冷水用ではおいしい麦茶はいれられない!
麦茶といえば以前は夏ののみものでしたが,わが家では最近ではほとんど季節をとわずに飲む機会がふえています. 1 リットルの紙パックやペットボトルを買うこともしばしばですが,家でもパック (ふくろいり) の麦茶を湯や水にいれてつくっています. ところが,最近とくに,こうやってつくった麦茶がまずいと感じることがおおくなりました. 最近おいしい麦茶のつくりかたをしらべつつあるのですが,いまのところの結論は,冷水用のパックをつかわなければよいということです.
麦茶といえば以前は夏ののみものでしたが,わが家では最近ではほとんど季節をとわずに飲む機会がふえています. 1 リットルの紙パックやペットボトルを買うこともしばしばですが,家でもパック (ふくろいり) の麦茶を湯や水にいれてつくっています. ところが,最近とくに,こうやってつくった麦茶がまずいと感じることがおおくなりました. 最近おいしい麦茶のつくりかたをしらべつつあるのですが,いまのところの結論は,冷水用のパックをつかわなければよいということです.
「冷水用ではおいしい麦茶はいれられない!」 というわけで煮出して麦茶をつくります. ところが,これをべつの容器にいれて冷蔵庫にいれておいても,まもなく味がかわって,まずくなってしまいます. 市販の麦茶には保存料としてビタミン C がはいっているので,それをいれることもためしましたが,うまくいきませんでした. 結局,最善の方法はわかしたやかんにいれたままで保存するという方法でした.
「大部屋を冷暖房するにはどういうエアコンがよいか?」 という項目に書いたように,居室でおもに使用していたエアコンがうごかなくなり,おなじへやに設置しているもう 1 台のエアコンだけでしのいできました. しかし,これだけでは十分な冷暖房ができず,効率もかならずしもよくないので,もう 1 台いれることにしました. 最近は本体と工事とをわけて発注していることがおおいのですが,今回はまとめて発注してみました. ところが,室外機に異常があって,いきなり交換ということになりました. べつに発注していれば私自身がリスクを負うところで,すこしひやあせがでるところでした.
これまでつかってきた au のプリペイド携帯の期限が 8 月 6 日までだったので,きょう,ちかくのみせで iPhone を買ってきました. ソフトバンク (SoftBank) の戦略にのせられて,あわせて子供むけ携帯まで契約してきてしまいました (なにしろ,月に 6 円しかかからないというので…). iPhone は当然すぐにつかってみたので,いままでしらなかったこともいくつかでてきました. そのうちのひとつはキャリアとしてドコモが登録されていることです.
買ってきた iPhone をすこしつかってみると,こまることのひとつは copy and paste (コピー・アンド・ペースト) ができないことです. つかってみるまであまり気にとめていなかったのですが,Web でしらべてみるとこの件はあちこちでとりあげられています. Copy and paste は Apple が Macintosh などでいちはやくとりいれた機能です. それがなぜ iPhone にはないのか,それは 2 本の指で操作するという iPhone のインタフェースのためなのでした.
「画期的な日本語入力機能をもつ iPhone,しかし月に 8000 円以上で躊躇する」 という項目には iPhone の日本語入力機能を 「画期的」 と書きました. しかし,実際に買ってきてためすと,どうも,そうでないようにおもえてきました. 応答がトロいのが一番の問題です.
裁判員がおおきな負担を感じるのは死刑判決をだすときだといわれている.これはそのときのために準備するための本である.死刑か無期懲役かをきめるためにこれまでの裁判でつかわれてきた客観的な基準をあきらかにすることにもっとも重点をおいているが,あわせて,その妥当性についても議論している.
裁判官と裁判員との合議において,裁判官は裁判員に対してこれまでの基準にしたがうようにつよくもとめてくることが予想される.そのとき裁判員はどうしたらよいか? この本が重要なヒントをあたえてくれるだろう.
