オールステンレス水栓はユーザビリティに問題あり ?!
「キッチン水栓のデザイン ― オールステンレスとプラスティックつき」 に書いたように,最近はオールステンレスの水栓がおおい. オールステンレスだと耐久性はもうしぶんない. しかし,シャワー水栓のようにつかいかたが比較的複雑なものでも,なにも表示がない,つかいかたを示唆するものがすくないので,ユーザビリティには問題があるのではないだろうか.
「キッチン水栓のデザイン ― オールステンレスとプラスティックつき」 に書いたように,最近はオールステンレスの水栓がおおい. オールステンレスだと耐久性はもうしぶんない. しかし,シャワー水栓のようにつかいかたが比較的複雑なものでも,なにも表示がない,つかいかたを示唆するものがすくないので,ユーザビリティには問題があるのではないだろうか.
富士サファリパークでカンガルーが 2 匹ずつ,けんかしている,あるいはじゃれあっている様子をみて,まわりのひとたちといっしょに興じてきた.
足がよわってきた私の母から中学生になったばかりのこどもまで,自分もいれてあわせて 4 人が満足できる旅行をめざしている. さらには妻の父母までいれて 6 人でできることはないかとかんがえているが,きょうは 4 人での旅行の話である.
私自身はなるべくあるきたいという希望をもっているが,そういう希望があるのは私ひとりである. 母までつれていくときは,なるべくあるかなくてもすむように配慮せざるをえない. とくに,階段が不可避なところはなるべくさけたい. しかも,予算にはきびしい制約がある. すべての条件を満足させるのは非常に困難だ.
家族をつれて旅行するとき,いつもこまるのは,行動計画のきめかたのむずかしさだ. 私以外はだれも,いっさい冒険しようとしない. 家族とくにこどもがうごかなくなったとき,私ひとりでいって状況を把握できるときはそうするが,状況把握に時間がかかるのでそれができないときがこまる. 家族がうごかなくなると,みうごきがとれなくなる.
著者は (経営) コンサルタントであり,顧客である企業の身になって提案やプロジェクト管理をしてきた. そういう著者からみると現在の 「クラウド・コンピューティング」 のさわぎはシステムインテグレータなどが企業をふりまわしているようにみえる. 自社にとって真に必要なものはなにか,それをクラウド・コンピューティングによって実現できるのかをみきわめる必要がある.
そのため,著者はクラウド・コンピューティングとはなんなのか,1960 年代の TSS (タイム・シェアリング・システム) にまでさかのぼってみきわめようとする. また,クラウド・コンピューティングの技術を分析し,さまざまな仮想化との関係も論じている. しかし,一般の企業ユーザにはこうした技術を理解する必要はないということもいっている.
Google と Amazon についてはかなりのページをさいて分析しているが,ほかに SAP, Oracle, IBM, 日本の各キャリアなどの企業の動向も分析している. 「クラウド・コンピューティング」 が混乱した状況にある以上,かんたんな処方箋はない. こうしたさまざまな知識をえて総合的に判断することが経営者やコンサルタントなどには必要とされているのだろう.
評価: ★★★☆☆
特定の出版社に関する本をさがしたいとおもって,適切な方法がないかさがした. つまり,その出版社が出版した本をさがすのでなくて,その出版社について書かれた本をさがすということである. これは,おもったよりずっと困難であることがわかった.
IPA (情報処理推進機構) が未踏ソフトウェア創造事業によって開発された IPA フォントの OpenType 版を公開した (IPA フォントのダウンロード). このフォントを PC にダウンロードして,MS P 明朝,MS P ゴシックという 2 つのフォントをそれぞれ IPA P 明朝,IPA P ゴシックでおきかえてみた. いくつかの長所と短所がみえてきた.
[よのなか] 科などを通じて公立中学の 「改造」 をめざし,この本の執筆後に杉並区和田中学校校長となった和田和博と他の 3 人の著者との対話をまとめた本である. 対話のなかで従来の公立を中心とする中学がかかえる問題点はいろいろ指摘されているし,にじみでているものはいろいろある. しかし,「改造」 のための具体的な提案はかぎられている. 櫻井との対談のなかでは彼女のおいたちなどがかたられていて,「改造」 とは関係ないが,そのほうが興味をひく. やはり,いまこの著者の本を読むなら,校長になったあとのものを読むべきなのだろう.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: 中学改造@ ,中学改造@Amazon.co.jp.
