Wikipedia (ウィキペディア) アーカイブの説明
このカテゴリーには Wikipedia に関する話題をあつめています. 上位のカテゴリーは Web とインターネット です.
なお,このページは Wikipedia (ウィキペディア) アーカイブ のページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2009-12-14 22:34:39 です).
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私はかつて,世界大百科事典の検索法の開発を仕事としていました. 当時はいつも PC のドライブに世界大百科事典の CD-ROM や DVD-ROM をいれていました. それなのに,この百科事典をひくことはまれでした. ところが,いまではしばしば Wikipedia をひいています. いまや不可欠な道具になっているということができるでしょう. PC のドライブにははいっていませんが,世界大百科事典もいまでもつかえます. それでも,いまもやはり,つかうことはまれです. なぜこうしたちがいが生じるのでしょうか?
ウィキペディアのさまざまな問題点を教育現場を中心としてえがいている. それほどあたらしい視点があるわけではないが,「ウィキペディアは上下両院の全てのコンピュータから行われる修正をブロックすることにした」 など,知らなかった内容もいろいろあった.
本書でもウィキペディアと従来の百科事典との比較をしているが,ウィキペディアの混乱の原因はむしろウィキペディアが百科事典のふりをし,百科事典だとおもわれていることにあるとかんがえられる. しょっちゅう書きかえられるものがリファレンスとしての百科事典であるはずがない. 最後の章は 「ウィキペディアの賢い利用法」 にあてられているが,そのことに気づけば 「賢い利用」 ができるにちがいない.
この訳書にはちいさな活字で 41 ページにもわたる 「解説」 がつけられている. しかし,これは解説ではなくて独立の内容であり,なぜ本書の末尾につけられているのか,よくわからない.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: ウィキペディア革命@ ,ウィキペディア革命@Amazon.co.jp.
ウィキペディアには 「ペディア」 つまり百科事典ということばがついている. それは百科事典を意図してつくられ,そのなまえもあって世間でも百科事典だとかんがえられている. しかし,「ウィキペディアをめぐる教育現場の混乱からの脱出のために ― ピエール・アスリーヌ 著 「ウィキペディア革命 ― そこで何が起きているのか?」」 という項目に書いたように,百科事典はリファレンスつまり常に同一のものが参照できるものであるのに対して,ウィキペディアはそうでない. つまりはウィキペディアは百科事典ではないのである. ここに誤解がなければウィキペディアをめぐる混乱のおおくは解消されるとかんがえられる.
本書では日本語版のウィキペディアでおこった事件,管理者の仕事のたいへんさや管理者になるひとがすくない現状などが書かれている.事件に関しては部分的には知っていたが,10 件をこえる事件や 10 人をこえる問題ユーザの解説を読むことで全体像を把握することができた.
解決のむずかしい問題もあるが,いまのところはそれほど深刻な状態ではない. 日本語版に特有の問題もあり,他言語版とはちがう発展のみちをたどる可能性も示唆している. 末尾の 「ウィキペディアはどこに向かうのか」 では 「百科事典的だが,既存の百科事典の価値を超える何か」,「他に代用のきかない何か」 がうみだされると予想しているが,それははっきりとことばで表現されてはいないとしても,すでにあるように私にはおもえる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: ウィキペディアで何が起こっているのか@ ,ウィキペディアで何が起こっているのか@Amazon.co.jp.
「ウィキペディアは百科事典ではない!」 と書いた. Wikipedia (ウィキペディア) がはやると百科事典の売り上げがさがると書いた本などもあるが,私にとっては,ふりかえってみても百科事典と Wikipedia のつかいかたはまったくちがっていた.
著者は Web 2.0 に否定的である. 「群衆の叡智」を信じず,価値あるものをつくるのはプロだという. この点でウィキペディアにも否定的である. タワーレコードの消滅がロングテールの終焉をもたらし,Amazon.com などが音楽の選択肢をへらしているという.
Google が価値を創造していないと書いている. しかし,それはレコード販売に価値がないといっているようなものである. どちらも消費者がえらびやすいようにオリジナルなものをならべているわけだから.
YouTube のゴミのやまのなかからおもしろいものをほりだすことのたいへんさを強調している. しかし,かつては検索不能だった Web 上のテキストを Google が検索可能にしたことをかんがえれば,YouTube もそのうちもっとあつかいやすくなることを期待してもよいのではないだろうか.
MySpace におけるティーンエイジャーへの (静的な) 悪影響を論じているが,これは日本のケータイ・サイトの問題と共通している. 日本とはちがう点もあるが,比較する価値はあるだろう.
きくべき点はあるが,悲観的にすぎるようにおもえる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: グーグルとウィキペディアとYouTube…@ ,グーグルとウィキペディアとYouTube…@Amazon.co.jp.
2 年前に Windows Vista 用に Shuttle のベアボーン SS30G2 を買ったが,今度は Windows 7 をのせてメモリ上での日本語版 Wikipedia 検索をためすために,搭載メモリが最大で 16 GB の V3-P5G45 というマシンを買った.
ウィキペディアの歴史をていねいに追い,これまでに経験してきたさまざまな危機やその他のエピソードについても書いている. ユニコードの成功によりうまく国際化されてきたこと,日本語版の特徴や成長のかげりなどもあつかわれている. 著者はウィキペディアの将来については楽観的ではない. ふくれあがったユーザをうまくあつかうためにルールが複雑化し,「ウィキペディア・コミュニティは,ゆっくりと死に近づいているカエルのようなものかもしれない」 とまで書いている. 「ブリタニカはウィキペディアから学ぼうとしている. ウィキペディアは,ブリタニカから何を学ぼうとしているだろうか」 という記述も示唆的だ.
評価: ★★★★☆
「メモリ上での Wikipedia 検索と Windows 7 をめざした,あたらしいマシン」 という項目で Windows 7 のマシンをたちあげて,Wikipedia の検索をこころみていることを書いた. 最近,Windows 7 は製品版にのせかえ,Wikipedia 検索はやっと全体を検索できるところまできた.
Wikipedia をネタにして 「軸づけ検索」 をひろくためせるようにしたいというおもいは,ずっとまえからあった. 「Windows 7 製品版のインストールと 10 GB メモリによる日本語 Wikipedia 全体の検索」 などの項目に書いたように,ようやくそれにちかいことが実現しようとしている.
「Wikipedia 「軸づけ」 検索のインターネット上でのサービスをめざして」 などで予告してきた Wikipedia の試行サービス WASS (Wikipedia Axis-Specified Search) をきょう,開始した.
Wikipedia の検索サービス WASS (Wikipedia Axis-Specified Search) をつづけているが,あいかわらず,だれもアクセスしてこない. ログをみてみると,検索例のページにはそれなりにアクセスがある. なのにだれも検索をためさないのは,なにか問題があるのではないかとかんがえて,しらべてみた
螺旋 3D 印刷技術を使用してつくったこのような「3D デザインランプ」を 3d-dl.com で売っています.