また,この本は文章だけで記述されているが,ここでしめされた基準を図式的に整理すれば裁判員にわかりやすいだろう.
評価: ★★★★☆
まじめな本なのかどうかをうたがってしまうタイトルだが,月刊 「現代」 への連載をまとめた内容ということである. 裁判記録や他の文献にもとづいていて信頼できる. 陪審制を実現すべき制度としていて,戦前の日本における陪審制の評価もたかく評価している. 裁判において裁判官がなにをたよりにし,なにをかんがえるかということにもふみこんでいる. 裁判員になるひとが裁判官を理解するのにやくだつのではないかとおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 司法崩壊@ ,司法崩壊@Amazon.co.jp.
これまで iPod をもっていませんでしたが,iPhone を買ったので,その iPod 機能をつかってみました. すでに iTune には Windows PC 上にあった音源がはいっているので,同期をとるとそれらが iPhone にもはいります. まだ iPod 用の音源は買っていないので,すでにはいっているものはみな MP3 のファイルです. MP3 であることによる音質劣化もあるはずですが,iPhone のイヤフォンがぼろいことによる劣化がもっともおおきく,つぎに iPhone の出力がちいさいことによる劣化がおおきく,それにくらべると圧縮による劣化はめだたないという結果でした.
iPhone の iPod 機能で音楽をききながら Web をいじってみました. 表示だけしているあいだは問題ないでしょうが,日本語を入力しはじめると悲惨なことになります. 「普通のケータイよりおそい (?!) iPhone の日本語入力」 という項目では iPhone の日本語入力機能がトロくて,2 秒くらいかかることがあると書きましたが,どうやらそれではすまないようです. もっとまたされるうえ,iPod の音がとぎれてしまいます.
“おかしな” 民事裁判をあつめて解説している. 裁判官をこてんぱんに批判しているが,どういう対策をとるべきかはほとんど書いてない. とくに,裁判がおかしくなるおおきな原因として 「自由心証主義」 をあげているが,それについてもどうすればよいのか書いてない. 批判する理由も明確でないことがおおく,独善的であり非建設的である. おどろくべきことは,民事裁判ばかりを例にあげていながら,民事をあつかわない裁判員制度とむすびつけようとしていることである.
評価: ★☆☆☆☆
関連リンク: あきれる裁判と裁判員制度@ ,あきれる裁判と裁判員制度@Amazon.co.jp.
中野区の南部,川島通りと富士高校とのあいだの道に 3 対の “ツインハウス” があります. ツインハウスとは,もともと 1 件の家やひとつのビルがたっていた土地を 2 つにわけて,よく似た 2 件の家をたてたもののことをいっています. 以前ならこうした土地にはビルをたてたりアパートをたてたりしたところですが,最近ではちいさな一戸建て住宅をたてることがおおくなっているわけです.
iPhone 3G の画面をブログにのせようとおもうと,とりあえずはべつのカメラで画面をとって,のせるしかないようです. スナップショット機能があればよいのですが,iPhone にはもともとこの機能はなく (これはまちがいでした ― コメント参照 (2008-8-10)),そのためのプログラムをのせようとしても,まだ iPhone 3G に関してはサード・パーティのプログラムをのせることができないようです. やむなく手持ちのカメラでとってみましたが,とった写真を確認するときにモアレ縞ができて,あまりうまくいきません.
小林 多喜二 の 「蟹工船」 を 「愛蔵版 ザ・多喜二」 で読んだ. この小説の存在は中学生ころから知っていたが,読んだことはなかった. 最近この小説が非正規雇用者を中心としてよく読まれていて,非正規雇用問題と関連づけてさんざん議論されているが,論じられていない点も多々あるようにおもえる.