こどもの希望で渋谷の 109 に行った. 私はかならずしも,ついていく必要はなかったのだが,この機会にみてきた. 売っている商品にはあまり興味がないが,売りかたに関してはいくつかおもしろいことがあった. とくにめだったのは,いたるところに箱がつみあげてあることだ.
渋谷 109 のなかに,いたるところで箱がつみあげられていることは 「積み上げた箱箱箱… ― 渋谷 109 探検記」 に書いたが,ここにはほかにもいくつか,おもしろい点があった. ひとつは裏口ちかくに場ちがいだとおもえるハンコ屋があることだ.
新ウィーン楽派のオムニバス 「新ウィーン楽派作品ボックス シノーポリ & シュターツカペレ・ドレスデン 8 枚組」 (2564 69414-0) を買った. このなかの 1 枚にベルクの 「初期の 7 つの歌曲」,「ワイン」 などの曲がはいっている. この 2 曲はカセットテープがまだ普及していなかった時代 (40 年くらいまえ) に 5 インチのオープンリール・テープに録音して,くりかえしきいたことをおもいだす. この 2 曲をつづけて録音していたのだ.
「猫の品格」 なんていうタイトルは冗談としかおもえなかったが,どうやらかなりマジなようだ. 「猫には品格がある」 というのはわかる気がするが,「品格についてあれこれ論じるということが,品格に欠ける行為である」 とか,「常に人目を気にしているとう,自分で考えてもかっこわるいことこの上ない,真に品格のないというこの [著者の] 性格」 という記述にはいささか病的なものを感じる.
こういうマジな部分はあまりおもしろくないが,もっと軽い部分を読むと,この著者はタダモノではないと感じる. 猫ベッタリの文章ではあるが,そのなかに夏目漱石の 「我輩は猫である」 が猫好きを落胆させる話とか,四季の 「キャッツ」 はブロードウェイとちがって変という話とか,レズビアンの猫の話とか,いろいろおもしろいエピソードがでてくる.
文体も 「うちの猫 [中略] 静かに抱かれたりなんかしやがらねえ」 というように,変化をつけていて,あきさせない. 猫のフンをとる話もあるが,「風呂上がりで湯気ほかほかの全裸で,やりたての [...]」 とくると,一瞬,なにをやりたてなんだろうとおもってしまう. こういう秒単位で変化のある文章を書けるひとは,そういないだろう.
しかし,飼っていた猫が情事におよぶまえにひきはなして,(病気をうつされないようにするためとはいえ) 「やはり,猫は室内飼いをしなければだめだ」 と書いているのを読むと,猫好きとは勝手なものだとおもってしまう. 「旅行好きの猫」 にあこがれるという話もあるが,ひとりで旅行する猫のことかとおもってしまうと,実は海外旅行につれていける猫の話をしている. これも買主の身勝手だろう. それとは別の話だが,最近発売されたばかりなのに品切れになって,アマゾンでは 1600 円以上の値段がついている. これも猫好きのすごさなのだろう.
犬より猫が好きではあるが,猫を飼っていない私にはほとんどなんの役にもたたない話なので,さっと読んでおわりにした. しかし,最近読んだなかでもっともウィットのきいた文章だ.
評価: ★★★★☆
関連リンク: 猫の品格@ ,猫の品格@Amazon.co.jp.
最近買った新ウィーン楽派のオムニバス 「新ウィーン楽派作品ボックス シノーポリ & シュターツカペレ・ドレスデン 8 枚組」 (2564 69414-0) については 「オープンリール・テープにいれて聴いた時代をおもいだすベルクの曲」 にも書いたが,このなかの CD 1 にあるシェーンベルクの 「オーケストラ歌曲 op. 8」, 「ワルシャワの生き残り」 や 「室内交響曲第 1 番」 などをきいた. 表現主義的な傾向があらわれている歌曲にはシノーポリの 「精神分析的」 な演奏がむいているのではないかとおもった.
新ウィーン楽派のオムニバス 「新ウィーン楽派作品ボックス シノーポリ & シュターツカペレ・ドレスデン 8 枚組」 (2564 69414-0) のなかにウェーベルンの CD が 1 枚だけある. ウェーベルンの曲はみじかいし音の数もすくないが,その 1 音 1 音にシノーポリは魂をこめている. シノーポリはこの 1 音 1 音からウェーベルンの 「精神」 を分析することができたのだろうか?
