものや,さまざまな理論については他の本を読む必要があるだろう. この本の内容はその応用に関するヒントといってよいだろう.

ビジネスなどにやくだてられている例も,もちろんとりあげられている. しかし,異性の行動分析とか家庭での利用とかいう,むしろ,あたまの体操的な話もとりあげられている. ベイズの応用に関する軽いよみものという雰囲気であり,他にはない貴重な本だといえるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ベイズな予測@ [bk1] ベイズな予測@Amazon.co.jp

つづく…

2011-10-01

いまさら書評を書くような本でもないのだが,たまたま古本を買って見た. 80 人ほどの東京情報大学の教官が 2 ページずつ,自分の専門分野の魅力を書いている. たしかにおもしろそうなことがいろいろ書いてあるのだが,2 ページだけではよくわからない. また,文字ばかりなので直観的に理解できない. もうすこし,それぞれのページをふやして,表現にもくふうすればよかったようにおもえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 真・情報学@ [bk1]真・情報学@Amazon.co.jp

つづく…

2011-10-26

タイトルは魅力的だ,夢のある話がいろいろ書いてあるにちがいない,そうおもって読んだのだが… しかし,内容のおおくは現在すでに実現可能なものや,まだないが延長線上のものがおおい. 魅力を感じるような建築のイメージはみあたらない. iPhone でもいじっているほうが,あたらしい発見があるだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ユビキタスは建築をどう変えるか@ [bk1]ユビキタスは建築をどう変えるか@Amazon.co.jp

つづく…

2011-11-06

「プログラマ主役型」 といわれてもわからないのだが,要するにプログラミングという仕事は上司のいうことを忠実に実行するだけではうまくいかない,プログラマは自律的でなければならないということだ. 会社の管理は階層的な組織によっているが,プログラマのチームはそれとはちがうネットワーク的なものだということだ. トラブル発生時など,チームがフルに機能するとき,階層的な組織は機能しない. この本のなかには,ほかにも会社組織のなかでのプログラミングがかかえるさまざまな矛盾を指摘している. 矛盾があってこそ,うまく機能するのだろう. とてもスリリングだといえる.

評価: ★★★★★

関連リンク: プログラマ主役型プロジェクトのススメ@ [bk1]プログラマ主役型プロジェクトのススメ@Amazon.co.jp

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2012-03-10

3 部構成だが,1 部と 2 部は数学的思考というよりは経済学的思考について書いている. 現代においてお金なしでいきていくことはできないから,経済をただしくとらえるのは必要なことだろう. 3 部は村上春樹の小説などを 「数学的」 だととらえて,分析している. しかし,読んでみても村上春樹がどう数学的なのか,わからない. 「難しい」 と書いているレビュアーもいるが,「数学的」 あるいは論理的にわかるように説明できていないのは著者の責任だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 数学的思考の技術@ [bk1]数学的思考の技術@Amazon.co.jp

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2012-03-13

3 月 4 日の大河ドラマ 「平清盛」 では清盛と…が 「すごろく」 なるものをするシーンがあるが, このすごろくは現在のそれとはちがう. 多数のコマをならべて,2 つのさいころを振っている. これはバックギャモン (backgammon) のようにみえる. ルールにはちがいがあるのだろうが,これも中国からきたものなのだろうか.

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2012-05-26

コンピュータの基礎をつくった人物として有名なノイマンの本ということで,いまでも示唆をあたえてくれるのではないかと期待した. しかし,すくなくともこの本からは,えられるものは皆無といってよかった. しかも,こんなうすい文庫本が 1000 円以上ときている. 最悪だ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 計算機と脳@Amazon.co.jp

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2012-07-06

ベイズ推定とその対立理論であるフィッシャー推定とをかんたんに紹介し,ベイズ推定の経済・社会理論への応用を 紹介している. タイトルからはなぜか経済学とか社会学とかいうことばがかくされている. しかし,一般むけにこういう話題をとりあげた本はすくないだろうから,価値ある本だとかんがえられる. 高度な数学はつかわずに,なるべく平易に説明しようとしているのがわかる.