タイトルには 「ウェブ」 がついているが,むしろケータイの話題,とくにこどもによるケータイ使用に関する話題がおおい. しかし,全体として散漫な印象であり,なにがいいたいのかよくわからない. その理由はこの本が新聞などからとった多数の文章を PHP の編集者が中心にまとめたものだからだろう. また,サル学が専門の著者がサルのはなしを書いていないことも,文章のおもしろさを減じているのかもしれない.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: ウェブ人間退化論@ ,ウェブ人間退化論@Amazon.co.jp.
これまで au の携帯電話をつかってきましたが,それを iPhone に,つまりソフトバンクにかえました. おもわぬところで圏外になってしまうことがわかりました. 東京でくらしているのでソフトバンクにかえても問題ないとおもって電波の状態を検討してこなかったのが,まちがいでした.
この本がとりあげている問題は重大である. 子供がケータイを何にどのようにつかっているかを分析し,ネットいじめ,ケータイがもたらす心理的な罠,フィルタリングの問題などについて論じている. しかし,子供をすごく,とおくから見ている印象だ. 直接,子供にきいたナマの情報というのはないようにみえる. こういう情報はもう聞きあきたし,そういう本ならほかにも,いくらもあるようにおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: ケータイ世界の子どもたち@ ,ケータイ世界の子どもたち@Amazon.co.jp.
通常の新書の約 2 倍のページをつかって,おもに古代ギリシャからからバロックまでの都市計画を説明している. それ以降から現代の都市計画を日本の例もあげて説明しているが,ちょっとバランスがわるい. 世界史なので日本があまりとりあげられないのはやむをえないかもしれないが,もっと近代・現代にページをさいたほうが読者の興味をひいたのではないかとおもえる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 都市計画の世界史@ ,都市計画の世界史@Amazon.co.jp.
小泉内閣で農水相や党幹事長などをつとめ,郵政解散・総選挙でも中心となってはたらいた 武部 勤 が小泉時代をふりかえるとともに,「改革フォーラム 新しい風」 を代表して今後すすめるべき改革について書いている. どちらも書くに値するテーマだとおもうし,わかりやすく書いているともおもうが,1 冊の新書のなかで両方を論じると中途半端になってしまうようにおもう. 民主党を応援するそぶりもみせながら 小沢 一郎 を攻撃するなど,プロパガンダ的な要素もあって,散漫な印象である.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: それでも改革はやまぬ@ ,それでも改革はやまぬ@Amazon.co.jp.
あいさつのはがきや封書をだすことはほとんどなくなったが,テレビなどではときどき話題にされる. そういうとき,8 月になったら 「暑中お見舞い申し上げます」 ではなくて 「残暑お見舞い申し上げます」 と書くのだと,こだわるひとがいる. しかし,最近まで梅雨がつづいていて,最近やっともっとも暑い季節になったのだから,「暑中」 と書くのが当然だろうと私はおもう.
これまでネットでの株取引にはマネックス証券をつかってきた. 会社の持株会で 1000 株たまると,ひきだしてマネックスにいれて,売りたいときにはそこで売っていた. いれるときの手続きはいささかめんどうくさいが,いったんいれてしまうと,あつかいは楽だった. ところが,持株会が野村證券と契約して,野村の口座にしかいれられないようにしてしまった. その結果,いろいろと不便をしいられている. つかい勝手のわるい野村はやめて,マネックスかまたはほかの口座にいれたいのだが,やめられない.
1 年ほどまえにマネックス証券で売った T 社の株の株主通信がまだこちらに送付され,配当がまだこちらにふりこまれてくる. 配当がとどかないのにほうってあるのも理解できないが,半年ほどさきには株券電子化がひかえているので,名義変更しないままだと問題がおこる可能性がある (名義変更していないことを理由にこれは私の株ですなんていう主張をすることはできないだろうが). だれが買ったのかわからないのでマネックスにこの件を連絡したが,なしのつぶてである. 電子化の直前にもう一度,マネックスに連絡をとってみようとおもうが,どうなることだろうか?
