部品をくみあわせると “プログラミングなしに” システムがつくりあげられるようにしようとこころみつつ,失敗におわっているとおもわれる例を 2 つあげることにします. それは ASP.NET と JMF (Java Media Framework) です.
研究や開発をしているときに,失敗したことを書いておくと他の研究者にやくだつことがあります. しかし,失敗談は基本的に論文には書けません. 従来は失敗談を書くのに適切な手段はほとんどなかったのですが, ブログはそれを書いておくのに適切なメディアだとおもわれます.
「失敗談を書く場所」 や 「プログラム部品化の失敗例」 で失敗談を書いてきましたが,ここでは信号処理に関する失敗談を 2 つ書きます.
最近,私の母がカメラやリモコンに電池をいれてもうごかないといってきたことが何回かありました. みると,一部の電池の極性が逆になっています. これは,最近の電池のプラス極とマイナス極のくべつがつきにくくなっていることに原因があるとかんがえられます.
仕事上,おなじヘッドセットないしヘッドフォンを数台同時につかう必要が生じます. こうした機器をどんどん買うわけにもいかないので,すでに買ったものをつかうことになりますが,そのために毎回おなじ弱点に泣かされることになります. 「デジタル音声再生は,ひとすじなわではいかない」 でも Sony DR-260 USB という USB ヘッドセットのことを書きましたが,そこには書かなかった弱点でいささか,くるしむことになりました.
昨年は実験につかったコンピュータを一式レンタルしたので,それらを返却してしまったいます,もはやその環境はすぐにつかえるかたちではのこっていません. 最近,ほぼおなじ環境を再構築しようとしたのですが,かぎられた時間のなかではついに断念せざるをえなくなりました. レンタルでなければ,いまでも,つかえたはずなのです.
2003 年ころ,私は湘南新宿ラインをつかって戸塚に通勤していました. その電車のなかで,アジア系外国人とみられるひとにであいました. 東京テレポートにいきたいというのですが,電車はすでに大崎駅をでて,西大井にむかっていました. 彼がのりかえるべきであることを知らなかったのは,英語のアナウンスがなかったからだとかんがえられます. 運のわるいことに,その電車は快速であり,横浜まで,おりることはできません. しかも,横浜から東京テレポート方面にいくのはかなり困難だとおもわれました.
ネットワーク上にさまざまな動画があふれ,IPTV もいろいろな機会にとりあげられるようになってきた. もともと映像にかかわる気がなかった私も,研究上で動画をつかう機会もでてきた. 研究上でまにあわせに著作権の帰属がはっきりしない動画をつかっていて,失敗した. 最初から著作権のことをもっとちゃんとかんがえておくべきだった.
数年前まで,あたらしい音声メディアをつくるという目標にむかっての研究を中心として仕事をしてきた. それによって研究としては成果をあげてきたが,実用になるものをつくることはいまのところできていない. その理由はいろいろあるとおもうが,そのなかでもおおきな理由は人間の耳をいかすメディアをつくることがむずかしいということだとおもう.
これはおおきな問題なのでもっとしっかり論じるべきだが,ここではとりあえず,いまおもいつくことを書いてみたい.
「光をもとめる (?) エンドウの苗」 にも書いたように,ツルありのエンドウをそだててきた. 最近それに花がさいて,実ができつつあるところだ. ところが,支柱はたてているのだがそれにツルがからみつかない. そのため,最近になって茎がおれるようになってきた. どうやらもうすこしくふうが必要だったようだ.
どうすれば学会のポスターセッションで効果的なプレゼンテーションができるのかを説明している.ポスターセッションもしだいに紙のきりばりなどに依存しなくなってきているとおもうが,この本ではまだ,のりやはさみのつかいかたにウェイトがおかれている.本の末尾にはさまざまなポスター・セッションの写真とともに失敗している部分の説明が書かれている.成功例もわずかにふくまれているが,もっと成功例をふやしたほうが参考になったとおもう.
評価: ★★★☆☆
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いいところがいろいろあり一生懸命やっているのにうまくいかないような人を 「残念な人」 と呼んでいる. ちかごろ,こういうネガティブなタイトルをつけた本がおおい. 「失敗」 とか 「恥」 というのもそうだ.
たしかに,ひとの失敗からまなべることはすくなくない. しかし,そういう本からはあまり元気がもらえないのではないだろうか? この本にはそういう話題だけでなくて,成功しているアウディのディーラーの例なども書かれている. こういうタイトルをつけたほうが本が売れるのだとしたら,それこそ,憂えるべきことではないか?
