著者は 「サラリーマンであれば … 上司の命令や指図に従って毎日の仕事をしている」 ので裁判における 「独立」 つまりだれからの命令も指図もうけずに決断することは想像がつかないと書いている. また,裁判員は法律の素養がないから,「法令の要件ひとつとっても … まともな議論を期待するのは,無理なように思います」 と書いている. つまりは国民はバカだから裁判など担当させられないといっているのにひとしい. 裁判に困難が多々あることはまちがいないだろうが,それを国民にちかづける努力をせずに裁判官の特権的な地位をまもろうという,うけいれがたい主張だとおもう.
評価: ★★☆☆☆
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