最近,地デジのテレビをみていて,音量がおおきすぎることが気になります. デジタルなので平均の音量をおさえてもノイズ (雑音) はほとんど気にならないはずなので,アナログのときとはちがうはずです. それなのに,すくなくとも NHK のニュースなどをきいているかぎりは音がおおきく,他局だけでなく NHK のほかの番組とのあいだでも音量がちがっていて,リモコンで調整する必要があります. もっとひどいのはクラシック音楽の番組であり,場面が演奏から会話,会話から演奏とかわるごとにリモコンをもって調整しなければなりません. これはこまります.
数日前にピカソのゲルニカの写真をネットでひろってきた. それをちぢめたのが下の写真である. すでにおおくのひとがこの絵を解説してきているが,この不気味な三角構図について書いてみたくなった.
価格.com のユーザ・レビューに書いた内容です.
最近は高出力のオープン・トースターが多くなっているようです. 目的によってはこのほうがよいのでしょうが,1 年前にこのトースターを買ったときにはおもな目的は食パンを焼くことでした. その結果,これまでよりパンを焦がしてしまうことがふえたようにおもいます. パンを焼くには 1000 W はつよすぎるので,火力が超調整できればよいのだとおもいます. しかし,わが家では食パンなら食パン専用のトースターがよいだろうということでそれを買って,この問題は解決しました. この機種特有の問題ではありませんが,1000 W あることによる利点はよくわかりません.
「普通のひと」 でもできそうな部分とできそうもない部分と両方をふくんでいる. できそうな部分としては手帳のかきかたがある. こまかくわかれた市販の手帳の欄は無視して,つかいやすいようにつかえばよいということ,日ごとのページと月ごとのページにスケジュールを重複して書くのはやめるということなどが書かれている.
それに対してファイリングに関しては,キャビネットの写真がいくつかあるが,とてもこれだけのスペースを確保できないだろうとおもってしまう. 場所がせまくてもできることはもちろんあるだろうが…
いずれにしても,ほかのひとがあまり書いていないことがいろいろある. 読む価値のある本だとおもう.
評価: ★★★☆☆
第 1 章に 「これからは 「専門バカ」 よりも 「何でも屋」」 ということばがある. 何でも貪欲に勉強して本を書こうというひとには,この本は参考になる点がおおいだろう. しかし,専門 「バカ」 はこまるが評論を書くにも解説書を書くにもやはり専門を核にするべきだとおもえる. すくなくとも,専門をおろそかにしてみんなが広く浅くをめざしたら,日本はほろびるだろう.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: 単行本 他人の 10 倍仕事をこなす私の習慣@ ,他人の 10 倍仕事をこなす私の習慣@Amazon.co.jp; 文庫 他人の 10 倍仕事をこなす私の習慣@ ,他人の 10 倍仕事をこなす私の習慣@Amazon.co.jp.
こどもにつかわせるパソコンにはフィルタリング機能 (Parental Control 機能,ペアレンタル・コントロール機能) が必要です. しかし,あたらしいパソコンにどんなソフトをのせればよいのかがわかっていなかったので,すこししらべてみました. インターネット協会の 「フィルタリング,知っていますか」 というページにはフィルタリングに関するビジネスをしている会社のリストがありますが,そのサイトなどをしらべて,いくつかの候補にしぼりました. そのなかで,とりあえずは無償でつかえる 「Yahoo! 安心ネット」 をためしてみましたが,これでは十分でないとかんがえられる理由もみつかりました.
1 年ちょっとまえに Shuttle SS30G2 というベアボーンを買って Windows Vista の環境をととのえました. CPU としては Celeron 440 を選択しましたが,これではなかなか快適につかうというわけにはいきませんでした. Core2 Duo も価格がさがってきているので,この CPU はべつのマシンにゆずって,このマシンでは Core2 Duo をためしてみました.
インターネットのフィルタリング・サービス (ペアレンタル・コントロール・サービス) でポルノ・サイトがうまくフィルタされているかどうかをためすのに,私は 「babe」 ということばを Google でさがしてきました. 統計はとっていませんが,記憶をたよりにこの検索について書いてみます.