評価: ★★★☆☆
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家づくりの過程でのさまざまな罠について書いている. そのなかには施主がかかりやすい罠もあるが,おおくはハウスメーカーがかかった罠の話である. 施主も自分である程度それをチェックできるだろうが,おおくの点は専門家にチェックしてもらう必要がある. 著者はそういうチェックをすることを仕事にしている. そうは書いてないが,結局は家づくりに失敗したくなければ,こういう専門家にたのむ必要があるということになるのだろうか.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: なぜ 90%の人が家づくりに失敗するのか@ , なぜ 90%の人が家づくりに失敗するのか@Amazon.co.jp.
「家族全員を満足させられる旅行はむずかしい」 という話題はすでに書いたし,「十分な事前調査なしの旅行のむずかしさ」 についても書いたが,最近の三浦半島での経験もいれて,もう一度,書いてみる. 残念ながらこれは失敗談だ.
ITmedia の 「電子書籍 「自炊」 完全マニュアル」 には 「自炊」 のためのひととおりのことが書かれているが,そのなかでも他にあまり書いてなくてやくにたつのは 「動画と写真で確認する――裁断&スキャンのコツ(後処理編) (1/2)」 に書かれた 「紙送りに失敗する場合のチェックポイント」 だ.
ダラスで機内にコーヒーをもちこんで失敗した. こんなことは日本でもおこりうるだろうが,ふと,アメリカと日本との (社会での教育上の (?!)) ちがいに,おもいいたった.
東日本大震災に関してもつぎの災害へのそなえに関しても,すでにさまざまな議論がなされている. 著者もおおくの部分でそれをなぞっている. あたらしい防潮堤より 「減災」 をめざしたふるい防潮堤のほうが効果的だったこと,避難のこころえ,などなど. しかし,とかく死者を美化したがる風潮に対して,著者は死者がどういう失敗をしたのかを検証しようとしている. ひとびとに津波の危険をしらせながら死んでいったひとについても,いきのこる方法がなかったのかをかんがえるべきだという. 原発事故に関しても東電や国を罵倒して 「ガス抜き」 しているひとを批判し,現状では不十分な台風へのそなえに関しても言及している. 災害に対する著者のかんがえには,まなぶべき点がおおい.
評価: ★★★★☆
関連リンク: 不屈の日本@ , 不屈の日本@Amazon.co.jp.
国会で原発事故の調査がつづけられている. 当時の政府と東電の当事者たちの発言,かんがえのちがいがあらためてうきぼりにされている. 焦点のひとつは東電が福島第一原発から全員を退避させるつもりだったかどうかだ. 東電がほんとうに全員を退避させるつもりだったとはかんがえられないが,当事者のコミュニケーション能力の不足が誤解と相互不信をまねいたようにおもえる. 危機の際にも適切なコミュニケーションができるように,現場のひとだけでなく政府要人や会社幹部も訓練しておくことが重要だといえるだろう.
原発事故やそのときの首相のふるまいについては,すでにさまざまなひとが書いている. それらとくらべてとくにあたらしい話が書いてあるわけではない. ということは,それなりに信頼できる内容だということだ. しかし,自己直後に福島第一原発の吉田所長に会ってその人物をみきわめられたことがその視察の最大の収穫だというところは菅直人だから書けることだろう. 浜岡原発停止決定のプロセスなどについても,すこしあたらしい情報がある. 当時の誤解はだいたい解けているが,誤解したままのひともいるだろうから,この本では根拠をあげて誤解を解こうとしてもいる.
一番ちからがはいっているのは,事故後に,自民党などが政権をとればくつがえされるだろうから実現されるかどうかはわからないが,鳩山由紀夫まで “だまして” 首相の座にいすわって,原発廃止へのみちすじをつけたことの記述だ. ただし,その菅おろしさわぎについてはほとんど書いてない. まだまだ書いてないことはたくさんあり,とくに不利な部分はそうだろうが,原発事故に関する重要な資料のひとつになるだろう.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 東電福島原発事故@Amazon.co.jp.
どこでもマイクのトラブルがつきものだ. きのう,マイクの電池がみななくなっていたようだが,それが改善されていない. 電池がなくなるのは,電源をきりわすれるからだろう. つかっていなければ節電モードになればよいが,そういうしかけがないのだろう. しばしばおこるトラブルに対応して,それをウリにしたマイクをうりだせば,うれるのではないだろうか?
1987 年から 88 年にかけて家をたてたが,そのとき失敗したことのひとつは洗濯流しだ. 洗濯機のとなりに流しがあるとよいだろうとかんがえたが,ほとんどつかわれないままだ.
デイシンの店では代引きをお客様のひとつの選択肢としている. そして代引きでの発送にはゆうパックまたは代引き普通郵便をつかっている. あるお客様に代引き郵便のためのラベルを印刷したとき,あやまってほとんどおなじラベルを 2 枚つくってしまったことが,誤配達・あやまった支払いと返金をともなう,おおさわぎに発展してしまった. 今後の教訓としたい.
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