しかし,著者のかんがえには疑問を感じる点もすくなくない. 冒頭に 「「学校の確率」 というのは,本物の確率でなく,粗悪なイミテーションにすぎません」 と書いているが, これは教科書に書かれた確率論へのいわれのない非難だ. 「学校の確率」 が大数の法則にもとづき,ベイズ推定はそうでないというだけのことであり, 立場がちがうからといって 「粗悪なイミテーション」 というのは不適切だ.

また,この本にはじめて書かれたという著者独自のかんがえのひとつとして 「確率の時制」 というのがあるが, ここで時制をもちだすのはよけいなことであり,まったく理解できない. その文脈で 「ニューカムの問題」 (「ニューカムのパラドックス」 ではない) がとりあげられ,パラドックスだと 書いているが,仮定している命題をみとめるならパラドックスではないだろう. そこに時制が登場するべき理由がわからない.

いずれにしても,疑問の点は多々あるものの,貴重な本であることにかわりはない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 確率的発想法@Amazon.co.jp

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2012-09-15

スパコンをしゃぶりつくし (?!) 事業仕分けにも参加した著者による,スパコン開発と事業仕分けに関する本だ. スパコンの歴史についてもひととおり書いてあるし,「京」 の開発についてもこの本を読めばだいたいのことがわかるだろう.

スパコンをものにするには 「2 位じゃダメ」 であり,もっと人材をそだてる必要があると著者がかんがえていることはあきらかだ. しかし,それ以上なにをこの本で主張しようとしているのかは,かならずしも明確でない. 事業仕分けは国の予算を有効につかうことが目的だとかんがえられるが,この本の最後に書いてあるのは 「もっと予算を」 ということでしかないようにみえる. 人材を育成するにはどうすればよいのか,どうすれば予算をもっと有効につかえるのか,というところまでふみこまなければ,スパコン開発を強化することはできないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: スパコンとは何か@Amazon.co.jp

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2012-11-18

この学会誌がてもとにとどいても,すぐにみることはあまりない. しかし,この号は電子書籍の特集なので,さっそくみてみた. コンピュータの学会なので最近開発された電子書籍技術の論文があつめられているのかとおもったが,そうではなくて政治的・社会的な内容の論文でしめられている. 高価なところに問題はあるが,学会員以外の一般読者のほうがむしろ興味をもてる内容だろう. 学会員の私としては技術的なサーベイがないところが不満だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 情報処理2012年12月号@Amazon.co.jp情報処理2012年12月号別刷@Amazon.co.jp

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2013-05-19

もとになっているのは「ハッカーズジャパン」という雑誌の記事だ.雑誌記事としてはかぎられたひとの目にしかふれなかっただろうが,コンピュータの歴史に興味があるひとならだれでもおもしろく読めるであろう内容だ.これまでもこの種の話を読んできた私も知らなかった (もしくはわすれてしまった) エピソードがいろいろ書いてある.Kindle で出版するのにもっともふさわしい内容だろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 真空管と十進法@Amazon.co.jp

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2013-06-16

「業界標準と互換機戦略」 という主題はよく理解できないが,副題のようにキーボードの歴史についての本だ. キーボード配列がなぜ現在の QWERTY になったのかについて書いた本はほかにもあるが,これだけくわしくしらべて書いたものはすくないだろう. このひとつのテーマだけで,十分よみごたえのある内容になっている.