まだ実現するかどうかわかりませんが,庭にウッドデッキをつくったらどうかというかんがえがうかびあがってきました. としをとってきた母がそとに洗濯物などをほしやすくするには,なるべく段差をなくしたほうがよいだろうということがひとつ,あります. また,ウッドデッキがあれば,庭でバーベキューをするというような可能性もあります (妻からは蚊がおおいからだめだといわれていますが). DIY でやれば 10 万円以下でできることもわかりましたし本体のくみたては数時間以内でできることもわかりましたが,基礎工事を自分でやるのはちょっとたいへんそうです.
「やる気」 がないのにもいろいろな原因やレベルがある. この本ではその原因を 「思うように仕事がはかどらないから」,「仕事の目標が見つからないから」 など,6 つに分類している. そして,原因のちがい,レベルのちがいなどに応じて,いろいろな対策をしめしている.
いずれかの原因,いずれかのレベルに特化して対策をしめしても,そこからはずれているひとには効果がないが,この本からはよりおおくのひとが自分にあった対策をみつけることができるのではないかとおもう. それができるのは,著者みずからがかつて 「やる気なし人間」 だった,たぶんそのときによっていろいろな原因やレベルを経験してきているからなのではないかとおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: やる気の法則@ ,やる気の法則@Amazon.co.jp.
著者は読売新聞記者出身ではあるが,1960 年代から大規模小売店業者を指導する立場になった. 本書はその立場から書かれたものである. 本書においてはアメリカの合理主義的なやりかたを紹介し,それが日本に根付かないことをいろいろな点から指摘・批判している.
たとえば,「有機栽培だから」,「自然農法だから」 よいといいつつ,その科学的根拠があいまいにされている点 (p. 71),マクドナルドのマニュアルが科学的実験をつきつめてできあがっていること (p. 202),台湾での買い付けにおいてアメリカのバイヤーが品質確保のためにきちんと指示をだしているのに日本のバイヤーはそれをしていないために品質が確保できていないこと (p. 241),日本のアイロン台は丈夫すぎて高価になっていること (p. 203) などが指摘されている.
しかし,アメリカと日本とのちがいやアメリカでウォルマートがきらわれていることなども考慮するべきだとおもえるが,こうしたことについてはほとんど書かれていない. アメリカの業界は日本より消費者を指向しているが,この本においては消費者の立場をどうかんがえているのかもあきらかでない. というわけで疑問の点もいろいろあるが,まだ,くみとれる点もおおいとかんがえられる.
評価: ★★★☆☆
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「システマティックな情報分析法・思考法と裁判員制度」 という項目に書いたように,裁判のスキルがない裁判員にはスキルにかわる手段が必要である. その手段はわかりやすいものでなければならない. そのためには,べったりと文章によって記述されたものではなく,ダイヤグラム,表,図解といった視覚的な手段をつかうのがよいだろう. ここではまだまったく未完成のかたちながら,そういう手段の案をしめしてみたい.
おとなになると 「常識」 にとらわれて自由に行動できなくなるので,それを排して自由になろうという趣旨はたいへんよい. しかし,こどものときはほんとうに自由だったのだろうか?
こどものころは温泉で下半身をかくしたりしなかったのが,おとなになると人目を気にするようになると書いている. しかし,私のばあいはむしろ逆だった. 「何もない原っぱで遊べますか?」 というのもあるが,いまでも原っぱをたのしめる私に対して,私のこどものほうがたのしめないようだ.
つまり,こどもかおとなかということはあまり関係なくて,へんなこだわりはすてたほうがよいということだ. この本のヘンなところにこだわるのも,もうやめよう.