ドナルド・クヌースの本にならって (?) 仮想マシン Comp-XX の機械語プログラミングからはじめて,アセンブラ,Fortran,Basic, … と説明がつづき,最後に C, C++, Java, スクリプト言語の説明でおわっている. 正統的な入門のしかただが,初心者にこれで理解しろというのはむずかしいだろう. 案の定 (失礼!) 品切れ (絶版 ?) になっている.
初心者でなくても 2 つ以上のプログラミング言語をあつかうのはむずかしい. 初心者にはなおさら,まずなるべくたんたんな言語をすこしおぼえてもらうのがよいのではないだろうか. そのうえでなら,もしかしたら Comp-XX にもつきあってもらえるかもしれない. Comp-XX として,スナップ・スイッチがならんだ古典的なコンピュータの絵が何枚もあるが,まったく 「仮想」 でおわってしまっている. これに似た実在したコンピュータの写真をのせれば,もっと迫力があっただろう. ほかにも,もっとリアリティがあれば…という気がする.
評価: ★★★☆☆
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「図解雑学」 シリーズには雑学らしからぬ本が多いが,この本は日本史のなかのさまざまなエピソードをあつかっていて,もっとも雑学らしい. ただし,大半は江戸時代に関するエピソードであり,そのなかでもとくに武士のことが多い.
また,このシリーズではたいてい右ページは図や絵になっているが,この本はちがっていて,右ページもほとんど文章でうめつくされている. つまり,「雑学」 ではあっても 「図解」 ではない.
とはいえ,江戸時代の武士のエピソードに興味があるひとにはよいだろう (私はそうでないのでハズレだったが…).
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 誰も知らない日本史の真実@ ,誰も知らない日本史の真実@Amazon.co.jp.
私がこどものころは,音楽を録音した媒体といえばまず LP (long-play records) だった. 1 枚 2000 円するのがふつうだった. 当時は現在よりはるかに所得がすくなかったから,そんなにたくさん買えるものではなかった. ところが,現在では CD 1 枚が 2000 円以上するものもあるとはいっても,所得をかんがえれば当時よりずっとやすい. しかも,最新の録音でなければ 1 枚 1000 円以下で買えるものもすくなくない. そうなったおおきな理由のひとつはネットで不法に音楽ファイルがタダでやりとりされているからだ. しかし,それはともかくとして,平均をこえる所得があるひとにとっては,音楽飽食の時代になってしまった.
教養主義は死んだというひともいるが,実用一辺倒だった近年の経済・社会のいきつく果てが金融資本主義の崩壊につながったのだとしたら,もういちど教養主義や 「役にたたないもの」 すなわちトリビアをみなおしてもよいのではないかとおもえる.
死後の世界を図解しようという前代未聞の (?!) こころみである. イラストを書いているのは著者ではないので,どれだけ著者の意図がイラストレータにつたわっているかはよくわからないが,いろいろと興味ぶかい点がある.
「地獄界の 「針の山」 や 「血の池地獄」 は実際にあるのでなく観念的に地獄の苦しみをあじわう」 というわけで,ベンチのようなものに腰かけている絵がかかれている. 地獄の映画をみているようなものであり,現実の戦争などにくらべれば天国のようなものだとおもえる. これはぬるま湯につかった日本の現状を反映しているのだろう.
地獄界からしてそうなので,さらに天界となると 「常に昼のような明るさに満たされ,季節や天候の変化もない」 ということだ. これでは退屈で死にそうだ.
水子供養を手厚くすれば賽の河原での修行がうまくいくが,「通り一遍の供養」 では修行がはかどらないという. 著者は真言密教の管長だというが,その立場 (あるいは利益) がこういうかんがえに反映されているようにおもえる.
この本には黒カビが魔物をよびよせるとか,衣服をくりかえしクリーニングすることでマイナスの霊がさけられるとか,ラブホテルには水子や色情霊がいるので注意が必要だとか書かれている. ある意味で著者の感覚のナイーブさをしめすものだといえるだろう. 過剰な清潔感などはいただけないが,よりよい生活をおくるためのくふうとして,ある程度はうけいれられるかんがえだとおもえる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 下ヨシ子の死後の世界@ ,下ヨシ子の死後の世界@Amazon.co.jp.
「時間論」 ときくと哲学的な内容をおもいうかべる. しかし,本書では哲学や生物における時間の話題はとりあげられてはいるが,ページはきわめてかぎられている. 著者の専門は宇宙論であり,ほとんどのページが物理的な時間,熱力学的な時間にさかれている. 相対性理論や宇宙論が説明されたページのなかには,もちろん時間論と密接に関係する部分もおおいが,直接の関係がない (とおもえる) 部分もすくなくない.