評価: ★★★★☆

関連リンク: キーボードQWERTY配列の真実@Amazon.co.jp

つづく…

階差機関,エニグマ暗号,ライト兄弟など,内容紹介をみれば魅力的なテーマがならんでいる. しかし,本のタイトルは「レトロハッカーズ合本第1集 」という,まったく魅力のないものだ. Kindle 本の書棚におさめたとき,内容がわからなければ,あとでひらいてみる気にはならないだろう. 残念なタイトルだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: レトロハッカーズ合本第1集@Amazon.co.jp

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2014-01-07

最近,科学技術とアートを融合させようとした大学の学部・学科がいろいろつくられている. そのはしりが著者が助教になったという MIT メディアラボだ. しかしこの本を読むと,そんな中途半端なところではなくて,ガチガチの科学技術とその正反対のアートの世界の両方に本気でとびこんだひとがほんとうにスゴイひとになるのであり,メディアラボもまだなまぬるいとおもえてくる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: はみだす力@Amazon.co.jp

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2015-06-13

最近は深層学習 (deep learning) の研究の進展によって人工知能に注目があつまっているが,それが可能になったおおきな要因は NVIDIA の GPU によるニューラルネットの高速化だ.

つづく…

2015-10-10

昨年もこの時期に Inside 3D Printing が東京でひらかれたらしいが,海外出張中でいけなかった. ことしは CEATEC の一部としてひらかれることになっていたので,ほかの CEATEC の展示とともにみてくることにした. ところが…

つづく…

2015-11-05

SIGGRAPH Asia を聴講するために神戸にきた. 元町やメリケンパークのあたりもだいぶあるいたが,それらについては別項で書くことにして,ここでは 学会と「京」について書くことにする.

つづく…

2015-11-20

Theano で GPU メモリに int8 配列をつめこむ方法」 というページで,(NVIDIA) GPU メモリにデータを 1 バイト単位でつめこんで,それをつかうたびに 32 bit 浮動小数に変換する方法を書いた. 余分な計算をしなければならないが,オーバヘッドはそれほどでもない. この方法をつかえば,かぎられた GPU メモリを有効につかうことができる.

つづく…

2017-08-20

コンピュータやネットワークに関する歴史やさまざまな話題 (たとえばエントロピー,グラフ理論,ニューラルネット,…) がぎっしりつめこまれた本だ.さらっとした語り口なのでそれが負担になることはないだろうし基礎的な内容だが,そのすべてをあらかじめ理解しているひともすくないだろう.消化不良になるのではないかと心配だが,知的な刺激にみちた本だ.

評価: ★★★★★

関連リンク: あなたはネットワークを理解していますか?

つづく…

2019-09-01

螺旋 3D 印刷をつかえば,フィラメントを 1 回,螺旋状に巻くだけでさまざまなかたちをつくることができ,表面にまたさまざまなテクスチャ (模様) をえがくことができる. その「かたち」も「テクスチャ」も基本的にはおなじしかけでつくる. そのため,これまでそれらのちがいが説明できなかった. まだ完全な説明はできないとおもうが,そのちがいの本質的な部分が把握できたとおもうので,ここに書くことにする.

つづく…

2019-10-28

Google が量子超越を達成したという話題で議論沸騰しているが,IBM の研究者がそれに反論している. しかし,そもそも量子計算で従来の計算理論の限界をこえられるという話はうますぎる気がしてならない. 量子コンピュータの開発競争は中世にさかんにおこなわれた錬金術の開発競争のようにおもえる.

つづく…

2019-12-20

MacBook をつかいつづけていると,たまっているはずのメールがみえなくなったり,いったんみえなくなったメールが復活したりすることがときどきある. そうなる原因はわかる場合もあるが,最近おこった原因はわからない.

つづく…

2021-05-14

東日本大震災のとき,そして新型コロナウイルスについて,マスコミの報道内容や国民の反応などを知るにつけて感じるのは,これらにおいて理解するために本質的に必要な確率についての議論を国民が理解していないのではないかということだ. それを解決するためのひとつの方法は,時間がかかることではあるが,確率論の教育を強化することではないかとおもう.

つづく…

2022-04-07

ナイチンゲールがクリミア戦争の傷病兵のための病院の衛生状態を改善するために統計学を駆使して本国であるイギリスにアピールしたことが知られているが,統計のビジュアル化によってそれを成功にみちびいたということをきょう,はじめて知った.

つづく…

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螺旋 3D 印刷技術を使用してつくったこのような「3D デザインランプ」を 3d-dl.com で売っています.

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