評価: ★★☆☆☆
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著者はプレカリアートあるいはワーキングプアがうみだされる背景を分析し,プレカリアートを搾取する日雇い派遣などのビジネスを糾弾している. そして,立ち上がるプレカリアート (とともにたたかう著者) がいる一方で,そういう行動に批判的なプレカリアートがいることも具体的な取材にもとづいて書いている. 座談会を企画しているが,そのなかに努力しない若者をなげく 61 歳の女性もまじえているのがよい. また,石原都知事と著者との対談ものせているが,火花をちらしそうな雰囲気もあるなかで,都知事からある程度有意義な発言をみいだしているようだ.
冒頭にプレカリアートということばがイタリアでつくられたことが紹介されているが,そういう世界規模の問題であるだけに容易に解決できるものではない. しかし,解決をめざしていろいろくふうしている著者を応援したい.
評価: ★★★★☆
関連リンク: プレカリアート@ ,プレカリアート@Amazon.co.jp.
Intel の CPU が世代ごとに消費電力をふやしていったころは,CPU ファンも世代ごとにおおきく,おもく,つまりはアルミを大量につかうようになっていっていました. しかし,消費電力があたまうちになった現在では,CPU ファンも軽量化され,アルミだけでなくプラスティックも節約されているようです. これは資源という点からみるとよいのですが,その反面,あつかいやすくはなくなっているようです. 最近,CPU のとりつけで 2 個のファンをいじりましたが,手やケーブルがファンにふれて,こまりました.
この本は今年 7 月に出版されたばかりだが,その論点のほとんどは 10 年以上まえから指摘されていることである. IT がジェネラルパーパス (汎用) コンピュータにささえられた技術であることは,この本でもふれている 1960 年代に登場した IBM のシステム 360 以来である. 日本の情報システムのおおくがレガシーである,つまりふるびたシステムをだましだましつかっていることも 20 年以上まえからである. 日本の電子政府が 「おもちゃ」 だという指摘はもっとあたらしいが,ちょっとつかってみればわかる程度の指摘でしかない. そして,これらの問題点に対する解決策はあたえられていない. それでいて 「日本の停滞を打破する究極手段」 などという副題をつけているのはあまりにひどい.
つまり,この本のもとになっている知識はだれでもすぐにしらべられる程度のものであり,結論 (になっていないむすび) もそうである. 著者自身がもうレガシーになってしまったということだろうか?
評価: ★★☆☆☆
アメリカで殺人事件の陪審員にえらばれた学者が,召喚されて陪審長とされてから無罪の評決をするまでを記憶をたどりながら書いている. 検察が被告が正当防衛でないことを証明できていないことが無罪とする理由だが,その結論を全員が支持するまでに 4 日かかり,その間にさまざまな経験をしている. 著者は陪審員にえらばれて自由をうばわれ,へたをすると投獄さえされかねない 4 日間の経験をした結果,国家にもっともおもい立証責任を課すべきであることを痛感し,それが無罪判決をささえている.
この記述のなかから,アメリカの陪審制度や裁判に関する問題点をかいまみることもできる. この陪審においては理知的な陪審長がうまく陪審をリードしているが,いつもそんなにうまくはいかないだろう. また,時間をかけて証拠品のビデオを再検討したりしているが,そうしなければ検察のいいぶんをそのままみとめてしまっていたかもしれない. こうしたことは裁判員制度についてかんがえるときにも,やくだつだろう.
評価: ★★★★☆
関連リンク: ある陪審員の四日間@ ,ある陪審員の四日間@Amazon.co.jp.
海外から日本にくる旅行者はまだおおいとはいえませんが,小泉首相の時代から積極策がとられて,急速にふえているということです. 「徒歩による海外旅行のたのしみとリスク ― バンコク編 ―」 や 「徒歩による海外旅行のたのしみとリスク ― パリ編 ―」 に書いたように,私は海外旅行や出張の際に現地のひとたちから親切にしてもらいました. それゆえ,「観光客にはとくに親切に !」 にも書いたように,日本にきた旅行者に親切にしてあげなければと,つよくおもっています.