この本のよいところは,熱力学的なエントロピーと確率論的なエントロピー (ということばはつかっていないが) をうまくむすびつけているところである. しかし,「時間論」 というタイトルをつけるからには,もうすこしはばひろい内容をとりあげてほしかったとおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 図解雑学 時間論@ ,図解雑学 時間論@Amazon.co.jp.
プレゼンテーションなどの際には文章ではわかりにくい要素や要素間の関係を図解するとわかりやすい. この本では図解の要素としてまず○△□などのかたちをとりあげ,つぎに矢印や線など,それらを関係づける方法を論じている. そのあとで論理思考を 「図解の説得力を高める」 ものとして論じている. これは順序が逆だろう. まず論理があって,それを直観的にわかりやすくするために図解があるはずだ.
この点にかぎらず,この本においては 「論理」 がよわいとおもえる. MECE を 「モレやダブリのない状態」 と説明しているのはよいが,それを論理学の用語と紹介したり,不適切な例をあげているのもそのひとつだ. ひとを説得するには論理がしっかりしていることがまず必要だろう.
図解の入門書はいろいろあるので,他の本をえらんだほうがよいだろう.
評価: ★★☆☆☆
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まもなく海外出張をひかえているが,パスポートの期限が 3 カ月をきっているので,このままでは入国できない. そこで,都庁にあたらしいパスポートを申請しにいった. 一見,手続きは以前よりかんたんになっているのだが,実は手続きに必要な写真にあれこれと注文がつくので,とてもしろうとではパスポート用の写真はとれないとあきらめて,都庁内にある写真屋で 1200 円はらって写真をとってもらった.
たまにしか日本にかえらないというバクチ打ちの著者が,石原慎太郎を斬り,愛国心,教育,性,ドラッグ,死刑,人種差別など,さまざまな問題を論じていく. これで,日本のなかしか見ていない読者は開眼されるのかもしれない. しかし,私にはどうも迫力が感じられない. 退屈な文章だ. チンピラがわめいているようにしか,きこえない (失礼!). めったに日本にいないからズレているということだろうか.
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: 越境者的ニッポン@ ,越境者的ニッポン@Amazon.co.jp.
Thunderbird は受信するべきメイルとスパムとをかなりよく,みわけてくれる. しかし,うまく識別できないものも当然ある. 学会から定期的に送付されてくる HTML メイルのおおくがスパムとみなされてしまう. それをゴミの山からすくいだそうとしたとたんに,それよりずっとおおくのスパムを目にしなければならない はめにおちいった.
マインドマップとはなにかという問のこたえをみつけたいというのが,この本を手にとったひとつの理由である. しかし,これまでにわかっていた以上に明確なこたえはみつからなかった.
マインドマップはなににつかえるのかという問のこたえはこの本のなかにいろいろ書いてある. しかし,どれも私には説得力をもたなかった.
マインドマップは木構造 (ツリー) にみえるが,ちがうという.ちがいは明確にされていないが,マインドマップにはアート性があるのはたしかだろう. アート性があるために,マインドマップをつかえば文字だけのノートより脳に刺激をあたえることができるだろう. しかし,マインドマップはアートというよりはブラックアートだともおもえる.
マインドマップにはいろいろなことばのあいだの連想的な関係が記述される. しかし,それがどういう関係なのかはわからない. また,論理を記述することもできないだろう. この本じたいが,文章で書かれていてはいても,論理がよくわからない. マインドマップのような文章である. マインドマップばかり書いていると,そうなってしまうのではないだろうか?
評価: ★★☆☆☆
関連リンク: ザ・マインドマップ@ ,ザ・マインドマップ@Amazon.co.jp.
厚生労働省による医薬品ネット販売規制は一部が延期されたものの,ネットで継続的に購入していない医薬品については 6 月から買うことができなくなるという. 私はこれまで不定期にネット販売を利用してきたので,影響をうける. そのため,反対意見をパブリック・コメントとして投稿した. 以下はその内容である.
毎年,春になると軽症だが花粉症にかかる. 症状をみながら,くすりをのんでいる. いろいろなくすりがあるが,比較的おおいのは 1 日 3 回のむべき錠剤と,1 日 2 回のむべきカプセルである. しかし,私は 1 日 2 回,錠剤をのむようにしている.
複雑系に関するやさしい話から数学的な話まで,さまざまな内容がいりまじっている. 数学的な話を理解するには基礎的な説明が必要だが,そのためにところどころ,「次元とは」,「対数とは」 といった基礎的な話もおりまぜられている. とはいえ,これだけでは初心者が理解するにはたりないだろう. それが 「雑学」 だといわれればそれまでだが… この本には第 2 版がでているが,最後に 10 ページくらい追加されている以外は,目次をみたかぎりでは変化がない. 理解しやすさもあまりかわっていないと想像される.
この本でひとつ不満な点は,この本でとりあげられている 「複雑系」 は比較的かんたんに計算できるものがおおくて,なぜ近年になって複雑系が 「大ブーム」 になったのか,その理由が書かれていないことだ. ライフゲームなどが複雑な挙動をすることは 40 年以上まえからしられていた. しかし,そういう複雑系の性質がよくわからなかったのはコンピュータの計算能力がひくかったからだ. コンピュータがはたしたやくわりについて書いてほしかったとおもう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 複雑系@ ,複雑系(第2版)@ ,複雑系@Amazon.co.jp,複雑系(第2版)@Amazon.co.jp.
最近,家でも会社でも何個か光学式マウスを買った. 動作が安定しないものもあったが,現在つかっている MUS-TK51-W (写真) というマウスは安定動作している. しかし,光学式マウスでこまるのは,しょっちゅう,そうじしてやらないと,すべりがわるくなることだ. 機械式マウスとはちがって,そうじしなくてよいはずではなかったのか…
ネーミングに関する本はほかにも何冊かある. しかし,ネーミングについて,これだけ系統的にせまった本はたぶんほかにはないだろう. ネーミングのしかたを分類し,あらゆる角度から発想できるようにしている. こういうやりかたではおもいつかないネーミングをパッとおもいつくということもあるだろうが,おおくのばあいに系統的なやりかたで効果をあげることができるだろうと想像できる.
評価: ★★★★☆
「汗によわいというサージカルマスクの弱点を解消するコットン製マスク ― 夏の新型インフルエンザ対策」 という項目にも書いたように,最近,新型インフルエンザのための予行演習として,通勤時にマスクをし,手洗いなどを励行してみている. それでわかったことのひとつは,ウィルスをふせぐのはかんがえていたよりむずかしいということだ.
自宅にケーブルテレビをいれている. 最近ではアンテナをたてずにデジタル放送を受信するのが最大の目的になっているが,もともと CNN や BBC などの放送がみられることがおおきな理由だった. しかし,実際には CNN などをみている時間は非常にみじかいし,人気がないので,みたいときにみたい番組がみられるようにはなっていない. ネット配信などにきりかえたほうがよいかもしれない.
とくに努力してそだてなくても,自宅の周辺にはいろいろな花がさく. そのことについては 「「自然」 が感じられる裏庭」 にも書いた. 最近さいているのは,“ミツバ”,ドクダミなどだ.
ミニトマトをそだてていることは 「ハラペーニョ,ナス,ミニトマトの苗をそだてる」 や 「元気がなくなった移植トマト」 に書いてきた. そのトマトにようやく花がさいた.
なかなか苗をそだてられなかったインゲンがいまでは元気になり,ようやく花をつけるところまできた. 「パープルインゲン」 という名のとおり,紫色の花がさいている (さすがに実が紫色ということはないだろうが). そして,さきおわった花にはちいさな実がついている.
グリーンピースやシー・シェパードなどによる過激な環境運動・動物解放運動の背景として,アメリカの 「正義のためには暴力も辞さない」 思想があることを論じている. 「アメリカの内なるテロ」 がこの本の主題だが,ブッシュが外にむけた暴力も根はおなじなのではないだろうか.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: エコ・テロリズム@ ,エコ・テロリズム@Amazon.co.jp.
中国製の冷凍食品がどんどん日本にはいってくるようになったころ,それはつまり天洋食品の事件がおこるよりずっとまえ (たぶん 10 年以上まえ) には,中国製の食品はなんて安くてなんておいしいんだろうとおもった. 当時は日本向けに特別なことはなにもしていない,つくっている中国人にとっておいしいものをそのまま輸出していたのだろう.
当時の中国食品が安全だったのかどうかは,いまとなってはわからない. しかし,すくなくともその後はびこった安全を無視したもうけ主義は当時はまだなかったのではないだろうか? いまでは中国食品そのものが信頼をうしなってしまったが,私にとってもっと問題なのは,日本人の口にあわせた結果,おいしくなくなってしまったことだ.