日本では消費者政策がもっとももとめられていた時代には生産者中心の政策がすすめられてきたが,より生産者政策が重要になってきたいまになって,消費者庁の設立というような消費者政策を重視しているようにみえる. これはもしかすると日本にとって危機的な事態なのではないだろうか?
私もケータイ小説を読んでいないひとりだが,そういうひとはケータイ小説ときくと十把ひとからげにとらえがちだ. しかし,この本を読めば,そのなかにも,ひとりの作者が計算づくで書いた Deep Love のような作品もあり,「ライブ」 つまり読者の反応をうけながら書かれていくものもあることがわかる. とはいえ,文体はいささか,かたいし,あまりまとまりがよいともいえない. もうすこし,いろいろ情報をあたえてくれることもできたのではないかと惜しまれる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: ケータイ小説活字革命論@ ,ケータイ小説活字革命論@Amazon.co.jp.
どんな分野でも 「できる人」 は 〈まねる (盗む) 力〉,〈段取り力〉,〈コメント力〉 をもっているという. なるほど,さすが齋藤先生だ,とおもいながら読んでいったが,わけあって,途中で数日ほうりだしてからつづきを読んだ. それまでに書いてあることをすっかりわすれていることに気づいた. 私にとっては,もっともだがどうもピンとこなくて実践的にはつかえない,すぐ内容をわすれてしまう本だった.
評価: ★★★☆☆
株,債券,インターネット上のさまざまなとりひきなど,経済のバーチャル化がすすんできましたが,最近はリアルな商品が買われています. そのために原油,食糧などの価格が高騰して深刻な事態をまねいていますが,リアルな商品がみなおされてバランスが回復されようとしているのだとかんがえることができます. これは経済の健全なうごきだということがいえるのではないでしょうか?
もう,ふるい話題になってしまいましたが,郵政民営化の意味について書いてみたいとおもいます. 郵政民営化の意味はいろいろありますが,特定郵便局についてみると,その局員とくに局長が郵便局のいきのこりをかけて必死にかんがえる環境をつくることが最大の意味だったとおもうのです.
プレゼンテーション [Nis 04] [Tak 99] や思考法 [Mur 06] でつかわれる図解のおおくは,プログラムの制御構造やデータ構造と対応していることがわかる. しかし,日本における図解の解説本ではこういう論理構造がかならずしも明確にされず,図解が論理をあらわさずに,みばえをよくするだけになってしまっているようにみえる. プログラムと対応づけることによって論理を明確化することができるだろう.
一方,図解において重要なポイントとされているがプログラムにおいては重視されていない点 (たとえば要素数を 7 くらいにおさえるべきだという点) が多々ある. これは,プログラムが読み手の立場で書かれていないことをあらわしているとかんがえられる. よみやすいプログラムを書くためには図解からまなぶべき点がいろいろあるだろう.
わが家のリビングはかならずしも冷暖房効果がよくありません. その最大の原因は窓から熱がにげたり,はいったりすることにあるとかんがえられます. そこで,対策を検討してみました.
「裁判員のための図式化された情報分析判定法の案」 においては,判決をくだすための情報分析法が裁判員に理解しやすいように図式的にしめされるべきだとのべた. そこでは第 1 のステップが有罪か無罪かの判定だとのべたが,そのための方法はしめせなかった. ここでは刑法の理論すなわち刑法総論にもとづいてその判定法についてかんがえる.
NTT 東日本の ICC (InterCommunication Center) が自宅からあるいてもいけるオペラシティにあります. こどもをつれて,きょう 8 月 31 日が最後の 「ICC キッズ・プログラム 2008」 と来年 3 月までの 「OPEN SPACE 2008」 をみてきました. どちらも,こどもにとっても私にとっても,たのしむことができる展示会でしたが,いささか不満な点もありました. とくに OPEN SPACE 2008 のほうは,作者が意図した方向に体験者をガイドできていない作品がめだっているようにおもえました.