家庭菜園で二十日大根やホウレンソウ,マメ,ミニトマトなどをつくっている. 「自家農園でまずつくりたいもの ― 手にはいりにくい野菜やハーブ」 にも書いたが,ちかくのみせで売っている野菜は買ってくるほうが楽だし,コストもかからないといってよい. したがって,ちかくのみせで売っていないものをつくりたい. ちかくのみせで売っていないもののひとつが二十日大根だ.
「INAX と松下のシャワートイレ」 という項目に書いた INAX のシャワートイレを,19 年ぶりに,おなじ項目の National (松下) のシャワートイレの改良版である Panasonic (パナソニック) のにかえた. National のがついているトイレとはちがって洗面と共用のへやなので,人感センサーのとりつけかたに調整が必要だとおもうが,とりあえずはただしく動作するようになった.
結局のところ,この本のおもな内容は,ラテン語の時代から著者の世代まで,教養とはどういうものだったかということだ. 現代において教養がどういう意味をもちうるかという問にはこたえていない. 電車のなかでコミック雑誌を読むのをみっともないと評しているのをみても,単なるノスタルジーでしかないだろう.
評価: ★★☆☆☆
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Logitech / Logicool (ロジテック / ロジクール) のマウスをこのんで,つかってきた. 最近はほかにもよいマウスがさまざまあるが,かつては Logitech / Logicool のマウスが一番,手になじんだからにほからない. とはいっても,かならずしもすべての点で他のマウスよりまさっていたわけではない. いろいろ長短があった.
この本はいきなりアイデアをだすにはどうすればよいか,というところからはじまっている. 思考のコツ,心身の調整,ビジネス環境,余暇のすごしかたなど,いろいろな話題がとりあげられている. 「ビジネス」 ということばがあることからかんがえて,会社での仕事のアイデアをだすことがおもな目的なのだろうが,それにしてもいろいろな場面があるだろう. アイデアの種類やそれをだす目的をぬきにして議論できるものだろうかという疑問を感じる.
評価: ★★☆☆☆
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元気がなくなった日本を再生させるにはどうすればよいか? 著者は問題点を分析し,再生の道をさぐっている. ひとをそだてるところにひとつの重点があるが,もうひとつの重点は農業や工業 (モノづくり),IT 産業などに関する戦略をしめしている. そこにはいろいろなアイデアがもりこまれているが,実現性はよくわからない. 終章では,もはや GDP では競争できないところから,GCP (Gross Comfortable Product) という概念を提案しているが,GDP とはちがって数値的に定義されていないので,これはあまり意味がないだろう. 積極的ではあるが,いささか,からまわりしているという印象をぬぐえない.
評価: ★★★☆☆
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「仕事ができる人は 「効率」 を無視する」 という刺激的なことばがタイトルにつけられているが,要はヤル気 (本書のなかでは 「モチベーション」 ということばがつかわれている) を維持するように仕事をするのが重要だということだろう. ことさら 「「効率」 を無視する」 とか “ムダ” とかを強調するのは読者に誤解をあたえるようにおもえる.
評価: ★★★☆☆
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東京大空襲よりまえ,ゲルニカ空襲の直後に日本軍による重慶の無差別爆撃が 3 年間にわたって,おこなわれた. 明白な国際法違反だったにもかかわらず現代日本でそれが知られていないひとつの理由は,アメリカが東京裁判でとりあげるのをのぞまなかったからだという. 南京虐殺を議論するのもよいが,日中戦争にはほかにも重大な問題があったことを,この本はおしえてくれる. 重慶爆撃はその後の対米戦争にも影響をあたえているだろうし,なによりも,この問題にふたをしたままでは真の日中友好はありえないようにおもえる.
評価: ★★★★★
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おなじ時期にうえたミニトマトだが,プランターごとに生長のようすがちがう. ほぼまっすぐのびて,あまり脇芽がでていないものもある. 一方では中心の茎と脇芽とのくべつがつきにくく,まがりくねっているものもある. 一部のものをのこして,脇芽をつみとることにした.
こどもが学校のアンサンブル部で 「ムーン・リバー」 を演奏するというのをきっかけとして,「ティファニーで朝食を」 の DVD を買った. 画像はすっかりリメイクされていて不自然なところもあるが,内容はもちろんかわらず,1960 年ごろのアメリカの雰囲気をつたえている.